海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

上崎地区の人々(2)

2005年09月25日 09時43分08秒 | まちづくり・ボランティア
上崎地区の台風の被害は・・・。心配していたが、県職のKさんからは、無事だとの報告がありました。
嬉しいニュースも入ってきました。若者を中心とした協議会が設立する方向で話を進めているとのことでした。「よかった」これで外部の人たちもこの事業に参加できる。

ところが
しばらくして、Kさんから「上崎の建設協議会のメンバーから協議会が2つできるのは、おかしいのでは、との指摘を受けました」と連絡がありました。

以前、地区の人も集めての協議会の中でなかなかアイデアが浮かばない、他所からの受け入れをどのようにしたらよいのかわからないなどの意見があり、学生やボランティアなどを受け入れませんかと話をしました。上崎橋で使用する地元の木材の伐採や搬出をボランティアや学生させたらどうでしょうというアイデアでした。
「お金は?」「食事は?」「本当に来てくれるのだろうか?」「素人では危険すぎる?」「自分たちの橋だから自分たちで何とかしますよ」
このアイデアには、上崎の人たちは反応を示してくれました。とにかく、地区始まって以来の大事業だから若い人たちの意見をという経緯で仮称「若者協議会」設立しようとなった訳です。

「名前がよくなかったかなあ。協議会は協議をするところで今回の仮称「若者協議会」は実行、行動するグループですから・・・」「上崎ワークグループ」なんかがいいのでは・・・」と答えておきました。

小さな地区でも同じ事業、同じベクトルでも考え方の相違が必ず生じる。そこを話し合いや時には行動で修正して心をひとつにしていく地道な方法しかないんです。

弥良来杉

2005年09月24日 22時49分54秒 | 弥良来杉
先の台風で今大きな問題になったのが、洪水による建物や橋の破壊でした。これらは、大量の流木によるもの(写真)。ほとんどが、山で放置された未利用材が濁流とともに凶器となっていくのです。このことをいろいろな方にお話しするのですが、誰も相手にされませんでした。今でも相手にされない(笑)行政も林業者も見てみぬふりをしています。

「流れている流木に名前がついていない」ということも責任の所在を不明確にしているのですが、流通に乗らない、価格がつかないという理由だけで山に大量に放置されている現状は、私にとっては異常事態だと思うのです。放置される理由に「短い」と「曲がっている」という建築用材(今のところ高く売れる材)にしか意味のない理由(要するに値段がつかない)で見捨てられるのです。

従来通りの木材を製材するだけでは、販売力がありませんし、既存の販売と競合してしまいます。そこで、外国産の規格2×4材に製材し、特殊加工で腐らない木材にして販売しようと考えています。この特殊加工は、無毒無臭無色、安全性を追求した純国産の技術です。ブランド名を「弥良来杉」と名づけました。この業界ではタブーの「10年保証」を確約します。毒性がないのでシロアリも殺しません。国産材の製材所と競合せず、安全性を追及して耐久性には、保証をつける木材を販売する事業です。

この「弥良来杉」の使い道は、木造船、お風呂の内装材(木製ユニットバス)、ウッドガーデンやウッドテラス、木製サッシとその用途は、幅広いです。
何事も木青会は、挑戦していきます。

東京へ行くとよ

2005年09月24日 21時41分01秒 | 日向木の芽会
10月1日、2日に東京へ行く。東京都主催の「木と暮らしのふれあい展」への応援参加だ。
木場公園で行うイベントだが、以前話した「移動式夢空間」も持っていく。グッドデザイン賞の行くへは???
そのほかにも、宮崎の木材をいろいろ集めた。榧や松、杉、桧などだ。私は、ちょっと趣向を変えて丸棒と榧の盤木を持っていくことにした。さていくらで売ろう??
宮崎をアピールするという目的ではなく、宮崎の材が東京でどこまで通用されるか挑戦だ。同日には、東京の仲間がたくさん応援に来てくれる。がんばろう!!

バイオマス

2005年09月22日 01時48分18秒 | 森林

バイオマス (海野) 2005-09-22 01:45:14

ちょうど、今バイオマスについて激論をしていたところです。宮崎の串間にエナジーウッド協同組合(バーク材によるバイオマス発電)の吉田君らと話をしていました。宮崎県の全ての産業や個人が九州電力に払うお金は年間1600億円これを各産業が(バイオマス)自家発電に切り替えたら宮崎はもっと潤う・・・。でも法整備の遅れや不当な電力価格の設定によって障害になっている事実を県民が知らなすぎる。価格の高いエネルギーを使っていては、第一、二次産業が成り立たない矛盾にそろそろ気がつかないといけない。でしょう。昔は、森からエネルギーを生み出していた事実を真剣に学ぶ時代が到来した様な気がします。脱化石化エネルギーの最前線林業・木材業が担えるんだという自負を持ってほしい。今は、本当に最初にやった者の産みの苦しみですが、業界が支えあうようにしていきたいと私は考えています。


デマ

2005年09月08日 13時19分02秒 | 地元のこと
台風で会社が被災した話は、前回しましたが、今日、片付けの最中に「椎葉ダムが決壊した」というデマが流れた。一刻も早く離れないと・・・。作業を中断し、川から離れようと移動を始めた。でも、何かがおかしい。役所へ電話を入れると「デマ」であることが、わかった。「ほっ」とする安堵感と状況や精神の不安定な状態では、デマでも信じてしまう状況が起こってしまうんだと改めて思った。大きなパニックにならずに済んだが、情報の伝達に信頼性を持たさなければ意味がないと感じた事件だった。
隣の日向市では、「デマ情報に注意」の広報車が走っていて、被災地では、広報車が、走っていないことも??だなあ。
まだ、奥の被災地はもっと大変だろう。自分のところが片付いたら救援活動に加わろう。

台風

2005年09月07日 06時19分23秒 | 森林
会社が、床上浸水の被害に遭った。大きな原因は、隣にある橋が、水位を上げたためだ。そして、川から流れる流木が、橋とともに川をせき止めた形となった。
おかげで、会社は、浸水した。

放置材の罪を考えないと・・・。

中国輸出

2005年09月01日 06時07分35秒 | 木材
林業では、宮崎県には入っていないかなあ。日向のs造林には、中国から研修生が来ていたと思いますが・・・。
宮崎県の杉輸出は、大きく2つに分類?されます。製材品(2次製品)と丸太の輸出でした。それぞれが独自の中国ルートを開いています。
昨年、中国の製材所(大連、上海)を回って感じたことは、宮崎県輸出は海外為替や海外原木相場の情報にまだまだ疎いと言うことでした。「リスクヘッジをした輸出を考えないとだめですよ」と県に話をしましたが、誰も相手にされませんでした。(笑)
WGr(ウッドガードレール)の老舗が宮崎にあります。以前、会長は、田中知事と話を進めている話していましたが、カラマツなんですね。注入が大変そう。このWGrの開発者も中国の方なんですよ。

製材品は、県木連です。原木丸太輸出の日向市のs造林が有名ですけど・・・。s造林さんは、島根と日向を交互で輸出しています。
昨年、中国の大連で華僑の製材所を見ました。輸出を日本45%、米国45%で数%を韓国といっていました。「今後、日本の比率を増やすのでは?」との質問に為替に対応できるには、比率は変えないとのことでした。県木連さんは、富裕層のマンションなどの内装材をと意気込んでいました。県内の業者は、成り行きを見守っているみたいです。
諸塚村は、村全体でFSCの認証を受けています。「中国は世界の工場だから、FSC認証の材しか扱わない先進国に売り込む絶好の機会だよ」と話をしたのですが、相手にされませんでした(笑い)中国に一番近いFSCの森なんですけど・・・。