*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

「あいのり本10」

2008年07月31日 | 
あいのり 10-恋愛観察バラエティー (10)

学習研究社

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今年から、図書館で借りることにしますた。
そしたっけ、見てた時期とタイムラグがありすぎて、こいつ誰だっけ?状態(笑)
でもすぐに思い出したよー♪さすがマニア(笑)

いつもの通り、インタビューが嬉しいよね!
三ちゃんが、その後彼女ができたなんて、うれしいぃー

10周年特別企画で、昔の懐かしのメンバーのインタビューもあって、これも嬉しい♪

ジャクリーヌ・ファン・マールセン「アンネとヨーピー」

2008年07月31日 | 
アンネとヨーピー-わが友アンネと思春期をともに生きて
ジャクリーヌ ファン・マールセン
文藝春秋

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アンネ関連のものをこの夏読んでしまおうという企画。
後はアンネの童話でとりあえず終わりかな?

この、ヨーピーことジャクリーヌさんは、アンネの同級生。ユダヤ人学校で一年足らずだが仲良くしていて、アンネの日記にもよく名前が出てくる人。

戦後、だんだんアンネの日記が有名になってきて、ほとんどゆかりのなかった人たちがたくさん出てきて、「自分はアンネの親友だった!」と言い出す。
んで、自分も偽物だと思われるのも、注目されるのも嫌で長年口を閉ざしていた。

でも、これを著したことにより、日記の謎とされていた様々なことが説き明かされた。
例えば、日記の宛名の「キティー」とは誰か?という問題など。

彼女は、母が生粋のユダヤじゃなかったので、登録解除されて助かったという、ちょっと珍しいケース。
それでも誰にとってもあの時代は大変だった。

おいおい、しっかりしろよ、と思ったのが、アンネのお父さんの話。
フランク氏は、戦後、同じようにして生き延びた女性と再婚するんだけど、その女性の娘がアンネとひとつ違い。
この娘までもが、事実無根なのに「アンネの親友だった!」って言い出した。
しかも、フランク氏が、再婚後かなり早い段階で、「ふたりはよく一緒に遊んでいた」なんて偽の証言をしていたこともわかる。

なんかこれ聞いてちょっとガッカリね(笑)

ミープ・ヒース「思い出のアンネ・フランク」

2008年07月28日 | 
思い出のアンネ・フランク
ミープ ヒース
文藝春秋

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ミープ・ヒース
アリスン・レスリン・ゴールド(共著)
1987年

「隠れ家」へ2年余りの間、食料その他を運び、物質的にも精神的にも支えになった人物。
彼らが連行された後に、危険をおかして隠れ家に入り、アンネの日記の原稿を助け出した人物。

その彼女が、長い沈黙をやぶって語った、アンネの、隠れ家の、自分の、オランダの、戦争の話。

普通に、その時代に生きた、若い女性の話、としても読める。
そこにアンネがいるのは付加価値で。
誰でもいい、名もなき人の、あの時代の話なら、何でもいい、読んでみたいって思う。

どうして今まで読んでなかったんだろうな。
食わず嫌いはやめよう♪

戦争って、
侵略されるんでも、する方でも
解放されても、敗北しても、
誰にとってもちっともいいことがない。
ただ、みじめになっていくだけなんだね。

それにしても、ドイツ軍による、ユダヤ人の締め上げ方、少しずつ生きにくくするやり方は卑劣。
今の日本の政治みたい。

モンゴメリ「果樹園のセレナーデ」

2008年07月22日 | 
果樹園のセレナーデ (新潮文庫)
モンゴメリ,村岡 花子,Lucy Maud Montgomery
新潮社

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1910年
(発表は↑だが、実際には「アン」1908よりも前に書かれたと言われている)

モンゴメリの最初の長編小説と言われている作品。
実は、昔、中学生のとき、モンゴメリの文庫本を大量に買ったときに(子供なのに大人買いくらい買ったww買ってもらったんだけどね)これも入ってたんだけど、いつのまにか紛失してて、結局1回しか読んでなくて、どんな話だったかなー?って思ってたの。
あ、図書館があるしょや!と思って、最近借りてみた♪

大学を卒業して、プリンスエドワード島の田舎の町に中学教師として赴任したエリック。
その町の外れに住む少女・キルメニイ。
彼女には、悲しい過去があり、それに関係しているのか、偶然なのか、口がきけない。

ふたりは果樹園で出会い、惹かれあう。
愛を知らなかった少女が、「女」に成長していくさまは、表現が素晴らしいね。

構成もやっぱりきっちりしてるし、最後のまとまり方も好き。
ハッピーエンドは癒されるね。

MORANDE

2008年07月22日 | ワイン
MORANDE
ソーヴィニヨン・白

原産国・チリ

オイシックスで購入。赤とセットで2500円くらいだっけな?
白のソーヴィニヨンもあるんだね。
白のソーヴィニヨンも私も好みだねw

スッキリして辛口でおいしい。

韓国ドラマ「わが家」

2008年07月14日 | ドラマ
わが家 スペシャルDVD-BOX

K-PLAZA.com

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2001年

全20話



http://www.k-plaza.com/ourhome/



キム・ジェウォン

キム・レウォン

パク・ソルミ

ユミン



キラースマイル(キム・ジェウォン)と100万ドルの笑顔(キム・レウォン)の対決か!と思ったけど、レウォン氏が出てきたのは後半ちょこっとだった(笑)

「冬ソナ」以前のパク・ソルミも見れるし、ユミン(笛木優子)は初めての韓国ドラマ出演で、耳の聞こえない難役に挑戦したんだね。



タイトルどおり、ホームドラマ。

子供たちの方が歳が近いのに、つい、母親目線で見てしまう(笑)

母親大好きな息子が、ある日、耳の聞こえない女の子を「彼女」として連れてくる。

頭ではわかっていても、そのときに、干渉せずにいられるだろうか?とか。



まぁまぁよかったかな。

最後は尻切れっぽく、無理やりまとめたっぽくなったから、あの子やあの子がその後どうなったのか気になるけど(笑)

アンネ・フランク「アンネの日記」(完全版)

2008年07月11日 | 
アンネの日記 (文春文庫)
アンネ フランク
文藝春秋

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1947年(1942-1944)



小川洋子さんの「アンネ・フランクの記憶」を読んで、私ももっかい読んでみようかなぁと思って、ちょうど、図書館の本の合間だったし、本棚から引っ張り出してきた。

読むのは3~4回目くらいなのかな?

今回、初めてちゃんと読んだ気がする。アンネに初めて出会った気分。



最初「アンネの日記」を知ったとき、小学校中学年くらいだったのかな。

怖かった。死んだ人が書いたもの、みたいなイメージがあって。

写真を見ても、白黒で、ユダヤ特有の目の大きな少女が、あまりにも日本人の顔とかけ離れていて、子供心に怖かった記憶しかない。

ホロコースト(=ドイツ軍によるユダヤ人虐殺に関すること全般をさす言葉)のことも知らなかったし、つかまって殺されたなんて、何か悪いことをしたんだ、って思い込んでいたのもあるのかもしれない。



次に、嫉妬。

これは中学生くらい。

今の自分と同じ年代の少女の書いたものが本になってこんなに広く読まれているなんて、ズルイ、みたいな気持ちだったのかな。

私も何か書ける人になりたい、と思ってたから(今も思ってるけど)。



そんなこんなで読んだことがなくて、結局、初めて読んだのは、完全版が出てからだからハタチくらい。

そんで、今回、やっとちゃんと読んだ。



まず、ページ数の配分に気づいた。

約2年間の記事だけど、最初の1年分は短い。



内容も、13歳は、言いたいことはわかるが子供だった。

14歳の後半から最後、恋をして、親から自立して、それ以後の日記の内容の濃いことといったら。

その成長を目の当たりにできるから、この本は読み継がれているのだ、と、やっと理解した。



悪口は自己紹介

ってのもやっぱりここに書いてあって再確認。

気をつけなければいけないなぁ。

いちばん弱い立場の者にイライラをぶつけるのとかはありがちだけど、そうすると、子供がいちばんの被害者だもんな。



母との関係を、母の、親の立場から読むこともできる。

10年後の私が同じあやまちを犯さないように努力しないといけない。

「その年頃の女の子一般」ではなくて、「アンネ自身」として見て欲しいと願ったアンネ。



訳者あとがきにもあったけど、日本人と違って、隠れている身なのに、ドタバタしたり、大声で話したりしてて、最後の方は、あぁ、見つけられてもおかしくないな、と思った。

これは何回読んでも思う。



それから、戦争について。

いま、いろいろ考えていることが、もうここに書いてある。

14歳の少女が、答えを知っていた。



なぜこんな戦争が始まってしまったか。

お偉方ばかりが悪いんじゃない。

いちばん悪いのは民衆。



今の日本にも当てはまったりしてね。

無関心かなんか知らんが、自分でちゃんと考えて判断しないで、選挙も行かないで、クソ政府にまかせている人たちばっかりだったら、また戦争ができる国に逆戻りだよ、きっと。



イギリス軍の上陸作戦が始まるときの見解も素晴らしい。

オランダの人は、イギリスに過剰な期待をしているけど、イギリスが、まず自国の利益を優先させるのは当たり前だし、それについて文句を言う権利はないんじゃないの?とか。

なんて冷静なんだろう。



最後、あそこで終わっているのが切なかったり、もし、彼女の文章力で、警察に押し入られたときの様子、収容所での様子、などが書かれてたとしたら、それもすごく読みたいって思ったり。

でも、「もし」はないんだから、あそこで終わっているのが本当の完結、というか…うまくいえないけど、少女が成長して、完成された人となったところで終わっているのが、かえって美しいな、とも思えた。


伊坂幸太郎「終末のフール」

2008年07月06日 | 
終末のフール
伊坂 幸太郎
集英社

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2006年



収録作品;

終末のフール

太陽のシール

篭城のビール

冬眠のガール

鋼鉄のウール

天体のヨール

演劇のオール

深海のポール



著者の、駄洒落好き(と勝手に認定w)が出てるねー。



あと3年で、世界が終わる、という設定。

「8年後に地球に小惑星が衝突する」と発表された5年後のこと。

当初は様々な混乱があったが、最近は落ち着いてきている。

そんな中での、仙台の小高い丘の上にあるマンションの住人たちそれぞれのお話。

みんな、家族や知り合いを誰かしら亡くしている。

登場した人物が、微妙に絡み合いながら、短編が構成されている。



まず「仙台」っていうのが親近感だよね。

これは私だけかw



終末のときをどう迎えるか。

設定は、思い切りフィクションなんだけど、生き方、死に方、考えちゃうね。

そして、著者の描く人々の魅力的なことといったら。



キックボクシングの王者、苗場さんの言葉がいい。

(まだ世の中が混乱する前「もし、明日までの命だったら」という質問に対して)いつもと変わらず、できることをやるだけです。あなたの生き方は、いつまで生きるつもりの生き方なんですか?明日死ぬとしたら生き方が変わるんですか?



妊娠して、産むかどうか迷ってる夫婦にも共感。

いや、私は迷わないけどさ。こんな世の中に新しい命を送り出すなんて、みたいな思いはあるから。



「冬眠の」女の子がかわいかったな。



あ、あとは、ネタバレになるから自粛。

なかなかいい終わり方だったな。



伊坂作品をだいたい全部読んだ。

図書館バンザイ!w

「もっかい読みたいな」ってのが多々あったけど、これもそうだけど、さっさと読んでさっさと返してしまったりしているので、文庫をまた借りようと思う。

(文庫化するときに加筆修正することが多いから)

小川洋子「アンネ・フランクの記憶」

2008年07月05日 | 
アンネ・フランクの記憶 (角川文庫)
小川 洋子
角川書店

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1995年



「アンネの日記」を読むことで、自らも日記をつけ始め、「書く」ということの魅力、言葉で表現するということ、を覚え、ついには作家になった著者が、念願の、アンネの足跡をたどる旅に出た。

アムステルダム、フランクフルト、アウシュヴィッツ…。



一緒に旅してるみたいな気持ちで、一気に読んでしまった。

小川洋子さんと私は、だいたい10歳違い。

10年ちょっと前の本だから、今の私の年齢とかぶる。

それがまた、共感を呼ぶのね。



4歳の息子を実家に預けて旅に来た、というくだりで、あ、結婚して子供がいたのね♪と初めて知って、なんだか嬉しい(笑)

アンネがドイツからオランダに来たのも4歳、そのときアンネの母は33歳。

今なら、母としての視点でも読むことができるね。



時代的には、「シンドラーのリスト」が公開されたり、「アンネの日記・完全版」が出た頃。

それも、どっちも知ってるし、興味のあることだから、すんなり入ってくる。



私もいつか、アンネの隠れ家とアウシュヴィッツを見に行きたいなぁ。



そういえば、今更ながら、初めて知った事実。これだけ書いておくか。

隠れ家に移ってからのアンネの写真はない。

今見られるのは、日記を書き始めた頃、すなわち、隠れ家に移る少し前までの写真だけ。

だから、あの、いちばん有名な写真の顔で日記を書いてたのではなく、もっと成長していたんだなぁ、その姿を見ることはできないんだなぁ、と思った。

伊坂幸太郎「砂漠」

2008年07月04日 | 
砂漠(Jノベル・コレクション) (Jノベル・コレクション)
伊坂 幸太郎
実業之日本社

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2005年



仙台の国立大学に入った大学生のお話。

自身の出身大学だな?とわかる。



嗚呼、青春だなぁ、なんて思いながら読んでたけど、最後、すっごいどんでん返しがあったよね?

私の読解力が足りなかったのかしら?と思って少し戻って読み返してみたけど、どんでん返しだよねぇ?(笑)

あー、ビックリして、スッキリした(笑)



著者の、言葉遊びとか、純粋に楽しく読めたのは久しぶり。

麻雀をするのに、西嶋、北村、東條、南を揃えるとかウケルw

まぁ、これにも犯罪は絡んでいるけども、当事者とかじゃないから、そんなには、ね。



西嶋の言ってることって、私も思ってることだったりするけど…そこを考え出すと、レビューにならなくなるので止めておく。