*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

岩成 政和「食堂車ノスタルジー」

2010年02月27日 | 
食堂車ノスタルジー―走るレストランの繁盛記 (のりもの選書)
岩成 政和
イカロス出版

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2005年

つい、読んでしまったw
そういえば、食堂車の歴史とか、変遷とか、何も知らないなー、知ってるのは、今の寝台列車のそれだけだなー、と思って読んでみたさ。
「キハ」とか「キシ」とか言われてもまったくピンとこないし(笑)専門用語はほとんどわかんないなりに、流れがわかりやすく書かれていた。
戦前→戦後、国鉄→JR、機関車→電車などの流れ。

最初に始めた人たちは、ものが何であれ、すごいなーと思う。
今当たり前にあるものが、当たり前じゃなかった時代に。

金子 みすゞ「繭と墓」

2010年02月20日 | 
繭と墓―金子みすず童謡集
金子 みすゞ
大空社

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検索したらこれが出てきたのでとりあえず読んでみた。
すべてに通じるのは…
いろんな立場からものを見れる人なんだなぁっていうこと。
たとえば、大漁で浜はにぎわっているけど、たくさん魚が死んでいるから魚たちは悲しんでいるだろう、とか。

相良敦子「モンテッソーリ教育を受けた子どもたち」

2010年02月19日 | 
モンテッソーリ教育を受けた子どもたち---幼児の経験と脳
相良敦子
河出書房新社

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2009年

幼児期にモンテッソーリ教育を受けた人は、その後の人生を、自分らしく前向きに生きることができる。
というようなことを、膨大な卒園生のデータをもとに分析している。

最近の脳科学と照らし合わせて、脳がこういう状態になるには、モンテッソーリ教育が有効ってことがわかってきたんだって。

またしても、やられた!長男ではことごとく失敗している!というようなこと…。

モンテッソーリ教育をおこなっている幼稚園では、「おしごと」といって、何種類か用意されてある教具から、自分がやりたいものを、自分で選んで、自分の力でやり遂げる、というやり方がある。
その、自分でやり遂げた!という気持ちが、自己肯定感につながり、その後の人生においても、自分なりに着実に進むことができる。
それは、勉強ができる、ということではなくて、できなくてもできないなりに、自分でやり方を決めて目標に向かって頑張れる、ということ。

2歳くらいから、自分でやりたい!って気持ちが高まって、それが「魔の2歳児」なんて言い方をされるけど…
長男の「魔」はひどいもんだったけど…
自分でやりたい!のを、サポートしてあげれば、落ち着いた子になったかもしれないの?
自分でやりたかったのに、ママがさっとしてしまった、とか、そんなんばっかりだったから、長男はこんななの?
だとしたら、ごめんよ。
幼児期はあと1年。巻き返せるのか?

子供は、「できない」のではなくて、「やりかたがわからない」だけ。
だから、大人が、ゆっくりと、言葉少なに、してみせる(提示)ことが大事。
お手本となる生活をするとか、やっぱりいろんな教育法は共通したことを言ってるなぁ。

この人の本をもっといろいろ読んで勉強する。

それから、マリア・モンテッソーリの本も読んでみたいな。
こういうことを発見した人ってすごいな。

小川 洋子,河合 隼雄「生きるとは、自分の物語をつくること」

2010年02月12日 | 
生きるとは、自分の物語をつくること
小川 洋子,河合 隼雄
新潮社

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2008年

2006年の対談をもとにした本。
河合氏は2007年に亡くなっている。知らなかった人だけど…今更だけど…残念だな。

心理学者と作家の対談。

最近の小川洋子さんの作品が深みを増しているのは、こういった人たちとの出会いが大きいと思う。
たとえば「博士の愛した数式」で取材した数学者の先生とか、「科学の扉をノックする」で取材した諸先生がたとか。

ひとつひとつのお話が、全部いい。深い。
私の文章力では書けないくらい。

タイトルも、そのとおりだなって思うし。

作家が物語を作るのではなく、物語はすでにそこにあって、作家はそれを見つけて写し取るだけでいい、というようなお話があって、うんうん、と思った。

朝倉 かすみ「玩具の言い分」

2010年02月09日 | 
玩具の言い分
朝倉 かすみ
祥伝社

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2009年

なんだか、わかるなー、という感じ。
30歳代半ばになって、あの頃、たとえば高校時代から、ずっと続いて繋がってここまで来てるんだけど、ふと、あれから20年も経ってるんだってことを思い出して、あの頃には思いも寄らないところまで来ちゃってるなぁ、いろんな意味で、みたいな気持ちになることがある。
そういう気持ちをすくい取ってくれてるみたい。

なんだか等身大な感じがして好感が持てる。
「読書の喜び!」ってとこまではいかないけどね。

この人は、タイトルのつけ方が、なかなかおもしろくて好き。
読んでいって、あー、それでこのタイトルね、っていう。

東野 圭吾「ガリレオの苦悩」

2010年02月05日 | 
ガリレオの苦悩
東野 圭吾
文藝春秋

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2008年
落下る(おちる)
操縦る(あやつる)
密室る(とじる)
指標す(しめす)
攪乱す(みだす)

ドラマ化されてから出た本かな?
だからか、湯川の描写が、福山さんと一致するようになった気がする。
「端正な顔」とかそういうところが。

苦悩っていうのは…
身近な人物の犯罪を、自分の知識によって暴いてしまうことへの苦悩かしら。

やっぱりこのシリーズならこの人の本は読めるね。