松本侑子さんの新訳。全文訳。そして詳し過ぎる注釈。
赤毛のアンの2作目。
グリーンゲイブルズ(家の名前)のアンから、アヴォンリー(村の名前)のアンへ。これは原題ね。
高校を出て地元の母校に戻って先生をする2年間の物語。
やっぱり、1作目が圧倒的によい作品なので、2作目以降は少し落ちるかなって思うけど(何様ww)
それでも、モンゴメリの作品は全部いいので、これもとてもいいのですよね。
少しつまんなくなったのは、アンが大人になっちゃって、どっちかと言えば育てる側になったからかもね。それはしょうがないことだし、毎回ちゃんと子供も出してくる。
今回は双子ちゃん。デイヴィとドーラ。
デイヴィは、子育てにヒントをくれたなあ。あれもだめ、これもだめって言われるから、何がだめだったかか覚えられないよ。みたいな。嘘をつくのがいけないことだって知らなかったんだもん。とかもね。
ドーラは、手のかからないいい子で、子供らしい兄と対照的で、ロボットみたいに描かれているけど、私みたいだったのかなって想像してる。熱い思いを表に出せないタイプ。
ミス・ラヴェンダーのエピソードは、この作品の軸。
と思ってたけど、意外と、後半になるまで出てこなかったんだなあと思ったりしてね。
このエピソードは、最初から最後までおとぎ話みたいに描かれる。姫の待つ城に王子がやってくるのです。みたいなやつ。
そこがいいよね。
注釈によると、その名前や舞台などにもちゃんと仕掛けがあって。ね。
ミス・ラヴェンダーと同年代になって(笑)余計おとぎ話だなって思うね。いいなあ(笑)なんつって。
嵐の描写が凄まじくて、こないだの地震を思い出しちゃったな。
本当に、美しさもそうだけど、著者の自然の描写が半端ないよね。
注釈めっちゃ嬉しいんだけどね、
本当は、この注釈なしでも、本文読んだだけで、ここからつながってるんだなって、あれのパロディまたはオマージュなんだなって分かって読めたら、幸せだろうなー。
ていうか英文を読めないから翻訳者様様なのでした。
あとは、このご時世ですから、これも思わずにはいられない。
真実、少数派の変人が物語を動かすのである!
凡人の話は物語にならない。
著者はそれをよく分かってる人。
99%のマスクじゃなく、1%のノーマスクが動かしていくのですよ。ふふん(笑)なんてね。これからも変人として生きていきますよ。
それから、関連? で、
アンの親友のダイアナは、想像力の何もない凡人。
それでも、2人は深く愛し合ってる。
私とコロナ脳の友人も、尊重し合っていけたらなって思う。
中にはさよならした人も多数いるけどね、考え方が違ってもこの人とだけはつながっていたいと思う人がいるわけだよ。
改めて大切にしようと思った。