原題は「私は語らなければならない」
ホロコーストも嘘だったみたいな話もあるが、、取りあえず読んでみた。
女性の日記を読むのが好き。
リトアニアの少女。
ゲットーから、強制収容所まで、それから逃げてソ連兵に見つけてもらって助かるまでの4年間の記録。
ゲットーに入る前に父と、ゲットーから移動するときに、母、姉、幼い弟妹と離れてしまい、収容所にはたった1人で行くことになってしまった。
すごい詳細な記録。
うん、日記というより記録。
書いた紙を隠しておいたっていうけど、書けないときは頭に刻み込んだっていうけど、可能だったのかなあ。
でも、そうか、と思う部分もあった。
「ゲットー」ってただ言葉だけで覚えていたけれど、そこに住んでる人がいて、そこに住んでた人がまず追い出されて、それから、別に住んでた人がそこに追い立てられて閉じ込められる。1つの家に1家族ということはなく、5家族も8家族も詰め込まれる。しかも家具もほとんどなく、もしベッドがあったら子供や老人が優先。
っていうことも、知らないで終わるとこだったな。
それから、収容所での過酷な生活も詳細に書いてて、夏の暑いときも大変だけど、冬に背中のあいたドレスしか着るものがないとか、靴や靴下がないとかはもう。
薄い手袋で手がしゃっこくてしもやけになったなーとか言ってる場合じゃないね。。
解放後は、父と姉と再会できて、
作家として活躍し、2016年に死去した。
もう語れない死んでしまった仲間のために語り続けたそうです。