*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

ジョルジュ・ヴィガレロ「強姦の歴史」

2014年12月31日 | 
強姦の歴史
クリエーター情報なし
作品社


ちょっとこれは、例えば電車で隣にいるおばさんが読んでたらびっくりされるタイトルよね。
フランスの歴史学者の人が書いた本。
すごい参考文献の数。
文学作品、裁判の記録、新聞、論文、法律から、商人の日記なんてものまで。
犯罪がどのように見方を変えてきたのか、法がどのように作られてきたのかというふうにも読める。
でも、やっぱり、特殊な犯罪だから、いろいろなことが見えてくる。

女性は、自分自身のものですらなかった。
父親のものであり、結婚後は夫のものであった。
そこから、よくぞ今のようになったなと感慨深いものがある。

時代のせいと言ってしまえばそれまでだけど、あのルソーでさえも、女性に対してはそのように思っていて、特に疑問も感じていなかったらしい。
そういうのがわかったら、なんか、見方が変わるね。

今も根強く残っている考え方もある。
被害者が悪いという考え方。
どんなに理想的な法律ができても、それを使う私たちがそんな考え方だからいつまでも世の中がよくならないのね。

女性が一点の曇りもない存在でなければその国の男は誰でもその女性を強姦することができる
から、
女性がだめと言えばだめなのだ
まで。
試行錯誤して歴史は進んできたんだなと思う。

子供についての記述もある。
「子供」というものが、大人の縮小版ではなくて、「子供」という独立した存在であるということが発見されていく過程というのも見てとれた。

ドラマ「ラブレイン」

2014年12月30日 | ドラマ
ラブレイン (完全版) 期間限定コンプリートスリム DVD-BOX
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン


ビデオの残量が少ないから一挙放送を頑張って見た。
グンちゃんは相変わらず同じような役柄・演技だし、ユナはだんだん大島優子に見えてくるけど、なかなかよかった。
あまり二役も遜色なかった。
「冬ソナ」から10年かー。
ドキドキはかんくごではドゥグンドゥグンということがわかったw
あとは、北海道ロケがおもしろかった。
建物やお店は富良野なのに、街は旭川とかね。

ドラマ「春のワルツ」

2014年12月25日 | ドラマ
春のワルツ DVD-BOX 1
クリエーター情報なし
バップ


3回目くらい。
久しぶりにやると知って、最初は見ないと思ったんだけど(最初のすれ違い部分が見ててつらいから)結局見た♪
調べてみて、子役似てない問題がわかったりした。なるほどなー。
そしてその子役の子がイケメンに育っていたのも確認したw
最後に、冬ソナの名言が引用されているのが、いいな、と思った。

本畝淑子・宮田雄祐(編著)「こわいカゼ薬」

2014年12月25日 | 
こわいカゼ薬 (三一新書 969)
クリエーター情報なし
三一書房


30年前の本だけど、今も状況は余り変わっていないから、迫ってくるものがある。
これが書かれた頃を考えると、子供というより自分がよく無事だったなと思うわ。
「お 医者 さ ま」信仰はやめたほうがいいけど、こんな話をしても誰にも通じない、むしろ変な人だって思われるんだろうな。
風邪に効く薬はないのに、なぜ医師は「この薬をしっかり飲ませなさい」と言ったのか。
子供が死んだ後、どんな薬を使ったか病院に問い合わせたら、なぜ暴言を吐かれたのか。
(今はおくすり手帳があるから、この情報は開示されるようになったんだね)