サーフタウン日向のイメージについて意見を出し合う策定会議の委員ら
まちづくり、活性化へ-日向市が初会合
◆自然を生かした環境整備の指針
サーフィンを核としたまちづくりに取り組む日向市は、市の優れた自然環境を生かして地域活性化を図ろうと、海岸の環境整備の指針となる「サーフタウン日向基本構想」を策定する。第1回会議は6日に市役所であり、行政や民間団体などから約30人が出席。7月までに全4回の会議を開き、構想は8月をめどにまとめるという。
市ではこれまでに、東京五輪サーフィン競技の招致に官民挙げて取り組み、昨年12月には市総合戦略の一環で、魅力発信プロジェクト「リラックスサーフタウン日向」を立ち上げるなど、サーフィンを地域活性化の大きな柱に捉え活動してきた。良質な波や充実した設備は高い評価を受け、9月にはお倉ケ浜海岸で世界ジュニア選手権の開催が決まっている。
一方で、平成28年5月に県が公表した経済効果等調査結果によると、日向の海には県外客が多く来ているものの、観光消費額の推計は木崎浜の6万383円に比べ1万7827円と少なく、策定する構想では、サーフィン以外のビーチ利用客の掘り起こしや観光消費額の増加にも力を入れる。
策定会議の委員は、観光や商工団体、サーフィン関係者など16人。会長に市観光協会長の松葉藤吉さん、副会長には日向商工会議所女性会長の山本恵子さんが就任した。
委員を代表し、商工観光部の清水邦彦部長から委嘱状を受け取った松葉会長は「身の引き締まる思い。日向の今後を決めるような素晴らしいまとめとしたい」などと述べた。
この日は4、5人のグループに分かれ意見交換があり「市外にアピールしたい日向の魅力」「サーフタウン日向のイメージ」などをテーマに委員が思いを出し合い、模造紙に書いて全体で共有していた。
今後は構想のイメージ図の作成と取りまとめ、概要作成など行い、7月の第4回会議で概要案を市の事務局が提示、委員の意見を聞いた上で8月をめどに策定するとしている。