http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071128-00000004-san-l38
クジラ救出作業中の死亡事故
ボランティアの事故責任は、誰が問われるのかと言う問題がある。海杉もボランティアには積極的に参加する。特に災害時の事故は、難しいものがある。災害協定を結んで自治体や地元区長からの依頼で災害復旧活動、調査活動などをするが、私だけでなく、従業員も参加してもらう。当然、従業員は、給料を支給する。そこで従業員は、労災と認定される。ところが、経営者である海杉には、労災はない。ボランティア保険に入ることになる。
この話で言いたいのは、ボランティアでも責任の所在をきちんと明確にしなければ行動してはだめだということだ。
クジラ救出の事故に誰が責任を取るのか明確にして行動をしなければ、ボランティアは、してはならない。ここで問題にしているのは、宇和島海保は、事故だけの要因だけで責任者を特定している点だ。人が死んだ以上誰かに責任を取ってもらわないと収拾がつかないという理由だろう。極端な話、ボランティア作業の事故は、死亡事故でも責任を問わないと言う風潮ができたら困ると言うのが本音だろう。
ボランティア作業中の事故という特殊な事例のように思えるが、これを通常の建築工事に置き換えるとなぜ人が死ななければならなかったのかという原因を特定することは重要なポイントになる。今後、このような不幸な事故を無くすためにも必要な事例として活かされなければならない。
報酬があるなしの問題ではない。
今回の事故の例は、当初の指示と違った作業手順(ロープのかけかた)と船の位置(クジラの尻尾に近づかない)にポイントがあると判断したみたいだ。
しかし、自治体が呼びかけた救出作業にもかかわらず、対策本部が設置されていなかったり、宇和島海保の職員もいながらライフジャケットを装着していないボランティアを作業につかせたり、水産庁のマニュアルには、大型のクジラには、ボランティアを作業させないという規定がある以上基本的な過失があることも考慮に入れなければならないだろう。
法的整備が遅れているかもしれないが、次回に善後策を促すだけでは、当事者があまりにも可愛そうだろう。
明日は我が身と言う記事だった。