*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

村上春樹・編訳「バースデイ・ストーリーズ」

2007年04月30日 | 
バースデイ・ストーリーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)

中央公論新社

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収録作品;

「ムーア人」ラッセル・バンクス

「ダンダン」デニス・ジョンソン

「ティモシーの誕生日」ウィリアム・トレヴァー

「バースデイ・ケーキ」ダニエル・ライオンズ

「皮膚のない皇帝」リンダ・セクソン

「ダイス・ゲーム」ポール・セロー

「永遠に頭上に」デイヴィッド・フォスター・ウォレス

「慈悲の天使、怒りの天使」イーサン・ケイニン

「バースデイ・プレゼント」アンドレア・リー

「風呂」レイモンド・ガーヴァー

「バースデイ・ガール」村上春樹



春樹氏が、誕生日をテーマにした短編を集めて訳したもの。

書き下ろしの短編も添えてある。



いっこずつ感想は書かないけど(めんどくさいからw)

現代の、英語で書かれる文学の担い手がたくさん紹介されているので、なかなかおもしろい。

実家から持ってきたくらいだから、最初はちゃんと読めないでいた。後半になるにつれて、やっと楽しくなってきたよ。

短編って、すぐ読み終わるし、その作家の特性がちゃんと出ているし、知らない人の作品を読むにはいい手がかりになるね。



それから、誕生日というテーマについては…

このテーマで集めたのはおもしろい。いろんな誕生日があるなー。

集めるのにかなり苦労した、と書いてあったけど。



私も書いてみたいなーと思った。

暗いやつ、心が温まるやつ、いろいろとね。

明橋大二「この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ」

2007年04月30日 | 
この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ―これで、子どもの未来が輝く
明橋 大二
1万年堂出版

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「子育てハッピーアドバイス」の著者の本。ずっとタイトルは聞いたことあったんだけど、この人の本だってわかって、なら、と思って読んでみた。



同じ事例が紹介されてたり、根底にあるメッセージは同じである。



この本では、子供を守るために、その母親を守らなければいけない、という部分が強調されているかな。

母親をサポートするために、指導する側はどう言ったらいいのか、とかも書いてある。相談しに行って、こんな風に言われたら、きっとやる気が出るんだろうな。でも現実は…。

育て方が悪い、もっと愛情をかけてやれ、とかね。

そういうことじゃないんだ、と教えてくれている。

だから、たとえば思春期の息子を持ったときにも、役に立つ教えがいっぱい。



あとは…

子育てという視点で書かれているけど

どんな人間関係・人生にもあてはまるね。



悪いことが起こった方が、より多くを学べるということとか。

むしろ悪いことが起こったことに感謝しなくちゃってこととか。

私は去年くらいから学び始めて、まだ途中。

のほほーんと、あー楽しい!で終わってた生活(ネット生活も含む)が、どうもそうじゃないらしいってことがわかって、以来、いっぱい勉強したな。感謝って域にはまだ行けないのよねー。



たとえば、非行、いじめ、不登校とか。

育て方に関係なく、どの子供にも起こる可能性がある。

うちの子にそんなことが起こったとしても、「なんでうちの子だけ」とか「こんなことが起こらなきゃよかったのに」とか思わないで、そうなったことでどれだけ学べるか、楽しみ、って言ったら語弊があるけど(笑)落ち込まないで向かうようにしようっと。



あとは、タイトルの通りかな。

J.D.サリンジャー「キャッチャー・イン・ザ・ライ」

2007年04月22日 | 
キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)
J.D. サリンジャー
白水社

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村上春樹・訳



「ライ麦畑でつかまえて」というタイトルでおなじみの翻訳を、春樹氏が、時代に合わせて新しくやってみた、という話だ。

高校生くらいのとき、部屋の先輩に借りたんだっけか?

ちーっとも興味を引かれなくて、読まないで返したんだっけか?文字だけをなぞって読んだつもりになったんだっけか?

↑昔は、好きな本以外は、ちゃんと読書を楽しんだことがなくて、だいたいこんな感じ。30過ぎてからだよ、読書の歓びを感じれるようになったのは。



実家から帰る日に読み始めて、やっと読み終わった。1ヶ月かかったよ。すっごい途切れ途切れ(笑)



「~つかまえて」というタイトルだとさ、勝手なイメージ、大きな畑で、かくれんぼしてる少年少女の初恋の物語、みたいな感じだった。

でも、全然違うんだねー!(笑)

そして、全然「つかまえて」的な話じゃなかった。日本語訳のタイトルも重要だよなぁ。



なんかさ、私の日記のように(笑)数日に起こった出来事を順番に詳しく語っているお話だった。

もっと、この人の他の作品を読んでみないと、作者が、なのか、主人公が、なのか、わかんないけど、なんか、独特の表現をするね。

ベッドの大きさが1マイル四方だとか、校長先生は100歳くらいとか、おおげさな感じ。

それが、おもしろいといえばおもしろかったかな。



でも、ごめん、たいしてちゃんと読んでないから、

「それがどうした?」

「なんだそりゃ」

みたいなまんま終わっちゃったから、なんか、ね。