*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

「日本文学全集3 竹取物語 伊勢物語 堤中納言物語 土左日記 更級日記」

2020年07月29日 | 
 
竹取物語
伊勢物語
堤中納言物語
土左日記
更級日記

源氏を読んだときに、ほかの巻の紹介もあって、更級日記が好きだったなあと思ってこれも読んでみた。
「あの人も、さや思ひけむ」のところが好きだったなあって。
物語に憧れる少女ってとこも自分と重なるなあって。

そして、ついでに、ほかもちゃんと読んだことないなって思って読んでみたのである。

竹取物語
知識としては知っていても、断片は読んだことあっても、ちゃんと読んだの初めてだったな。
つい分析したくなるが、ただ楽しもう。

伊勢物語
最初は1つのお話の短さに驚いて、ついていけんかったけど
慣れてくると、心地よくなってきた。
これも、いろんな歌は知ってたけど、この歌のもとになったお話って何だっけ?って思うと知らなかったね。
この短い中に、そして歌の中に男女の機微が詰まっている。
日本語って素晴らしいんだなあ。

堤中納言物語
これも、読んだことあったかなあ?程度。
源氏なんかのパロディの話で、元ネタを知ってるとくすっと笑えるようなお話がたくさん入ってる。
パロディじゃない、オマージュ?

土左日記
土佐ではない土左!
これも最初の「男もすなる日記といふものを・・・」しかちゃんと知らなかったよね。
もともと入ってる解説なのか訳者の解説なのかよくわからなかったけど、男性が女性のふりして自分の体験したことを日記にするって無理があるねって話はわかった。
あとは、ほんとにかな書きっていって、ひらがなだけで文章が書かれると、読みにくい(笑)漢字まじりの文章がいちばんよいのであるってことも再確認。
土左の話じゃなくて、土左から京に帰る、ほとんど船路の旅日記だった。知らんかったなあ。

映画「ジュラシックワールド・炎の王国」

2020年07月27日 | 映画
 
2018
何回も見ているが久しぶりなので楽しかった。
今見ると、マルコム博士の言葉が、恐竜と共存する世界ってのが、コロナ後の世界みたいに感じる。
もうその前には戻れないんだよっていう。
それの目に見える版というか。

角田光代訳「源氏物語」

2020年07月11日 | 
 
 
 
一番新しい現代語訳。
すっごく読みやすい。地の文を普通に読みやすくしてくれた。
「申し上げなさる」とかだったのを「言う」にしてくれてさ。
あとは、古歌の一節をつぶやいたり、自分の歌に取り入れたりする、その元ネタを教えてくれるのはありがたい。
結構覚えてるもんだな?
「春や昔の春ならむ」とか「五月待つ花橘」とかね。
なぜ光る君の一代記で終わらないで、宇治十帖があるの?なぜ最後の女性が浮舟なんだよ?って思ってたけど、女性の自立について書かれているんだなってわかってきた。
男性に依存しない生き方を千年前から考えていたんだなって。
それなのに今まだここにいるんだなって。
考えさせられる。