齋藤孝さんの日本語の本で紹介されていたので読んでみた。
40年以上日本に住んでいるオーストラリア人の著者が、日本人の気づいてない日本語の簡単さ、柔軟性について教えてくれる本でした。
日本人は、外国人にとって日本語は難しいと思ってる。
でも、実は、話す部分だけを見ると、こんなに簡単で柔軟な言語はないということ。
(書くほうに関しては、かな、カナ、漢字、ローマ字など、そこにつまづく人は多いことは否めないが)
例えば、ロシア語などでは、同じ言葉でも、男性、女性、てにをはが違うなどで全部違う言葉になってしまうんだって。
でも、日本語は全部同じ言葉でいける。てにをはをつけるだけで意味を自在に変化させることができる。
動詞を形容詞にもできるし、語尾を変えるだけで違う意味にもできる。
その活用は難しくはない。
主語がないというような場合でも、文脈の中で理解することは外国人にとっても難しくはない。
例えば、英語では、語順のルールは絶対。それを間違ってしまうと意味が変わってしまうということがある。
でも、日本語は、幾らでも語順も変えられるし、自由。
例えば、省略する言葉なんかも珍しいこと。
日本語と外国語が混ざった言葉でも勝手に自由に省略して使う。
エアコンって今は世界でも使われているんだって。アニメとかもそうかな。
オノマトペが、ニュアンス的に外国人には難しいのかなって私は思ってたけど、そうでもないらしい?
それによってイメージが膨らんでいく。
英語圏の人だから、「どんまい」や「ぐっすり」の語源にも言及してほしかったかな(笑)
あとは、著者は宮沢賢治をずっと研究してて
そのすばらしさも教えてくれる。
日本語の枠にとらわれない賢治の言葉は、
英語に翻訳されて初めて意味が分かったなんていう声もあるんだって。
そうなのか。
これから日本が中心になっていくって話を聞いているから、
これはいい話なんじゃないでしょうか。
日本人じゃない人が自由に日本語を話してる未来がほんとにくるかもしれないね。
余談じゃないよ。
最初、内容よりも、「日本がアジアを侵略し」云々のあたりでもう嫌な気持ちになってしまった。
皆洗脳が深い。そうじゃないのにー。
特に、日本が欧米の真似をしてアジアの国を侵略して日本語を強要してのあたりとかはもう。
そこは受け入れません。