文庫で全5巻なんだけど、1巻が見つからなくて、その部分はダイジェスト版になってしまったのがちょっと気がかり。
機会があったら1巻も読んでみよう。やっぱ最初のほうがおもしろいから。
今、改めて読もうと思ったのは…
まぁ、本棚を整理してみたのもあるし、最近、いちんちくらいで読み終わってしまう本が続いたのもあるし、スピリチュアルな世界を知ったあとでこれを読んでみたらおもしろそうだなって思ったのもあるし。
たとえばさ、迷信だと思われてたこととか、スピリチュアルな考え方に合ってるってのがわかったから(影響されやすい??ww)
生霊とか、夢に出てきたとか、夢占いとか、前世の因縁とか。
高校~大学の頃に読んだときは、なんだそれ、都合よすぎだろ、ありえねー、くらいに思ってたけど(笑)
最近は、あ、なーんだ、そういうの、ちゃんとあるのねー♪って。
やっぱ影響されやすい(笑)
でも、前世で徳を積んだから、現世で容姿が美しい、とか、身分が高い、とかいう部分はちょっとね。
その辺はしょうがないのかな。あれだけの身分制度の中にあっては、そんなお世辞でも入れないと(笑)
千年も前から、物語に書かれる心に違いはないんだなーと改めて実感。
洋の東西を問わず、よね。外国でも広く読まれているんだから。
どんな時代、どんな環境にあっても変わらないのだ。
「女って…」と思ってしまうわねー。
立ち居振る舞い、軽々しくしないこと、など、学ぶべきこともたくさん。
実行はできないのだが。
日本語の原点というか、掛詞(かけことば)も勉強になるよね。
葵=あふひ=逢う日
宇治=憂し
子供を生んだあとでは、子供の記述なんかは読んでて楽しいね。
若君のハイハイする姿、とか。めんこいんだろうなーw
数え3歳でも乳母をつける、という部分を読んで…昔は自然に乳離れするまで飲ませていたのよねーきっと、と思ったり。
むつき で、【襁褓】変換できないから字を調べちゃった。
オムツのことね。どんな風にしていたのかしら?あんな長い髪で、キモノ着てオムツ替えるのって大変そう…
あんな雅やかな世界に、こんなやっかいな生き物がいたら大変だったべなー(笑)とか。
びょうぶとか倒して遊びそう(笑)
子供の将来を思って、身分の高い継母に預けようと決心する明石の上は、偉いなぁ。
でも、その葛藤が、すごくよくわかるのよね。
大学時代に読んだときは、どっちかと言えば研究みたいな感じだったから。
なぜ、本妻とのあいだに子供がなかったのか
なぜ、光る源氏が亡くなったあとも物語はつづくのか
なぜ、なぜ、って思いながら読むのは、ちょっと台無しだわねー。
ただ、味わえばいいのだ。
物語の中に入っていってしまえば、「なぜ」なんて出てこないのよ。そう書かれてるんだから、そうなんだよ。
きっと、書いてる方も、「こうなったらおもしろいぞー」程度で書いてたんだと思うよ。
んで、「続きはー?」っていう人の期待に応えてどんどん書いていったんだろう。
ただ、最後はちょっと書く方のエンジンが切れたのかな?
プツっと終わってしまった感があるね。あれ以上続けるのも冗漫だったのもあるだろうけど…
宇治のお話になってから、一気に読めなくて、ちょっと飽きてた(笑)
なかなかおもしろい展開にはなったんだけど、なんかねー。
まぁ、「男って…」っていうのも語りたいところだけど(笑)そういう時代だったんだからしょーがないか…。