アフターダーク (講談社文庫)村上 春樹講談社このアイテムの詳細を見る |
村上春樹・著
冒頭の一文だけで、一本論文が書けそうな勢いなんだよ。
大学のとき、そういう勉強をしてきたんだ。
そのカメラみたいな視点は、なに?
「私たち」って誰?
論じたいものはいろいろあるのだ。
でも、これは、論文ではなくて、感想文なんだから、もっとラフに。
あんまりおもしろくない?
ってゆうのが正直なところ。
ラフすぎるか??(笑)
少なくとも、「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」ほど、夢中になって読めなかった。
それでも、他の作家より、ずっと高いとこにいるけどね。
深夜から、早朝にかけての物語。
一夜の物語。
どこにも冒険に行かない。
いつもの世界じゃなく、夜の世界に飛び込んだ、という意味なら冒険かもしれないが。
なんの謎解きもない。
悪いヤツは理由もなく悪いことをして、のうのうと生きてる。
何の救いもない。
恋愛も始まらない。
でも、それが、現代の姿をとらえている、とも言えるから、いい作品なのかもしれないね。
ラストは、ちょこっと救いがあるのかも?みたいなとこで終わってるし。
うーん、1回読んだだけではわかんないかもな。
余談;
知ってる曲が出てきた。
スガシカオの「バクダン・ジュース」
ちょっとうれしい(笑)
朝5時の、自分のほか誰もいないコンビニで「バクダン・ジュース」が流れてる情景って…シュールねー(笑)
春樹の作品に出てくる曲なんて、いっこもわかんないからなー(笑)
わかるとこんな感じなんだ、と思った。