*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

ロジャー・パルバース「驚くべき日本語」(2014)

2023年04月29日 | 
 
齋藤孝さんの日本語の本で紹介されていたので読んでみた。
40年以上日本に住んでいるオーストラリア人の著者が、日本人の気づいてない日本語の簡単さ、柔軟性について教えてくれる本でした。
日本人は、外国人にとって日本語は難しいと思ってる。
でも、実は、話す部分だけを見ると、こんなに簡単で柔軟な言語はないということ。
(書くほうに関しては、かな、カナ、漢字、ローマ字など、そこにつまづく人は多いことは否めないが)

例えば、ロシア語などでは、同じ言葉でも、男性、女性、てにをはが違うなどで全部違う言葉になってしまうんだって。
でも、日本語は全部同じ言葉でいける。てにをはをつけるだけで意味を自在に変化させることができる。
動詞を形容詞にもできるし、語尾を変えるだけで違う意味にもできる。
その活用は難しくはない。
主語がないというような場合でも、文脈の中で理解することは外国人にとっても難しくはない。

例えば、英語では、語順のルールは絶対。それを間違ってしまうと意味が変わってしまうということがある。
でも、日本語は、幾らでも語順も変えられるし、自由。

例えば、省略する言葉なんかも珍しいこと。
日本語と外国語が混ざった言葉でも勝手に自由に省略して使う。
エアコンって今は世界でも使われているんだって。アニメとかもそうかな。

オノマトペが、ニュアンス的に外国人には難しいのかなって私は思ってたけど、そうでもないらしい?
それによってイメージが膨らんでいく。
英語圏の人だから、「どんまい」や「ぐっすり」の語源にも言及してほしかったかな(笑)

あとは、著者は宮沢賢治をずっと研究してて
そのすばらしさも教えてくれる。
日本語の枠にとらわれない賢治の言葉は、
英語に翻訳されて初めて意味が分かったなんていう声もあるんだって。
そうなのか。

これから日本が中心になっていくって話を聞いているから、
これはいい話なんじゃないでしょうか。
日本人じゃない人が自由に日本語を話してる未来がほんとにくるかもしれないね。

余談じゃないよ。
最初、内容よりも、「日本がアジアを侵略し」云々のあたりでもう嫌な気持ちになってしまった。
皆洗脳が深い。そうじゃないのにー。
特に、日本が欧米の真似をしてアジアの国を侵略して日本語を強要してのあたりとかはもう。
そこは受け入れません。



笹原俊「第二次世界大戦の真実 日本は二次大戦に勝利していた!?」(2023)

2023年04月28日 | 
 
笹原さんの書籍シリーズ。
ブログを読んでて、大体の流れは知っていたけれど、こうしてまとめて読めると嬉しい。
あと、ブログは横書きだから、縦書きで読めるのも地味に嬉しいこと。

私も数年前までは、洗脳されていたっけね。
日本はアジアの国を侵略していて、それをアメリカ様が阻止したのだみたいな物語を信じていた。
何でかというと、そのように教えられていたから。
だって、目の前で起こってない出来事だから本当なのかは知らないし、調べようともしなかった。
それでも、あらがいたい気持ちもあった。ハリウッドの戦争映画とかで、「アメリカ様は正義だから勝った」みたいな論調で来られると不快だった。

で、近年、(お隣以外の)アジアの国々が、異口同音に日本への感謝の言葉を述べるのを嬉しく聞いていた。
「侵略」したはずの被害者である国が加害者の日本に感謝を述べるとは?
ここに答えが隠されていた。

日本の戦争目的は、アジアの植民地の解放だった。
その当時、日本とタイだけが欧米の植民地になることを免れていた。
欧米の戦争目的は、植民地の取り合い。
そこを日本が邪魔してきた。
植民地解放なんてことを許してしまったら、欧米の今までの植民地にしていた悪行が全部バレてしまう。
だから徹底的に日本を叩いた。
結局日本は負けてアメリカに占領されてしまった。

しかし、その後、1946年から始まって、アジアの国々が次々に植民地支配されてる国からの独立を果たした。1994年のパラオまで50年もかかった。
この結果を見れば、植民地解放という日本の戦争目的は果たされたのであり、つまりは、日本は勝利したのだ。ということになる。

また、日本がアジアの国を「侵略」して「植民地」にしたと言われているが、欧米の植民地へのやり方と全く違っていた。
日本からの持ち出しでお金を使って、インフラを整備し学校をつくり、人口を増やした。また、現地の人々は日本にもどこにでも自由に行けた。
欧米は現地の人を人間扱いせず、欧米のための作物を作らせ、人口が減っても知らんぷりだった。

アジアの植民地の人々は、自分たちは白人に勝てないと思い込んでいたところ、
日本が自分たちの目の前で欧米と戦って勝てるところを見せた。
自分たちでも白人に勝てるという思いが生まれた。
それが、独立戦争につながっていったということである。

このことを、日本が侵略した、日本が悪いことをしたと思ってる皆に分かってもらいたいなあ。
これもブロックの一つであるから。

こんな感じで、前半というか大半だけど、日本すごい日本偉い話で、感動していた。
そして最後に、実は陸軍と海軍で全然別の戦争を戦っていたという事実について書かれている。
これも、ちょこっと聞いてた話だけど、これはいろんな背景というか前提を知らないと受け入れにくい話なのかなと思う。

原爆はアメリカがやったのではない、昭和天皇が許可して海軍がやった。地上起爆だった。っていう話とかね。
北朝鮮の建国についても日本が関与してるとさらっと書いてあったね。

もうちょっとうまく説明できるようにもっかい、何回か読んでみようかな。

百田尚樹「アホか。」(2021)

2023年04月21日 | 
 
軽く読める感じでした。
ニュースを読んで、あほかって突っ込むというシリーズでした。
特に感想という感想はないかなあ(笑)

ニュースになってるそれらの事件や出来事が、本当に全部起こったことなのだろうかねえ。
って見方をしてしまう。
テレビや新聞で言ってることを信じられないからさ。

でも、あれだな、意外とタイムリーだったり?
最近国連で、未成年者と同意があればしてもいい的なことを言い出したんだっけね? ペドを認めちゃった的な?
ちょっと前にりっけんの50代の男性議員が「同意があれば俺が14歳としてもいいじゃん」って言ったやつも紹介されていたよね。思い出すたびに気持ち悪いが、先取りしてたな!


伊坂幸太郎「ペッパーズ・ゴースト」(2021)

2023年04月18日 | 
 
ちょっとパンデミックからの引用もありつつ、いわゆる現実と全然違う設定があるから、その創作の中に入り込めるので楽しい。
どうなってしまうのー次はどこに連れてかれるのーあの人はどうなったのーとハラハラして読めるのが楽しかった。
勉強になる本、考えさせられる本もいいけど、こういうのも好き。映画化決定です(笑)

タイトルは、劇場などで使用される視覚トリック。
ジョン・ペッパーさんが考案。じゃない。ヘンリー・ダークスさんが最初に発明、展示をして、それを見て改良したのがペッパーさんだって。
別の舞台装置を隠しておいて、幽霊を登場させることができる仕掛け。
デズニーのホーンテッドマンションなどでこの仕掛けがあるんだって。
ああ、40年前に弟が大泣きしたやつだな。この鏡には自分が映るはずなのに幽霊が映ってる!! って泣いてた。当時5歳(笑)

主人公は、中学校の教師で、ある特殊能力を持っている。
あるとき、教え子の事故を事前に知って、回避させたことから、その父親が巻き込まれた事件に巻き込まれていく。
また、別の教え子が書いた小説が、劇中劇みたいな形で挿入される。こっちの世界とそっちの世界がつながっていくんだなーと予想しながら読んだ。

まあ、深読みすると、
タイトルからも言えるけれど、現実とは何か? ってところまで行こうと思えば行く。
今自分が見ているのが現実なのか? 夢なのか? っていうことだよね。さっきまでいたあの人たちは一体どこへ? 本当にいたのか? などなど。

あとは、ニーチェの「ツァラトゥストラ」がモチーフというか、そこに書かれている内容が登場人物に影響を与えている。
読んでみましょうか? むずいらしいけども。。

余談なのかつながってるのか。
あるサークルの家族がテロに遭って亡くなったのが5月22日というので、ニュースなどでは「ごーてんにーにー」と言われる。それが記号のようで嫌だと。
311の犠牲者家族の思いなのかもね?

余談は、やっぱ、架空の球団「東北イーグルス」のファンであるという設定部分ですかね(笑)
地元民としては嬉しいみたいな(笑)
クライマックスシーンが野球場ってのも面白いよね(笑)


松本侑子「金子みすゞと詩の王国」(2023)

2023年04月13日 | 
 
昨年の「100分で名著」のテキストに大幅加筆して本になった。テキストも買ったけどこれも。
こうして紹介してくださるのは感謝感謝ですね。

あそこで著者が強調していたのが、みすゞは自立した大人の女性、意欲的な創作者であったということ。
確かに、詩のかわいらしさ、写真のかわいらしさから、みすゞのイメージもそんなかわいらしい感じだった。童話の中の人みたいな。
でも、そうではなくて、彼女も生身の人間だったということ。
女学校を首席で卒業し、書店員として働く女性であり、結婚して子供も産んだ女性であったということ。

それから、あの時代の中にいて、詩人・金子みすゞが誕生した必然性、みたいな話も興味深く。
その死はとても残念であったけれど、時代の流れ的には、そうならざるを得なかったのかもねえとも思うし。
やはり、どの時代に生まれるかも性別も自分で設定しているというのも、こういうのを見るにつけ、本当なんだなって思う。

みすゞ死後に、弟の上山雅輔や、詩の師匠であった西條八十が、いつまでも忘れないで、詩集を刊行するために運動する、その流れも知れたのはよかった。

詩の紹介もうれしい。
ただ読むだけだと漫然と読んでしまうから、書かれた背景も一緒に、こうやって紹介してくれるのはうれしいな。
目に見える現実から始まって、詩人の目はどこまで見据えるのだろうか。宇宙までいく。見えない世界にも。


須永誠「太宰治と仙台」(2019)

2023年04月12日 | 
 
本屋で見つけたけど買わずに図書館で借りたの巻。なぜならすぐに借りられるから。
太宰さんがやっぱり気になってる私です。
ここに紹介されてる作品を読んでみようかなー。

太宰と仙台に何の関係が? って思うでしょう。私も思った。
青森県出身だから、同じ東北なのは分かってたけど、なぜに仙台? ってね。

戦時中に、なんかそういう気持ちを高める、士気を高めるための作品を、政府が作家に依頼して書かせるみたいなことがあったらしい。んで、太宰は、その中の一つのテーマを選んで、魯迅さんがモデルの「惜別」を書くことにした。
魯迅は、今の東北大学医学部に当たる学校に留学していた。
で、それの資料を見るために、仙台市の新聞社、今もある、河北新報社を訪れて、魯迅さんがいた頃の仙台の市民の暮らしだったり、その学校の行事が紹介されてる記事だったりを見て、メモしていった。
そのメモも公開されてる。すごい。歴史的資料。

著者が、この河北新報社の人で、出版社も同じ。
自分のところに資料がある。だからできること。

戦中に誰よりも精力的に作品を発表していたのが太宰だった。
検閲を簡単にくぐり抜けて書いてたんだって。すごいな。
いろいろなものを翻案というか、自分なりに書き直して自分の作品にするみたいのが得意だったみたい。その中に自分を入れ込むとか。

何だっけな、「御伽草紙」とか。舌切り雀は仙台が舞台なんだって。
そうだよ、スズメ踊りってあるもん。なるほど、そこが繋がったー。

あとは、戦後に初めての新聞小説を連載したのも河北新報だった。
「パンドラの匣」
戦中にも書いて焼失した作品を戦後にもっかい書き直したんだそうです。
大きく時代が動くときに作家は何を思ったのだろう。

あとは、弟子も、仙台出身の人が多かったんだって。
なるほどでした。


佐藤厚志「荒地の家族」(2023)

2023年04月10日 | 
 
図書館で待って借りようと思ったけど、佐藤厚志さんを讃える会に行くから急遽買って読んだの巻!
いつも言ってるが、芥川賞を取るような作品が、私は苦手です(笑)だから何って思っちゃう。芥川は好きなんだけど。
でも、これは結構好きかな。

震災の記憶を持って、そのままその土地で生きていくということ。
ただそれだけの話なんだけどね。
戦争が終わっても私たちの生活は終わらないみたいなやつとも通ずるんだろうか。

宮城弁というか、東北なまりというか、がそのまま文字になってるのが嬉しい。
○○だよわ、○○だっちゃ、一日=いづぬづ とかそういう感じです。
老舗百貨店を、あそこかなって思って読んだ。そこの公式さんが反応していたからやはりそうらしい?

余談ですけど
帽子とマスク=強盗
って言ってる箇所があってね。
そうだよなって思う。
マスク=カンセンタイサクができてるいい人 これがおかしいのよ。

余談その2
すごく嫌なことがあって、いやーな気持ちのまま読んでしまった。
それが、結構内容の暗さとリンクしててよかったかもね(笑)でもまた読んだときにそれを思い出すなら嫌かなw

星野陽平「CIA陰謀論の真相」(2022)

2023年04月03日 | 
 
読み始めて、いきなり最初に芸能界で干される話、自殺に見せかけて殺される話をやってておっかない。
バーニング周防に認められないと生き残れないとか何とか。。

おなかいっぱいです。
バーニング周防
ケイダッシュ谷口
川田亜子さん。
渡辺プロの仙台にルーツはちょっと興味深い。
正力松太郎と讀賣新聞。
岸信介。
ASKAと飯島愛の集団ストーカー被害。
創価。
オウム。
後藤組。
伊丹十三。
在日。
人身売買。
ジャニーズの創設期。
イスラエル。
ロシア。北方領土問題。
Qアノン。
フリーメイソン。
集団ストーカー。コインテルプロ。
ほかにもいろいろ。

CIA=アメリカと、在日の対立構造みたいな?
だからといって、CIAが日本人の味方っていうわけでもない。
いわゆる日本人、日本DS(在日)、グローバルDS(CIA)の三つ巴って感じですかね。

A社もちょろっと出てきてて、春馬さん事件も、時期的にちょっと出てきた。
でも2回ぐらいしか出てこなかったね。まあしょうがない。

川田亜子さん練炭自殺は知らなくて、でもそんな話があるのはやっぱりなって思う。前日に練炭持ってこいと呼び出され、その後連絡が取れなくなり翌日遺体で発見。もう状況証拠ですね。

この著者の方も、いろいろと監視されたりはしているみたい。
誰かと話した電話の会話が別の人に知られていたり、検索したらそれについて誰かに聞かれたり。まあそういうことはあるんでしょうね。
だって、ガーシーが飛行機のチケット取っただけでもう筒抜けだったんだもん、何だって分かるんだと思うの。
ほんとに、私やあなたは、ただ泳がされてるだけなの。目を付けられたらすぐだよ。
なるほどすごいな、全部つながってるんだなと思いました。ちょっと、私の思ってたのと違う部分もあったけど、そうなんだなと思って読んでた。