海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

国産材とDIY

2005年08月28日 09時55分47秒 | 弥良来杉
日本では、DIYは、なかなか根付かないと一昔前までは、言われていました。それは、大工さんがたくさんいましたし、日本の木造の加工方法が、素人では扱えない技術を要する方法だったからです。木材の規格寸法も建物を建てるための規格寸方であり、価格も、立方単位で取引されています。日本の木材屋さんが、DIYユーザーに目がいていないのは、手間や取引量などから敬遠されるのでしょが、細かいアドバイスやメンテナンスまで対応ができないことも要因に挙げられそうです。
何よりもお得意様の大工さんの商売敵を作るようなことと思っていた節があります。
かなり昔の話ですが、トヨタが住宅部門に進出すると言う話になり、全国の木材業者は、トヨタ製品の不買運動をはじめてことを聞きました。トラックやフォークリフトなどは、かなりのシェアですから大変な運動だったのでしょう。
DIYは、ホームセンターの発展と連動して大きく躍進してきます。余暇の過ごし方、自然への憧れ、格安の2×4材の輸入など条件が、内外に整ってきているのでしょう。
まったく別の話ですが、在来の工法住宅が、なかなかシェアが伸び悩んでいる、逆に減ってきていると言われています。国産原木価格の下落、健康住宅、自然住宅と木材への関心が高まり需要が増える要素があるにもかかわらず、なぜでしょう。大工不足や輸入住宅の需要の高まりなど数え始めたら切がありません。
わたしは、大きな要因にエンドユーザーの声を直接聞かなかったためにこのような事態を招いたように思うのです。国産材の持つ弱点をエンドユーザーから聞かないでそのまま何も変えずにきたことが大きな要因のような気がします。
国産材とDIYは、国産材の生き残るキーワードのような気がします。

木材の需要拡大

2005年08月26日 06時19分20秒 | 木材
「木材の需要拡大」と木材業者は、口々に唱えるが、何をしているのだろう??木工教室、パンフレット、木はやさしいという意味の標語、環境にいい、どれも、やっていることは、すばらしいことだが、ターゲットが曖昧で戦略をなしていない。木材を売り込むには、「住宅を木造に」そのためには主婦にと此処までは、考えるのだが、では主婦にどうやって売り込むのかアイデアが、生まれない。「木造は安いですよ」「木は体に良いですよ」だけでは、主婦は、振り向いてくれないのだ。
そこで私は、宮崎県の勉強会のときに、「ファーストトーイ」の制度を県がはじめたらどうですかと進言した。母親の一番大切な赤ちゃんと木を接点に木について興味を抱いてもらう趣向だ。赤ちゃんの初めて触れるおもちゃは、木製のおもちゃをと呼びかけることで孫や友人も波及できるし、まずは、安心を得ることからはじめる。鉄やコンクリートのおもちゃが赤ちゃんにプレゼントできますか?
主婦や母親は、理屈ではない。直感なのだ。

上崎地区の人々

2005年08月26日 00時22分33秒 | まちづくり・ボランティア
宮崎県の北方町に上崎地区という世帯数20数戸の小さな集落がある。この上崎地区に林道橋が建設されるという。完全な孤立地区だった上崎地区が橋によってつながるわけだ。その想いは、他人である私にもひしひしと感じる。この橋を通じて、何かをしたいと言う想いが、募る一方、アイデアや資金と言う現実の壁に今戸惑いながらも住民が動き出した。とうとう答えを見つけたのだ。それは「地元の杉」を使うこと。新しい公共事業のスタイルが誕生する予感がした。
それは、先進的な都会の発想ではなく、孤立した地区ならではの相互扶助の精神からだった。地区の悲願の橋ができるその橋のために住民自分たちが何をしなければならないのか、激論に激論を重ね、出てきた答えだ。「自分たちでできることは、じぶんたちで協力して行う」今までと同じ行動だ。何も特別なことではない。私は、日本の公共工事の原型に近いこのスタイルが、新しい公共工事のスタイルのような気がしてならない。
このスタイルだったら、多くの方に共感していただき、なおかつ、地方と呼ばれる過疎の村でもできるはずだ。
上崎地区の人たちにひとつだけアドバイスをした。「できれば、橋を渡って来る人たちにも一緒になってできるものを・・・」
今上崎の人たちは、地区外の人たちと何ができるか思案中だ。

移動式夢空間 東京へ

2005年08月24日 06時37分05秒 | まちづくり・ボランティア
今、富高小学校の移動式夢空間が東京へ行っています。場所は、東京ビックサイト当然、多くの人に見られるために行ったのですが、実は、グッドデザイン賞の審査を兼ねています。グッドデザイン賞は、絶対ほしいですね。日本のデザインが大きく変わろうとしています。こんなコミュニケーションデザインが存在するんだという意識が生まれてくれれば、良いなあと勝手に思っています。
審査員がどう評価するということでなく、この移動式夢空間を見て、触っていただいた方が、「自分だったら・・・」と刺激になればと思っています。
これが、宮崎の杉で作られたのですから・・・。もうたまりません。