TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

8月用の展示

2019年07月19日 | ひとりごと

職場の展示棚の展示替えをしました。

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終わった人

2019年07月19日 | 映画鑑賞日記

レンタル店で借りて観た映画3本目は『終わった人』でした。内館牧子原作本の映画化作品。定年を迎えた主人公田代壮介(舘ひろしさん)の定年後の人生を描いた映画でした。主人公の壮介は、東大卒で、大手銀行に入行後、出世コースから外れ、出向先の子会社で定年を迎えます。奥さんの千草(黒木瞳さん)との関係や故郷の盛岡への思いなども時折差し込まれていくストーリーでした。仕事一筋で、ずっとやってきたような壮介が、定年後の翌日から何をするかも決まってなくて、時間を持て遊ぶ様子が映画の最初のほうで描かれています。その後、ジムに通ったり、石川啄木の文化教室に通ったりして、ジムで知り合った若き社長の会社の顧問から社長になり、飛んだ災難に遭い、文化教室の受付の浜田久里(広末涼子さん)と仲良くなったりと、後のほうのシーンでは、いろいろなことが起こった主人公だったのに、最初のほうのこの映画のタイトルである「終わった人」というような手持ちぶたさで宙ぶらりん状態のイメージが映画の後のほうでは、まだまだ終わらないぞという「終わらない人」というイメージに自然に変わって行った壮介が描かれていました。壮介が一句を詠むシーンが2度出てきます。その句は、「散る桜 残る桜も 散る桜」という良寛の時世の句でした。最初詠んだときと最後に詠んだときの壮介の気持ちが変わっていたことがこの映画ではこの句に暗に描かれていたかのように思います。定年はある節目、一連の仕事が終わるということなのであって、人生は生きている間はまだまだ続いていくんだというこの当たり前の事実をこの映画を観ていると自然にわからしめてくれるような映画でした。定年後奮闘しながらも自分を見つめ直して自分の原点や本当にしたいことを再認識していく姿が心に響きました。ダンディーな舘ひろしさんの違った面も見られる映画でした。

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