「運河神奈川サロン」 2012年6月9日(土) 県民活動サポートセンター
1.短歌の素材:
「雨音・雨だれの音」「晴れた朝」「金環食」「スカーレット・オハラのコルセットと自分の和服の帯」
「畑のむこうに見える桜」「ギリシャの柱頭に刻まれたアカンサスと今目の前にあるアカンサス」
「禍々しく、鮮やかな己の記憶」「寺庭の滝」。
2.論点:
「助詞のあるなしでの違い」「個別具体的すぎないか」「言葉が古風に過ぎないか」
「言いたいことは分かるが言い切れているか(距離感が出ているか)」
「上の句と下の句のバランスは良いか」「言葉が足りないのではないか」など。
3・短歌の学習:
佐藤佐太郎の第五歌集「帰潮」より。1948年(昭和23年)の作品から、25首。
発見が一つ。擬人法は不自然になりがちだが、場合によっては「自然と一体化する感覚」を表現でき、効果的に使える。
4.打ち合わせ:
来月の場所と8月は休会とするのを決めた。
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「運河東京歌会」 2012年6月10日(日) 早稲田奉仕園セミナーハウス
1.短歌の素材:
「夏の雲小学校」「三年目にして、橋板の減りゆく宇治橋」「ゆずり葉」
「母の顔を描く、宿題の終わった少女」「自画像を見る思いで、相手と話す」
「孤独死、一日に70人」「勾玉のような形の月食」「隠岐の国の駅鈴」
「マテバシイに当たる残照」「キジバトの鳴き声にはっとする時間」
「朝日の差す五重の塔」「線路のフェンスの影」。
2・論点:
「固有名詞の是非」「オノマトペの是非」「読者に伝わるか」「上の句はよいが、下の句に問題はないか」
「余計な言葉があるのではないか」「クローズアップすべきものが言い足りない」など。
3.打ち合わせ:
顧問の山内照夫氏が亡くなったので、善後策を協議。
とりあえず今まで通りに開催し、何か支障があれば、その時点で協議することにした。