*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

モンゴメリ「アンの青春」(1909)

2022年03月29日 | 
 
松本侑子さんの新訳。全文訳。そして詳し過ぎる注釈。
赤毛のアンの2作目。
グリーンゲイブルズ(家の名前)のアンから、アヴォンリー(村の名前)のアンへ。これは原題ね。
高校を出て地元の母校に戻って先生をする2年間の物語。

やっぱり、1作目が圧倒的によい作品なので、2作目以降は少し落ちるかなって思うけど(何様ww)
それでも、モンゴメリの作品は全部いいので、これもとてもいいのですよね。
少しつまんなくなったのは、アンが大人になっちゃって、どっちかと言えば育てる側になったからかもね。それはしょうがないことだし、毎回ちゃんと子供も出してくる。

今回は双子ちゃん。デイヴィとドーラ。
デイヴィは、子育てにヒントをくれたなあ。あれもだめ、これもだめって言われるから、何がだめだったかか覚えられないよ。みたいな。嘘をつくのがいけないことだって知らなかったんだもん。とかもね。
ドーラは、手のかからないいい子で、子供らしい兄と対照的で、ロボットみたいに描かれているけど、私みたいだったのかなって想像してる。熱い思いを表に出せないタイプ。

ミス・ラヴェンダーのエピソードは、この作品の軸。
と思ってたけど、意外と、後半になるまで出てこなかったんだなあと思ったりしてね。
このエピソードは、最初から最後までおとぎ話みたいに描かれる。姫の待つ城に王子がやってくるのです。みたいなやつ。
そこがいいよね。
注釈によると、その名前や舞台などにもちゃんと仕掛けがあって。ね。
ミス・ラヴェンダーと同年代になって(笑)余計おとぎ話だなって思うね。いいなあ(笑)なんつって。

嵐の描写が凄まじくて、こないだの地震を思い出しちゃったな。
本当に、美しさもそうだけど、著者の自然の描写が半端ないよね。

注釈めっちゃ嬉しいんだけどね、
本当は、この注釈なしでも、本文読んだだけで、ここからつながってるんだなって、あれのパロディまたはオマージュなんだなって分かって読めたら、幸せだろうなー。
ていうか英文を読めないから翻訳者様様なのでした。

あとは、このご時世ですから、これも思わずにはいられない。
真実、少数派の変人が物語を動かすのである!
凡人の話は物語にならない。
著者はそれをよく分かってる人。
99%のマスクじゃなく、1%のノーマスクが動かしていくのですよ。ふふん(笑)なんてね。これからも変人として生きていきますよ。

それから、関連? で、
アンの親友のダイアナは、想像力の何もない凡人。
それでも、2人は深く愛し合ってる。
私とコロナ脳の友人も、尊重し合っていけたらなって思う。
中にはさよならした人も多数いるけどね、考え方が違ってもこの人とだけはつながっていたいと思う人がいるわけだよ。
改めて大切にしようと思った。


内海聡・くらもとえいる「日本人だけが知らない汚染食品」(2019)

2022年03月27日 | 
 
うつみんのまんがで簡単にわかるシリーズ。
まあ知ってる話だから、再確認して、毒をキャンセルしなくっちゃっていう感じもあるんだけど。
自分だけがそうしても、家族に理解を求めるのは難しいとかもあるんだけど。

我々を反ワクとバカにする人たちに、ぜひ分かっていただきたいものだなあと思う。
つまり、薬やワクチンだけの話じゃないの。
医療だけの話じゃないの。
いろんなものが複雑に絡み合っているの。

まあシンプルに言えば、庶民の命を何とも思わない、金儲けさえできればいいという者がトップにいるということ。
それを庶民は知らされていないということ。
全てにおいてこれだけ。
素直にお上の言うことを聞いてワクしちゃった人は、もっと自分の頭で考えなさいよ。反ワクをバカにしてる場合じゃないよ。っていうこと。
全てにおいてこれだけ。

食品汚染。これが最も大きな問題。
薬や医療は、遠ざけることができる。
しかし、食品は、食べることは、避けて通れないじゃないか。
本当に、逃げ場がなくなってる。

日本にだけ危険な食品、、農薬や、遺伝子組み換えや、添加物や何か、何でもかんでも、
規制がゆるゆるなのは、政府やメディアが日本人じゃないのもあるけど、
やはり、お人よしで性善説の日本人の性質が悪い意味で利用されているんだろうな。
世界中に稀な素晴らしい国民性が逆に利用されている。
悔しいなあ。

でも、もうそろそろ気づいて、自分で考えて行動するときに来ている。

アメリカのあるお母さんが、子供のアレルギーやアトピーを心配して、そこから汚染食品を排除するという大きな流れを起こした話は素晴らしいね。
日本人はあまり目立つような行動をしないと思うけど、しれっと毒食品をキャンセルしていけたらいいのになあ。

そのときに紹介されていた言葉;
「子供を心配する母親は、FBIよりも詳しく調査する」

何も考えずに子供にワクチンを打つ親にこそ読んでほしいものである。
過去の自分への自戒も込めてね。


映画「グリーンブック」(2018)

2022年03月26日 | 映画
 
友人が観た、おもしろかったって言ってたから、探したらちょうど放送してて、観てみたの巻。
1960年代のアメリカが舞台で、まだ南部では黒人差別が残ってるという時代のお話。
感動の実話ってやつですな。
アカデミー賞受賞。

イタリア系の主人公が、仕事を探してるときに紹介されたのは、黒人のピアニストの南部ツアーの運転手の仕事だった。
黒人がボスで知的でセレブで、白人が部下で教養がなくて粗野でっていうコントラストもおもしろい。
主人公が、最初は黒人差別の気持ちがあったけれども付き合っていくうちに同じ人間同士って気づいていく成長物語でもあるし。
ボスのほうも、最初は気取った感じだったけど、部下にぐいぐいこられて壁が壊れていくところもよいし。
そして、ロードムービーですよね。
旅の映画っていいよね。
これは映画化したくなる。

BLM的にもいいね(笑)
人種を越えた友情とか、そういうの最近の風潮としていいんでしょう。

黒人は・・・とか、
イタリア人は・・・とか、
人は人にレッテルを貼りたがる。
そういうレッテルが嫌だって思ってたところも、実は2人は似ていたのかもしれない。

タイトルのグリーンブックとは、黒人が使える施設(ホテルなど)が載ったガイドブック。
実際にあって使われていたらしい。
なるほど。

ここからは、友人には言えない感想(笑)
(友人はコロナ脳でワクチン打ってる人です。)
この当時の黒人を、ノーマスク・ノーワクチンに変換してみたら、あら不思議、同じ気持ちになれるよ。

服屋さんで、気に入ったから試着したいって最初は白人の部下が言ったらどうぞどうぞって感じだったのに、黒人のボスが試着するって言ったら、黒人が試着室に入るのはちょっと・・・ってなる。
じゃあいい、買わないってなるよね。
その施設でのコンサートに出演するという場所のレストランに、ボスが入ろうとすると、黒人は入れない決まりなのです、自分の差別意識ではなく、そういう決まりだからしょうがないのです。ってなる。
じゃあいい、ここでは演らないってなるよね。

見た目で差別されるのは、ノーマスクだし、内容でいくと、ワクパスないと入れませんみたいになる。
すごく気持ちが分かってしまったよね(笑)
そして、くだらない差別でどれだけの損失が出るのかということを計算できない奴らのことも分かっちゃうね。
そんな観方もできましたとさ。

ピーター・ファレリー監督
ヴィゴ・モーテンセン
マハーシャラ・アリ

石井妙子「女帝 小池百合子」(2020)

2022年03月24日 | 
 
やっと順番が来たー(笑)
1年以上待ってた。
百合子、一言で言うとサイコパスだな。
全く人の気持ちが分からない。
自分がチヤホヤされたいだけ。
女性がみんな活躍するのではなく、自分だけが紅一点でいたい。これはこれで女性差別である。
こんな奴だって分からないで、あるいは分かってても利用して、のし上がらせてしまったんだなあ。

都知事になってからの印象が強すぎて、国会議員、大臣までやってたの、すっかり忘れてた(笑)
何もしてないから印象薄かったんだろうな。
平成の政治史をなぞった。
そうそう、新党がぽこぽこできてて、いろんな連立があったね。などなど。

そのずーっと前から、父親の話から始まる。
父がかなり変わった人物だったらしく、娘にも影響が少なからずあったみたいな感じ。
大物にすりよって、虎の威を借りる狐になるところなんかはそっくりなのかもね。
石原慎太郎に寄って行ったり。朝堂院さんが、ここで出てくるとは(笑)
父も国会議員に立候補したこともあったらしい。

親の影響もあって?
嘘ばっか言って、調子のいいことばっか言って大物にすりよっていったんだね。
政治家になってから、なる前からか、党首にすりよって、いろんな政党を渡り歩いた。

まず、芦屋のお嬢様も嘘。
そして、嘘といえば、カイロ大学主席卒業。これだ。
著者は、これをすごく追いかけていて、カイロで同居していた日本人女性に取材することができた。
彼女は全てを知っていて、今、百合子がこんなに大きくなってしまったものだから命の危険を感じているんだって。
今や、大学にも働きかけて、卒業したってことになっているらしい。
権力を手にすると何でもありなんだな。

風を起こす。風がなかったら、崖から飛び降りてでも、風を起こす。
だって。
言葉だけだねー。
百合子旋風!
大したレビュー書けなくてすみません(笑)


映画「弥生、三月」(2020)

2022年03月22日 | 映画
 
2年前に、コロナ社会に突入してってるときに、近所のお店にこれのポスターがはってあって、気になったのである。何だか協賛してるみたいだった。実際エンドロールに企業名が出ていた。
ってことは、地元ロケした映画なのかな? って思って興味あった。
忙しいけど、3月中に観たかったのよ。
仙台・宮城ロケ映画多くて嬉しい。

遊川和彦氏が脚本・監督のオリジナル作品(ロケ地の学校が奥様の母校だとか)。
波留さん、成田凌さんのラブストーリー。

1980年代から現代まで、3月だけをピックした、30年間の物語。
結婚式が3月ってのはちょっと無理があったけど、それ以外はまあまあ。というか、何で結婚式が3月かも、ラストを見たら納得かもしれん。
ある年の3月のエピソードが終わったら、カレンダーをめくるイメージで画面が切り替わって、次は何年か後の3月になる。という感じ。
「何年後」みたいなテロップはなく、カレンダー、新聞、テレビの天気予報、教室の黒板、ピッチからガラケー、スマホの画面などなど、小道具で、いつの3月かを伝えている。こういうのはさりげなくて好き。

ロケ地については、分かりやすい仙台駅ペデストリアンデッキとかはなく、郊外がメインで、どこにでもある地方都市みたいな感じで描いていたのかな。
見慣れたあの駅、あの電車が出てきてたのは地元民としては嬉しい。
でも東京の設定で仙台の地下鉄が出てきたんはちょっと「ん?」って感じでしたけどね。
ベガルタ仙台も出てきてたねー。

311の描写ももちろんあり。
こないだの地震もあったし、やっぱり3月だから思い出してしまう。
そうそう、あの日雪が降ってたね。とか。
それより、年が分からなくても「3月10日(木)」の時点で地元民は分かってしまうという。311が金曜日だったことを覚えているので。
ご遺体が並べられた場面は、ちょっときれい過ぎた。もっと数が多いし棺も間に合わなかったんだよ。

その年代を演じ分けるのとかはやっぱりすごいなっていうのはあるね。
ただ、老けない(笑)っていうね。

何か最初から最後まで泣いてた。
劇場で観れないやつ(笑)
でも、最後は急に2人が歌い出して、ファンタジーなミュージカルになって終わった。
それもそれでよい。


百田尚樹「永遠の0」(2006)

2022年03月11日 | 
 
今さらだけど、原作読んでみた&百田さんの小説を初めて読んでみたの巻。
あまり大したことは書けないなー。

宮部さんは、背が高かったとのことなので、映画版よりドラマ版のほうが、合ってるみたいだね。
健太郎さんは、そりゃあもう映画版でしょうね(笑)ドラマ版の印象なかったww

当たり前なんだろうけど、構成が、すごく計算されているんだろうなって思った。
ランダムに当たってるように見せて、このエピソード、次はこのエピソードって、ちゃんと順番がある。
謎解き、こういうミステリーはいいよね。例えば殺人事件が起こって誰がなぜ殺したか? っていうミステリーはあまり好きではない。殺したり殺されたりはおっかないから。
まあ、戦争の話だから、殺したり殺されたりなんだけどもさ。。。

何か、いつも、結末を、あまり覚えていないんだよな私(笑)
だから、知ってたはずなのに、最後、新鮮に驚いていた(笑)
最後は泣けました。
これを踏まえて、もっかい映画なりドラマを観たいと思う。
ドラマ版の宮部さんで、映画版の健太郎さんならよかったのにな。なーんて。