*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

スーザン・フォワード「毒になる姑」

2008年11月22日 | 
毒になる姑
スーザン フォワード
毎日新聞社

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2003年
原題;「毒になる義両親」

こないだのを読んで、これも読んでみたいなーと思ったの。
別に姑に苦労してるわけではないがww
よく読んでる、義両親から守ってくれないエネミーな夫の話の関連で。

アメリカにも嫁姑問題があるんだ!ってのも知らなかったけど、アメリカのカウンセリングって、すごい進んでるんだなー。
心療内科に行っただけで「基地外か!」とか言われないし…。
こんな問題までも解決できちゃうなんてすごいなーと思って。
このやり方ができれば、あの「エネスレ」の歴代嫁さんたちも、ほとんどの人が緑の神様のお世話にならなくて済んだかもしれないんだなーと、今までと違った見方ができたりして。
それでも、どんなに頑張っても、話の通じない相手ってのはいるんだけどね。

どんな人間関係にも応用できるので、メモっとく。

1境界の設定

人に入ってきてほしくない場所、心理的な境界のこと。
これがあいまいになっていると、自分と他人の区別がつかなくなり、やらかしてしまうし、やられてしまう。

2立場の表明

自分の意思をはっきりさせること。
「○○するわけにはいかない」
ではなく、
「○○する意思がない」
と表現すること。

短くて具体的なほうがよい。
例「私にはこの問題をあなたと話し合う意思はあるけれど、あなたからの非難や侮辱を受け入れる意思はありません」

3防衛的にならない受け答え

これ、私にいちばん重要だなーw
たいていの争いごとは「攻撃」「防衛」「退却」「激化」というパターンをたどる。
わかるわかる。
そうならないためには?
あのときどうすればよかったのか、の答えがあるなぁ。

感情的にならずに落ち着いて、自分を弁護したり正当化しようとしたりないこと。

使える言い回し;
・それで、私にそうおっしゃる理由は……?
・あなたがそう考えるのは自由です。
・それについてはちょっと考えさせてください。
・それはおもしろい意見ですね。
・あなたがもっと落ち着いているときに話しましょう。
・わかっていただけなくて残念です。

ポール・オースター「幻影の書」

2008年11月17日 | 
幻影の書
ポール・オースター
新潮社

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2002年
訳・柴田元幸(2008年)

訳出されたばっかりのいちばん新しい本を早速読めたのはラッキーだった。

いつもだったら、作品解説や訳者あとがきを先に読んで、どんなお話なのかなー?って見当をつけてから読み始めるんだけど、これは、ただ、物語に身を任せた。
それが、すごく心地いいんだな。
まず、「私」は誰なのか?ってところから始まって、どんどん進むうちに、いろんな物事が繋がって、距離的にも心理的にも大きな移動をしていく。
楽しかったな♪
最後は悲しい気持ちもあったけど、意外と明るい要素もあるのかもしれない。

それと、作中作品っていうの?劇中劇みたいな。
映画の細かい描写もすごいなーと思った。
実際、その描写していた映画を、より細かい脚本を書いて、日本では未公開の映画まで作ったんだって。さすがー。

この人(作者)が、まだ生きていて、毎年作品を生み出し続けてくれてることが嬉しい。

村上春樹・柴田元幸「翻訳夜話2・サリンジャー戦記」

2008年11月14日 | 
翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)
村上 春樹,柴田 元幸
文藝春秋

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2003年

こないだ知って、早速読んでみた。
ちょっと前に、村上訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」も読んだしね。

あれを読んで、特に響かなかったんだけどねw
ただ、おもしろい表現をするなーとかいう程度だったっけ。
タイトルも、そんなに意味がなくて「ライ麦畑でつかまえて」みたいな意味がなくて、別に、テーマというわけでもなく、ってことも初めて知ったという程度。

でも、この対談を読んで、へー、深いんだなー、と思った。
サリンジャーのこの後の人生はもちろん、この頃のアメリカの社会的背景なんかにも話が及んで、なかなか勉強になった。

も1回読んでみようっと!

スーザン・フォワード「毒になる親」

2008年11月07日 | 
毒になる親―一生苦しむ子供 (講談社プラスアルファ文庫)
スーザン フォワード
講談社

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1998年

2chの、義実家関連・エネ夫スレでよく紹介されてた本。
「毒親」としてもう確立してるもんね。2chは勉強になるなぁ。
(「毒になる姑」という同じ著者の本もあった。これも近いうちに読んでみる)

アメリカの心理学者のこういう本って、自身の膨大な臨床体験が元になってるから、すっごく説得力があるよね。
そして日本というか日本人というか、には、こういうことは書けないなーという。