*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

ドストエフスキー「地下室の記録」(1864)

2023年11月18日 | 
 
これも、図書館で見かけて借りた。
ほんとは、前に見たときに、この近くにあるホロコーストを生き延びた少女の日記を借りようかと思ってたの。でもこっちになった。
だって、ドストエフスキーで、地下室の記録だよ、気になるしょ。何これってなるしょ。
今熱いロシアだしね。

2部構成。
第1部;地下室 第2部;ぼたん雪にちなんで
最初は何だ何だ、どこから誰に語ってんのとなって。
2部は地下にもぐる前の自分の物語になってて、内容はともかく、1部よりは読みやすかった。
地下室も、ほんとの地下室じゃなくて、ひきこもりぐらいの意味。

最後に訳者による解説があってほんのちょっとだけ背景などが分かったけど。
やっぱむずいですよねー。

くるってる自覚があるけど自分でコントロールできない感じ、そして人は特にそこまで自分を気にかけてない感じが、ちょっと分かるーって感じではあった。
そして、女性が飛び込んできたのに素直に受け入れられないとことかも、ちょっと分かるー。


丹治俊樹「世にも奇妙な博物館 未知と出会う55スポット」(2021)

2023年11月18日 | 
 
図書館でふと見かけて借りた本。
調べたら、博物館シリーズ新刊出てるみたい。最近出たみたい。読みたい!

これは、ちょうどコロナの時期に取材に行かれて大変だったことでしょう。1人で軽自動車で車中泊で移動したんだそう。
北から南まで、ない県もあるし2か所以上ある県もあって、55か所紹介されている。

行ったことあるのはいっこもなくて、例えば県内で紹介されているのは津波関係のやつで、あまりあの辺行ってなかったなと思う。駅からすぐなので行けることは行ける。今度行ってみよう。
博物館っていろいろですよね。
公営のものから私営のものまで。
館長のコレクションから博物館になった例が結構あって、すごいなって思う。収集する経済力が特にすごいなと。。
歴史を伝えてくれるようなお勉強になるところから、コレクションをただ見て楽しむところまで、こちらも幅広い。
行ってみたいなーと思うところは、歴史のお勉強的なところとか、懐かしい昭和なところとか、本物が置いてあるところ。本物の船とか自動車とか。
といっても多分行けないところがほとんどだと思うので、こういう本はありがたいですね。


山本文緒「無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記」(2022)

2023年11月08日 | 
2021年10月に亡くなった著者の最後のエッセイ。
4月にがん診断、ステージ4、余命4か月。10月に死去。これは、あれじゃないでしょうか。と思いながら読む。
この人の本を、読んだことあったっけな。名前は知ってるからいつか何を読んだっけな?

幾ら才能があってたくさんの作品を出していても、こんな最期なんてね。何だか、、、なと思う。なぜ、インスピレーションを受け取るような方が、そこに気づけなかったのかと不思議でしょうがない。
でも、そういう人がたくさんいるんだよね。そういう人だから、大衆の心をつかむ作品を書けるのかな。とかも少し思う。
ワクチンを打ったとは一言も言っていないけれど、コロナ怖がってるし、ワクチンが原因と思わなかったら言わないだろうと思うの。
と思ってたけど、ワクチン打ってないって書いてたわ。打ってなくて怖がってるバージョンだった。

ファンの方はごめんなさいね。
これは、いかに医療に殺されていくか、それだけでなく、自分でもそういう現実を創り出していくかというテキストとして興味深く読んだ。
もともと、熱が出たら解熱剤で下げなきゃ!! な感じの人だった。風邪を引いたらちゃんと食べて薬を飲んで寝るのが正解だと思ってるみたいな。「普通」の人。
もう、がんと診断された時点で、余命を言われた時点で、もうそれしか真実はないと思って、そう意識して、そういう現実になっていく。そこで、「いや、私は生きる、治すのだ」という意識がまるでない。自分で自分の世界を創るとはこういうことかと勉強になる。
4か月は越えたけれども、6か月でしたね。

自分の体なのにセンモンカに任せることの危険性も分かる。殺人者に身を任せている状態なんだなと、そんな目で読んでしまった。
こんな読み方するの私ぐらい。

余談、ご本人なのか、校正が悪いのか、「対処療法」ってなってたよ。正しくは「対症療法」。本で間違ってるのはちょっとね。