トイレの手すりは、棒状の方が良いのか?
左右に棚状の手すりを取り付けた。
使う方は、全体重を手すりにかけて立ち上がる。握る力よりも手のひらで支えることが大切なのでは、と考えた。
はじめの聞き取りでは、現在の右手の横の手すりの位置が低いので位置を高くして欲しいという要望だった。
確かにアンバランスでかなり低い位置にあった。余りにも低い…。
理由はわかった。
下地がないのだ。通常手すりは、下地がなければ、手すりは取り付かない。下地を入れる作業をすると大変な労力が必要だ。お金もかかる。そこで、下地のある場所に手すりを取り付ける。下地は、@450おきについてある。
意味のない手すりは、こうして取り付けられる。
用をなさない手すりを使うと肩こりや怪我の原因にもなる。
今回の手すりは、床から支柱をとった。壁からも下地に向けてビスを入れ、固定した。下地が、なければ、下地を作れば良い。手すりは、棒状と思うほうが間違いだ。
もちろん、この手すりも弥良来杉だ。
手すりは、高さが大切だ。大変ではあるが、何度も使用される方を座ってもらい、修正を重ねた。
棚状の手すりは、幅も大切だ。
便器は椅子ではないが、椅子で考えられた人間工学は、きっと役に立つはずだ。
屋外用木製手すり専門店「棒屋」