*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

映画「私をくいとめて」(2020)

2022年02月25日 | 映画
 
「天外者」の上映中に公開してて、
気になって調べて綿矢りささんの原作を読んで、
観たかったやつ。
能年ちゃん好きなのです。
 
あと、この監督、大久明子監督の作品も好きかも。
「勝手にふるえてろ」もよかったから。
これもよかった。ときめきを思い出してしまった(笑)
もっかい観ようと思ってまだ消さない。
 
テーマ曲の大滝詠一「君は天然色」(1981)
知ってたけど、改めて色あせない名曲!
(余談ですが大滝詠一って発音すると、「おおたけいいち」に聞こえるw)
 
Aの声は、声だけだと向井理だなと思った(笑)
絶妙なキャスティングだった。
 
あまちゃんから7年後に橋本愛と親友役で共演。
これもよかったなあ。
お互い大人になってね。
 
原作を読んでて、カーターを春馬さんが演ったら、
三浦春馬の無駄遣いが過ぎるなーと想像していたっけね。

百田尚樹「日本国紀」(新版・2021)

2022年02月22日 | 
 
 

(追記しました)

読んだよー。

通史をこんなに楽しく読めるなんて初めての体験。

かえって、逆に、ちゃんとした歴史を教わってこなかったからこそのこの体験なのか? なんてね。

でも、やっぱり、子供の頃からこの歴史物語に触れていたら、いろいろと遠回りしなくて済んだかなとは思う。

でも、やっぱり、遠回りしてもよかったと言える大人になりたいから、これでいいのだ(笑)

 

最初に、ヒストリーはストーリーって著者が書いてたとおりで、

流れ、背景がよく分かる構成になっています。

ただ何があった、何があった、だけじゃない、その間にも人々の営みはあったわけであり、その中の流れでこうなってしまったということがすごくよく分かった。

本当に物語ですよね。

 

まずは、気づいていない人が多いから、これを一番に書いておかなくちゃいけないのだった。

日本は、世界最古の国です。

よく中国4000年の歴史とか言うけど、本当は中国はまだできて70年の新しい国です。中国大陸をその時々で支配していた民族も違います。

そんなこと言ったら、4000年前には、例えばアメリカ大陸にだって人は住んでいたし、どこも何千年の歴史になっちゃうっていうね。

 

日本はなぜそんなに長く続いている国なのか?

やはり天皇の存在が大きい。

万世一系で続いてきたことが大きい。

何があったかは実際のところは分からないけれど、もしかしたら万世一系は途切れたのかもしれないけれど、歴史書で、途切れてないように書いている箇所があるんだって。途切れていたのではないか? ではなく、途切れてないよって言ってる部分が大事。それだけ、万世一系が大事だと、昔から分かっていたということ。

だから、今、それを壊そうとしている連中がいるということに注意しなければならない。

 

この天皇という存在も、世界で稀有な存在。

ほかのところでは、王様っていったら、民を虐げる存在だった。

国民を「大御宝(おおみたから)」と呼んだ王様がいたか? っていう話だね。

だからこそ、日本には奴隷がいなかったんだろう。それも日本だけの話。

 

争いがなく、老若男女が対等だったと、昔の中国の歴史書に書いてあったということなので、日本人からしたら、そんな当たり前のことが? と思いそうだけど、わざわざ特筆したということは、珍しいことだったのではないかという話。

そりゃ、中国からしたらそうだろうよ(笑)と思う。争いが絶えず、前の王朝は皆殺しにしてきたところですから。

 

あとは、これも知らない人が多いから書いておかないとね。

日本では、1000年前から女性が文筆活動をすることができていた。日本以外では、中世以降、しかも夫が死んだ後とかだった。

何なら、男は漢文で堅苦しいからって、女文字=かなを発明したりした。

 

女性が低く見られていたとかはなかった。欧米の価値観が入ってきてからおかしくなったんだろうと私は感じている。

 

今も言われている言葉の語源となった事件もいろいろあったね。

例えば何だろ?

ああ、天王山とかね。

その事件って何だっけ?(笑)2週目に確かめたい。

 

ある事件があったときの、人物の年齢が書いてあるのが、これが意外といいわけ。

当時の年齢が分かると、いろいろと想像しやすいし、感情移入もしやすかったりする。

 

いい話、素晴らしい話だけじゃなく、

日本人のこういうところが駄目だよねって話もあって、平和ボケとかね、これも今に通ずるしね、でも、だからこそ人間味があっていいよね。

完璧な人々だけの完璧な歴史なんて、退屈だもんね。時に失敗し、そこから立ち上がっていくのが粋じゃないか。

 

教科書に載ってない名前をたくさん入れたと著者。

確かに、知らない名前がたくさん。

そして、素晴らしい我々のご先祖様たち。

五代友厚さんのことは、教科書に載ってるからか、出てこなかったわ。残念(笑)教科書に書いてあるのは嘘だって、五代さんの研究者は言っていたよね。

 

上巻=江戸時代まで

下巻=明治時代から

それで大体同じボリュームだった。

やっぱり、幕末から明治以降現在までの流れ、こっちのほうがずっと短い期間だけど大事だし、資料が多いし、ボリュームが出るのはしょうがないね。

 

幕末から維新に向かう流れを見ていると、

これから来る新しい時代も、何とかやっていけそうなイメージがわいてきたよ。

私たちなら、何度でも立ち上がっていける。

壊して、そこからもう一度建て直すのだ。

 

維新後の戦争の流れがめちゃくちゃ分かりやすい。日清、日露、第一次、第二次(大東亜戦争)。朝鮮、ベトナム、などなどもね。

多分、昔習ったのって、ただ戦争をしましたしか分からなくて、特に日清日露は、何で何のために戦争したのか、しないわけにはいかなかったのか、などなどは全く分からなかったものね。

 

日本が朝鮮にした仕打ち(笑)

何をもってして、我々が悪いと言っているの? 彼らは。。

水道の整備もしないでほしかった、奴隷もなくさないでほしかった、学校も作らないでほしかった、ほかいろいろ、何もしないでほしかったのですか?

ほんとにほっとけばよかったんだよねえ。

でも、地理的にほっとけなくてお世話した結果、なぜか恨まれてるっていう。

ここからでも遅くない、何もかかわらずにいきたいですね!

 

通名は、併合中の朝鮮人が、朝鮮人だとバレると中国人にいじめられるから、日本名を名乗らせてくださいって言ったのが最初なのかな。

なぜそれを今までずーっと許してしまったのかということだよ。

日本に生まれて、日本語をしゃべって、日本名を持ってる人が、日本人かどうか? なんて、何でそんなことを悩まなきゃならないのさ?

通名制度反対!

前も書いたけど、結婚相手が、たまたま日本人だからよかったものの・・・って感じだよね。そんなガチャは要らん。

 

よく著者と編集者が言っていた話。ちゃんと書いてあった。

第一次大戦が終わって国際連盟ができるとき、

「人種差別をしない」ということを、世界で初めて提案した。

それが日本人、我々の先人であった。

これは誇らしい話だ。

 

大東亜戦争のこと。

これこそ、反日教育の賜物で、日本は侵略戦争をしたんだと、ずーっと信じてたよね。

でも、そうじゃない。少し調べれば分かることだった。思考停止は罪だね。自分で調べようとしないから。

表向きは、日本は戦争に負けたのだけれど、その後、アジアの国々が次々に独立し、欧米はもう植民地を持てなかった。その事実だけで、本当は分かるはずなのにね。

そして、それは日本のおかげだった。

今でもアジアの国々で日本に感謝している国はたくさんあるよ。

隣の2国しか見てないとすごく嫌われてるんだけど、アジアはそこだけじゃない。

 

戦後のGHQのあれこれのくだりは、書くのが辛いと著者も言う。

私も読むのが辛い。知ってる話だとしてもね。

あそこでめちゃくちゃにされたなあ。

 

ほかの国では、新聞社がテレビ局を持っちゃ駄目なんだって。

理由? 偏向しやすくなるから。

本当になってっぺし。

何かさー、ほかの国では駄目だけど日本だけおけーなことが多くない?

どれだけ世界中で嫌われてるの?

嫌われてるっていうか、素晴らし過ぎるから潰したいんでしょう。そうでしょう。

 

後書きで、「もし日本という国がなかったら」と著者が言ってる。

本当にそうだなと思う。

 

とりあえずこんなところ。

また何かあったら追記します。

 


内海聡・くらもとえいる「薬に殺される日本人」(2020)

2022年02月09日 | 
 
まんがだったので読みやすかった。
もっと広がってほしい。
薬や医療=いいものってなってる方々に読んでほしいよね。受け入れるかは別ですけど。。
何の疑問もなく3回目行ってる皆様にも知ってほしい!

大体全部知ってる話でした。
一応書いておきますか。
あまり熱を持って書けないので箇条書きです(笑)

風邪のウイルスをやっつける薬はないこと。
風邪の症状は、ウイルスをやっつけているのだから、その症状を薬で抑えてしまったらどうなるか??
救急医療以外の医療行為はなくていいこと。
特に精神科の薬は病気を作ります。
薬で病気を作り、その症状を抑えるためにまた薬を飲むはめに。。
薬の説明書をよく読みましょう。私は咳止めの薬の説明を見て、副作用に「咳」とあったので、意味なしと悟ったことがあります(笑)咳止めの薬の副作用が咳!!
ワクチンは効かない。
効かないどころか、毒がてんこ盛り。
子供の食べ物に気を遣うお母さんが、子供の体に入るワクチンの中身を調べないのはなぜ?(これは私も反省)
今は小さな声だけど、声を上げ続けよう。

なのに、これら全てを宗教のように信じて病院に群がる人々、特に日本人。
うつみんがアホンジンって言いたくなるのすごくよく分かるよ(笑)←2回目w



松本侑子「赤毛のアンのプリンス・エドワード島紀行」(2013)

2022年02月08日 | 
 
またまた松本侑子さんの本でした。
これは、写真多めの旅行会社の本。
現地の写真で、物語の世界を補完できる。建物だけじゃなくて、植物、花や木の写真はとても嬉しい。本物の場所をモデルに書いているということも、結果として嬉しいことだね。

いつか行きたいなーと思って、ただ楽しく見たかったが、新しい情報があり少し落ち込んでる。
2008年に、モンゴメリの孫である方が、モンゴメリが鬱病で自殺したと正式に発表したんだって。
睡眠薬の多量摂取。みすゞと同じかと思ってさ。。

でも、その生涯を考えると、とても頷ける。
「アン」のイメージで捉えていると意外と思うんだろうけど。
アンの続編も、読者に待望されていたからじゃなく、訴訟のためにお金が必要だったからだし、その訴訟も、元をたどれば、最初の「アン」を印税じゃなく出版社が買い切りにしたために起こったことであり、、
結婚生活も、牧師の妻やりながら人気作家ってだけでも大変なのに、おまけに夫の鬱病を隠しながらだったから想像を絶する。
生涯にわたって文通してた方との書簡を何度か読んでいるけど、最後の手紙に「これが最後の便りになるでしょう」って書いてたから、覚悟の自殺だったのかなって思ったりする。

私、ちょうど100年違いの生年で勝手にシンパシーを感じてて、
その後、息子が2人いるとこまで同じになってね。
ギルバートみたいな伴侶に恵まれなかったとこも似てたり(笑)
それでいくと、あと20年後に死ぬってことになるな。でも私は死なないんだもんだ。


映画「白い恐怖」(1945)

2022年02月06日 | 映画
 
ヒッチコック監督の映画を観るの巻。
イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック。
また何の知識もなく観始めるのです。
美男美女かよと思ったけど、おっかなくてハラハラしておもしろかった。ちゃんと、ちゃんとしたゴールに導いてくれるからよい。
グレゴリー氏はローマの休日のときより若くてイケメンでしたね。

映画「プラチナデータ」(2013)

2022年02月05日 | 映画
 
何回目か。ニノ好きなので見てる(笑)
この監視社会、これからやろうとしてることじゃんと思うとおっかない。
お偉いさんを犯罪のデータベースからノットファウンドにするとかも、もうやってることじゃん? とかもあるかな。
杏ちゃんとか、水原希子とか、春馬さんとも共演してた方々だなあとかもね。


松本侑子「みすゞと雅輔」(2017)

2022年02月05日 | 
 
 
最近、松本先生の本をよく読んでる。アンといいみすゞといい。
金子みすゞの弟であり、脚本家でもあった上山雅輔(かみやま・がすけ)←筆名(本名は上山正佑うえやま・まさすけ)
の日記が2014年に見つかったことでこれを書けたのだという。
実話をもとにしたフィクション。
これと、名著のテキストも踏まえての、感想になろうかと思う。
みすゞも筆名であり、本名は金子テル。

まずは、全く知らなかったことばかり。
みんなちがって みんないい
くらいしか知らなかったもんね。
それでも、興味があったから見たり読んだりしたのだろう。

故郷・仙崎の海
大正時代
本屋の娘
雑誌文化
西條八十
小都会・下関
投稿詩人

キーワードはこんなところかな。
この全てが揃って、「金子みすゞ」は誕生した。

まだ、ちゃんとまとめられない気がしてる。
本に書いてあったことをなぞるだけじゃいかん気もしてる。
ので、ぽつりぽつりと思ったことを書いておきます。

大正時代の自由な雰囲気がいい。
当時の最先端のメディアが雑誌であり、そこで詩の文化が花開いた。
本屋の娘ってのはすごい利点で、その最先端の読み物を読み放題だったわけだ。
だから、先人の詩の勉強もできたというわけ。
コピーも拡散もスクショもできないから、ひたすら好きな詩を書き写していた。
それが勉強になったのだということ。

男尊女卑じゃなかったと、今では思っているんだけど、私はね、
それでもやっぱり男性主導の世の中であったわけで、
女性詩人の本は出せなかったという事実がある。

死の前後は、とっても、残念って言葉では言い表せないくらい残念なんだけど。
自死された方のことを考えると、そうならない未来はなかったのかなって考えてしまうね。

結婚、出産、夫に性病を移される、離婚、自死。
この流れは寂しいね。
それとともに、昭和に入り、投稿する場、発表の場がなくなってきたこともある。
母としては、小さな子を残して逝くなんてよっぽどのことだよね。。。

死後50年以上経って、やっと詩集が出た。
そして、今では、500以上の全ての詩に曲がついている。
詩集も、全部の詩も読んでみたい!
私がみすゞについて語れるとしたら、詩集を読んでからだなあ。

あとは、下関が、飛行機のない当時は大陸へ続く交通の要所だった。
ってのも知らなくて、そうかーと思ったね。

しかし、雅輔の放蕩っぷりがひどい(笑)
お坊ちゃんだねえ。
結局どっちと結婚したのさ? ってなったww

でも、生き別れた兄弟の交流は、ほほえましいね。
芸術姉弟だったね。
お互いに刺激になっていた。
個人的には、姉が弟を「まあちゃん」と呼ぶのが好きw

テキストで最後に紹介されていた「このみち」
これはいいなあ。
新しい世界へみんなで行こうっていう歌みたいで好きだ。

余談?
「光の籠」
これ、日本人らしいなって思った。
本文は、お調べいただいて。
羽を広げれば籠は破れる。でもそうしない。私は心優しい小鳥。
みたいな詩。
マスクは義務じゃないのに「お願い」を聞いてしまう日本人そのものって感じ。

その生の終わり方を考えても思う。
羽を広げればよかったのにって。だって、そこに籠はなかったのだから。
それは本当に思うよね。


童謡詩からの流れって、今のJPOPにつながってる。
と思た。
元々の「歌」といえば、短歌だった。詩といえば俳句?
それが、海外の詩が入ってきて、例えば英語の詩は、英語の単語で韻を踏んでるんだけど、日本語に訳したら、その英語の韻はなくなってしまう。
意味だけになってしまう。
その意味だけを取って、七五調にした。
のが原型なのかな。
その詩に曲をつけたのが、ヒットソングの始まり。
なんじゃないかなって。どうでしょうか。
そう思うと、
今のヒットソングもみすゞたちがいなかったら成立しなかったと思うと、
何だか感慨深いものがあるなあ。