*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

毛利 正道「弁護士が語る子育てキーワード―加害被害少年犯罪を担当して」

2010年01月30日 | 
弁護士が語る子育てキーワード―加害被害少年犯罪を担当して
毛利 正道
かもがわ出版

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2000年

少し古い本だったのね。
前に読んだ本を調べたら一緒に出てきてたので読んでみたさ。
また何かヒントがあるかな?と思って。

バスジャック事件のときに、「犯人はうちの子では?」と問い合わせた人が多かったんだって。
それは今までになかったことなんだって。
私も、息子を加害少年にしないためにどうしたらいいか、って思って、こういう本を読んでるんだから、他人事ではないな。

メモ
自分を大切に思わない子は、他人をも大切にしない。
自分の命を大切にしない子は、他人の命をも大切にしない。

できが悪いから死んでも悲しくない、なんていう親はいない。
できが悪くても、生きているだけでいい、ということを伝えること。
生まれてきてくれたときのことを忘れないこと。
思春期以降は、話し合うのが難しければ手紙を書くという手もある。子供は必ず読む。

理由があれば暴力をふるってもいいと思っていた子供が多い。
どんな理由があっても暴力はいけないことを伝える。
まず、自分の周りから始める。

メモ追記
金子みすずの詩を読みたいと思った。
「みんなちがってみんないい」とかね。

小川 洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」

2010年01月29日 | 
猫を抱いて象と泳ぐ
小川 洋子
文藝春秋

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2009年

どこかで話題になってたので読んでみた。
タイトルだけでは何の話か全然わかんないのね。
だから、あえて、なんの説明も読まないで読み始めた。
だから、あえて、ここにも書かないでおく。

「沈黙博物館」を読んだときのような感じ。
知らない世界なのに、ぐいぐい引き込まれる。

彼女の最近の作品は進化しているね。
もっと読んでみるよ。

「わが夫 坂本龍馬 おりょう聞書き」

2010年01月17日 | 
わが夫 坂本龍馬 おりょう聞書き (朝日新書)
一坂 太郎
朝日新聞出版

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2009年

明治に出たインタビュー記事を、著者が読みやすくまとめたもの。
他の文献より、素顔の龍馬が見られるってことで読んでみた。
ドラマを見るときの参考になればいいね。
内容は…思ったほど中身がないなって感じではあった。

香山リカ,菊池誠「信じぬ者は救われる」

2010年01月02日 | 
信じぬ者は救われる
香山 リカ,菊池 誠
かもがわ出版

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2008年

またこの手の話か、と思いながらも読んでみる。
なんというか、この内容自体も、二択しかないのか?という感じ。
信じるか、信じないか。
んで、だまされない自分たちは偉い!みたいな。

イメージ戦略・マーケティング
あたりのことは、確かに、と思ったけどね。

言及されてなかったけど「食育」とかも入るねきっと。
その考え方自体はよさそうだけど、その裏にある企業の戦略とかがいやらしい感じで。

脳トレとか、マイバッグとか、ドクターズコスメとかはうなづける。
化粧品とかサプリとかも、通販番組とか長いコマーシャルの「個人の感想であり効果を保証するものではありません」という文言から、少しはありそうな気はする。

でも全部ダメなの?違うの?効果があると思っても思い込みなのかい?
信じてだまされてるだけなの?
そりゃ、広告にあるような劇的な効果はなくても、さぁ。
って、今、サプリをいろいろ試してるから思ったりしてね(笑)

んで、この人のお得意の「スピリチュアル」叩き?みたいなの。
そんなに江原さんが嫌いなら、一度対決してもらいたいww

なんていうか、いろんなことが、繋がっている、っていうのはよかったし、もうちょっと深い話になりえた気がするけど、どうも、この本の内容だけでいうと、薄っぺらいんだな。

浅川道雄「少年犯罪と子育て」

2010年01月01日 | 
少年犯罪と子育て―元家裁調査官からの直言
浅川 道雄
柏書房

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2001年

これを読んでやっとスッキリした。
神戸の事件にも言及していたから。

やっぱり、どんなに凶悪な犯罪でも、傷ついた結果のことであって、子供を更生させることができない限り、どんなにその犯人に厳罰を処してもダメなんだね。
犯罪の凶悪性ばかりがクローズアップされてしまうと、本当のことに気づくことができなくなる。
確かに、被害者の感情からすると、無理もないことだけど…

中学生に、このA少年の犯行声明文を読ませたら、ほとんどの子供が「共感する」と答えたんだって。
「透明な存在」とか、そういう部分に。
義務教育の中にあって、「みんな」の中に埋もれていく気持ち、みたいなものなのかなぁ。

私なんかは、「個性とは、校則を破った服装をすることではない。校則を守っていたら個性がない、と言うのは違う。見た目だけで判断するんじゃねぇ」とか思ってたけどなぁ。
私たちの時代とは違うんだね。

これからの子育てに必要かもしれないことをメモ。

納得のいかないことでは「うん」と言いたくない感情=自由
えこひいき・差別はまっぴらごめんだという感情=平等
この気持ちが抑え付けられて、傷ついた子供が非行に走り、犯罪を犯す、かもしれない。

子供が複数の場合、同じように育てた、なんてことはありえない。
例えがよかったね。じゃあ子供の写真はまったく同じ数か?っていう。
これを理解したうえで二人を育てると、子供の差別感にも気づいてあげやすくなるかもしれない。

思春期以降は、親の顔をやめて、人生の先輩として接するように。
やってみよう。

「義務教育」は、親の義務である。
子供にとっては、教育を受ける権利なのだ。
「義務教育」って、言い方が良くないよね。

教育基本法って、もう変えられちゃったんだよね。。
残念だわ。
今の教育がおかしいのは、法律がおかしいのではなくて、法律を実現できていないから、なのだ。だから、法律を変えるのは全然見当違いなんだよ。
短い法律だから、一度読んでみたほうがいいよ。変わる前のやつを。