海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

薪ストーブは買いか?

2007年11月18日 22時56分28秒 | 森林
薪ストーブの人気急上昇 燃料費、灯油の3分の1(神戸新聞) - goo ニュース

薪ストーブが見直されているそうだ。

友人も薪ストーブを販売したいと話していた。木材振興のためにここは一押しと言いたいのだが、やめた方がいい。

それは、薪の保存だ。

間違いなく、シロアリのご厄介になるのだ。

できれば、その冬で使い切ればいい。でも必ず残るだろう。そうしたら、「シロアリさん来て下さい」だ。

自分の家だけなら被害も自業自得かもしれないけれど、他人の家まで侵入されたら訴訟がおきかねない。

価格だけで昔の人の知恵を忘れた人たちは、値段だけでやっぱり振り回されるだろう。

マスコミもデメリットをきちんと報道しないと安易に飛びつく人を助長しかねない。

多分、そんなことお構い無しだろうが・・・。

植林がバイオ燃料より効果的

2007年08月18日 22時18分39秒 | 森林
バイオ燃料より植林が効果的 温室効果ガスの削減(共同通信) - goo ニュース

これからの資源がどうあるべきか本当に考える時がきました。

このような記事が、どんどんでることによって消費者の目も変わっていくでしょう。
「環境にやさしい」を謳い文句にしている企業には、ちょっと気をつけなければなりません。




山の仕事

2007年08月08日 06時12分07秒 | 森林
山で働く人たちに何とか経済的な支援は、できないものだろうかといつも考えている。もちろん、補助金を出すという考えではなく、もっと、現金収入が得られる方法があるはずなのだが…。

傘地蔵の話でおじさんが町に傘を売りに行って売れずに帰る途中、お地蔵様が雪をかぶっている姿を見て傘をお地蔵様の頭にかけるという話。

現金を得るためには、付加価値を付けたモノを売らなければならない。しかし、よく考えてみれば、まとまった現金を必要な時期があるはずだ。傘地蔵の話も正月の御餅が欲しいということだった。

付加価値を付けるアイデアを生み出す手法は、山にはもない。情報と洗練されたセンスが、山から失われているのだ。

子どもが大きくなると山を離れ、大学に行く、嫁に行く。素晴らしい才能があればあるほど、都会へと行ってしまい、ますます、困難になってしまう。大学や結婚はまとまったお金が必要で山から更に貴重な資金が町へ都会へ流れていく。現実は、厳しいものがある。

現状を嘆いても仕方がない。大切なことは、せめて、資金が都市へ流れないで山に留まってくれる方法を考えるべきだろう。特に教育費は、山を守り、山を育てる人へは、国立大学の費用を免除するのはどうだろうか。何人でも兄弟がいても構わない。山に住んでいるという付加価値が、高騰教育費を国民がシェアしても払う価値があると思うのだが…。

子どもたちに「お前たちの教育費は、この山を守る価値と同じなんだ」と言える父親になってほしい。

日本の中央集権国家は、山のプライドまでも奪い去っていった。山のプライドを取り戻すために何を興さなければならないのか、もう一度みんなで考えてみたい。ふるさと納税は、事後の対策で、決して前向きになることはない。未来に託すには未来の子どもたちなのだから・・。

木材カレンダー

2007年08月02日 09時29分44秒 | 森林
木材の優秀性を全国に伝えたい。

大きな声で木材が環境問題切り札となると言いたい。

出来れば、未来を託せる子どもたちに・・・。

今の山の人も、木を伐る人も、原木市場の人も、製材所の人も、問屋の人も、材木屋の人も、製品市場の人も、工務店やビルダーの人も、設計の人も、行政の人も、学者の人も自分のテリトリーでした話をしない。

間違った情報を正そうとしない。

だから声が小さく、誰にも届かない。

今、全国に向けて全国に必ず配布されるカレンダーに「環境にやさしい木材の循環」を判りやすく描いたイラストを付けていただけることになった。

この絵をみて少しでも木材が地球環境に果たす役割が大きいことを理解していただけたらと考えている。

海杉は、もう、業界や行政の問題意識に頼ってはだめだと考えているし、ここが限界でまったく違うサポートを入れなければとも考えている。

その答えがカレンダーとなって実現する。

未来の子どもたちに残せるものは、今の私たちの責任。

この地球は、未来の子どもたちから預かっている大切なモノ。

地元紙

2007年05月26日 21時25分44秒 | 森林
宮崎県の地元の新聞に宮崎日日新聞がある。
地元の新聞は、大手の新聞と違い細かい地方のニュースが紙面いっぱいに書かれる。宮崎県の情報収集の場としては、これほどありがたいものはない。

宮崎県をいくつかの地区に分け1ページを使って各地区のニュースを掲載するコーナーがある。私の住む日向市は、県北版になる。この県北版の特徴は、連載形式の企画・特集のレベルの高さにある。当然、取材力と文章力がないと連載や企画はできない。延岡支局の力量の高さには、驚く。

連載企画は、問題点を深く掘り下げることができ、多くの人たちに読ませようという意図が書き手から伝わる。5W1Hだけでは伝わらない何かを伝えてくれるものである。

連載企画を書き上げるためには、相当深い取材をしなければ、できない。しかし、県北版では、いくつもの連載を毎回のようにしている。たいしたものだ。感心する。

私は、各地のページより県北版は、他を圧倒してるレベルだと思う。

宮崎県は旧市町村で44あった。県北版の取材範囲は、旧16市町村がある。つまり、4割に近い市町村をカバーしている県北版は、あまりにも連載企画が多いため、ニュースのボリュームが薄くなっている。

このあたりの問題点を解消するためには、宮崎日日新聞の全体の構成を変えなければならないだろう。各地区から連載企画を集めた紙面を作ると記者のレベルも向上するのではと思われる。

宮崎日日新聞の紙面構成の話は、別の機会にとっておくが、とにかく、県北版はすごい力量だ。

近頃

2007年05月22日 11時21分24秒 | 森林
「問答無用、読んでますよ」とよく言われるようになった。

はずかしい。

と言うのも自分考えをとりとめもなく、記録するのがこのブログの目的で自分の考えを人に伝えるためのツールではないのですが・・・。でも、公開しているわけだから見られることを前提に考えないといけないのですね。

最近、カウンターの数字が極端に伸びているのも確かでやっぱりみんな見てくれているのだなあと思うとありがたいことなんですね。

ちょっとマニアックなB級ネタでいいかなあと考えてもいます。


宮崎県民

2007年05月21日 19時04分48秒 | 森林
宮日ホームマガジン「RAPIA」は結構面白い。
6月号が宮日新聞と一緒に宅配される。
今回のスペシャルインタビューは枝廣淳子さんだった。
その中で枝廣さんの宮崎県民の分析が出ていた。「実直な人が多い。半面外部の人に合わせる傾向も強い」
う~ん。当たっているのかなあ??

でも、目的と手段の話は、わかりやすい。
目的と手段を混同しないこと。目的は変えられないけど、手段は変えられる。と言うくだりは、「思わず、うんうんと頷いてしまう」

私が思う宮崎県民は、「実直な人が多い反面、外部に合わせる人も多い」かなあ。

東大寺の紅梁

2006年02月05日 22時59分54秒 | 森林

東大寺の紅梁 (海杉) 2006-01-09 07:51:04


現在の東大寺の紅梁は、宮崎県えびの市の白鳥と言うという場所から産出された赤松です.(直径1.3m、高さ54m)を2本切り倒しそこから南の錦江湾までおよそ十万人の人手と牛四千頭を使い4ヶ月かかって運び船に乗せて瀬戸内海を通って奈良まで運んだそうです.

公慶上人もこの紅梁を探すのには、大変苦労したみたいで10年近く探し回ったそうですよ.

現在、このような木造の大規模建築物を作れと言われたら、多分、大断面の集成材を使うでしょう.そして、「強度が得られないから米松を使わせてくれ」と安易に使われることでしょう.構造計算をして強度実験や実物の破壊試験などさまざまなデータをとって地元の杉の大断面集成材でも大丈夫となれば、これからの活用が開けるのです.

公共工事が悪のように言われますが、民間レベルでこのようなことは絶対しないはずです.受け継がれるべき技術やデータを広く公開して杉の更なる活用を計ることが林業の本当の目指す基礎のような気がします.

林業の方は、「安易に木を使え!!」と言い過ぎです.言われたから使うという気持ちだと腐ったとかメンテが大変とか価格が高いとか変な方向に言い分けを使われてしまいます.

ちなみに安芸の宮島の大鳥居の柱は、日向市からも持って行ったと地元のおじさんが行っていました.宮島の説明書にも宮崎産とあるのでまちがいないでしょう.多分???



杉と蜂

2006年02月05日 22時55分41秒 | 森林
以前、スギ花粉症に花粉が良いと聞いた事があります.あの小さな花粉をどのように集めるかと思っていたところ、巣箱の入り口を少しだけ小さくすると良く採れるそうです.ミツバチは、蜜を運ぶついでに足に花粉を付けるそうで、入り口が小さいため花粉が当たって落ちるそうです.「人間ってずるいなあ」とそのときは思いました.(笑)でも、蜂を守ることがもしかすると杉を守ることにつながるのではと密かに思う私でした.
ちなみに、栗の花の蜂蜜は、臭くて商品にならないそうです.



姉歯事件と木材

2005年12月31日 13時21分43秒 | 森林
ここのところ、いやな事件ばかりが、目に付く.なぜだろう??ニュースは、他人の不幸ばかりを報道という名のもとで世間に晒し者にする.本当に良い世の中を作ろうという社会性があるのだろうか、疑問だ.

姉歯の偽装事件は、氷山の一角という指摘もある.そう言う土壌が、建設業界にあるのだとするとその業界を頼りにしている林業界はもっと深刻な現状が見えてくる.良い物をだそうという気持ちがないと良いものを作り出すことはできない.

木材界の生きる道は、良い物を作る姿勢をきちんと消費者に示すことだ.

森林ビジネス

2005年11月19日 19時21分54秒 | 森林


森林ビジネスのポイントは、ほしい品質の素材をきちんと安定的に出荷できることに尽きると思います。次に革新的な加工技術やどこにも真似できないレベルの高い性能を持つこと。そして、市場への参入をすんなりできるかが鍵でしょう。どれが欠けても森林ビジネスはうまくいかないでしょう。

市場参入の例で
某事務機メーカーは、環境と間伐材をキーワードに林業生産地から加工品を作って販売する手法でかなり攻勢を懸けていますが、市場の反応はいまいちのような気がします(某メーカーさんごめんなさい)

学童机の例でほとんどが、地元の木工所でできたものをJISなどと言う規格の元、大メーカーがほとんど駆逐してしまった。

私世代は、昔の学童机をみると懐かしいなあと感じるし、あれで別にかまわないと考える。(最近ようやく学童机にも規制緩和がでてきたけれど)売れるのでは・・。と考えてしまう。でも売れない??仕方がないですよ。大メーカーは、市場(消費者)に天然物は粗悪で工業製品が良質と今までイメージを埋め込んできたのですから・・・。

次にメーカーは「環境」「間伐材」のイメージで売れると考え、あれこれ、製品を出そうとするがいい返事が、なかなかでない?「そのはずですよ」最近まで苦しめていたのだから・・・。

国産木材の良さを否定するような規格や法律などのお陰で潤ったメーカーさんを簡単に信じられますか??

新しい森林ビジネスが難しくしていることを知っている木材関係者は、効率性、合理性のために一度決めた規制が、なかなか直せないことも知っています。(外材関税の撤廃など)

市場に受け入れられるには、消費者にきちんと情報を正しく伝え、信頼をつかみ、生産者が、プライドをもって良質な木材を安定的に供給できる体制が必要なのです。

時代に合わない規制をきちんと意見してかえ、消費者のための国産木材にならないとなりませんね。

ちょっとお利口さん、発言ですが・・・。

風倒木

2005年11月09日 06時35分23秒 | 森林
風倒木を補助金で搬出し、原木市場に出すと材価が下がる。
傷物の果物は、一般のルートに乗せないでジュースや加工品に廻す。
第一次産業の大切なことは、常に消費者のニーズに応える努力を惜しまないことだし、生産者と消費者の距離を少しでも縮める手法を身に付けることに尽きると思う。
もちろん、生産者だけの努力では、どうしようにもならない問題が補助金に縋るのだろうけども・・・。行政側も工夫があってよいのだと思う。風倒木の備蓄にしても単に地産地消と言って県産材認証で他県の材を締め出すのではなくグローバルな視点で融通しあう話ができないだろうか??
国産材を消費してもらおう。活用してもらおうと言って置きながら県産材だけしか使用してはならないという本末転倒なことをしているし、それを行政にお願いしている林業者には、うんざりする。真綿で自分の首を絞めていることに気づかないと・・・。

林・木材業界の問題

2005年11月09日 06時17分49秒 | 森林
林業者と話をして入ると下がる材の価格のことしかはなさない。それでいて補助金で製材所を山に作りだがる??製材業者に話すと安定した量が出ないことを嘆き、補助金が山ばかりにはいることを不満がっている。

外国産材が価格が安いというけど、公共事業で使われる木材は、イペやボンゴシなど価格が非常に高いものを平気で使っている??

「国産材を使え!!」とこのときばかりは共同戦線で林・木材業者は、声高らかに圧力を行政にかける??

行政は、風倒木を切り出す補助金は出すけど価格が下がるのは、市場原理??と言って傍観するだけ・・・。

いろいろな人の話を聞いていて、どこの業界の人も自分たちが悪い自分たちのせいでこうなったと話していないところに現在の状態があるのだと近頃気づいた。

そこで、この業界の人たちには、エンドユーザーをみるように話をしている。しかし、エンドユーザーを工務店や大工さんと言っているようでは先が思いやられる。一般の消費者に現状の情報が正しく届いていないし、一般の消費者の喜ぶことをまったく行っていない。驚くべき業界だ。

確かに木材バブルが存在したし、その後遺症がまだ後を引いているのも仕方がないことかもしれない。

でも、もし、国民からその補助金(林業行政に)は無駄だと指摘され始めたらたちまち、にっちもさっちもいかなくなる業界であることは肝に銘じて置くことでしょう。

一般の消費者に大量に国産材が受け入れられるためには、製品品質の向上と安定供給、外国産材に負けない性能を高める技術の導入やデザイン力を上げたり、誰でもが気軽に買える流通体系の改革など取り組むべき課題は、まだまだあるのです。
一般の消費者の喜ぶことをするためには何があるのか議論しあう土壌がこの業界にほしいと切に願っています。

流木処理

2005年11月05日 05時48分16秒 | 森林
台風で発生した流木処理に付いて考えた。

私の会社では、数年前は、造林用の作業道の丸太組み工法で大量にB級C級の丸太を組み上げて道を作った。

山の資源を山のために使うと言う工法は、確か和歌山の方だったと思う。切土が従来の半分以下で山の谷に土砂を捨てない実に考えられた工法でしたが、反面、単価が高く予算縮小の煽りを受けて採用されなくなってしまった。

きちんと普及させればその効果は絶大になのに・・・・・。「螻蛄の水渡り」行政だなあ。

林業行政のうまく行かない点は、こんなところにあると思う。

流木をうまく選別できれば、この丸太組み工法に利用することも可能じゃないかなあ。

流木対策

2005年10月28日 18時58分41秒 | 森林

杉輸出

う~ん。
最近、台風14号の後処理で見積もりを頼まれた。ダムにある流木除去の仕事だけど6000立方というとてつもない数量に唖然としてしまった。流木となってはまったく商品価値がなく、粉砕して廃棄処分にしてしまう見積もりに「中国に売れば・・・」とふっと思ってしまった。
風倒木の問題も大変な問題だが、流木の問題も橋や堤防を壊す問題として真剣に対策を考えないとならない。
流木になる前の処置が一番の対策なのだが・・・。なかなか、行政は重い腰を上げてくれない。