*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

野口嘉則「鏡の法則」

2008年08月31日 | 
鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール
野口 嘉則
総合法令出版

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ブログで読んだのと、同じ話だった。
でも、最初に読んだときから時間が経ってるし、いいタイミングでまた読めたな、と思う。

実話から作られた話だっていうから、こういうようなことが、たくさんたくさんあったんだろう。
だとしたら、まさに感動だなぁー

なんかねー、前も思ったけど、
江原ちっくなことw(宗教的な・スピリチュアルなこと)が、心理学として、科学的に解明されているってのがすごいなーと思って。

自分や、自分の大事な人が責められている、という結果を見て、
自分が誰かを責めている、という原因が考えられる、という。
そして、その、根本原因をなくすと、結果としてのものも解決される。

あーあ、私も、愚痴ったりしてるけど、その原因が自分にあったりするんだよなーって、わかってはいるんだけど。という感じ。
でも改めて気づけたのはよかった。

やっぱり、根本の考え方が好き。

自分の人生において起こったことは、自分が主体である。

これを忘れないようにしたいね。
被害者意識を持ったり、人のせいにしたくなっちゃうときに、思い出せたらいいよね。

こういうことを、あいつやあいつが知ってくれれば…って思っちゃうのが悪い癖w
まだまだ修行の途中だー

アンナ・ドストエーフスカヤ「アンナの日記」

2008年08月29日 | 
ドストエーフスキイ夫人アンナの日記 (1979年)
アンナ・ドストエーフスカヤ
河出書房新社

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別にドストエフスキーが好きなわけじゃない。
「罪と罰」は読んだけど、どんな話だったかなんてすっかり抜け落ちてるし、「白痴」は読み進められなくて途中であきらめたし(笑)
今なら読めるかもしれないけどね。

でも、前にふと手にとって借りたのが、ドストエフスキーの恋人の日記(スースロワ)で、夫人の日記(本書)にも彼女のことが「S」と表記されて出てくるって解説かなんかに書いてあって、興味を持っていたのはあるかな。

アンナは二人目の妻。
一人目の妻が病死する少し前から、スースロワとは付き合っていて…
結局Sともダメになって、、

その後、作家と速記者という立場で出会い、出会って3ヶ月くらいで?スピード結婚。
そのとき、夫は44歳、妻は20歳だった!という。
結局、その結婚が、ドストエフスキーにとって最後の結婚となり、アンナは後年、未亡人として、「回想」という手記も残している。

「日記」は、結婚後すぐに、旅行というか、借金の取立てから逃げる・小姑の嫁いびりを避ける、などの意味合いで、ドイツ・スイスなどに滞在した、その最初の数ヶ月のもの。
その後の日記がないのは、子育てに忙しかったのもあるらしい。

1年前、出会った頃のことも書いてて。
すごいなーと思った。
その1年後には、結婚して、一緒に旅して、おまけに妊娠までしてるなんて。想像もできないよね。

アンナは文才があったらしく、とても読みやすい文章。
毎日毎日、今日は何をして、何を見て、食べて、買って、と書いてあるだけなら、さぞかし退屈だろうと思ったんだけどね。

私も妊娠してるから、つわりの部分とかは、かなり共感したりして。
そんな体で移動とか、大変だったろうなー。
それと、最近果物をたくさん買ってくるようになったのは、この日記の影響かもしれないw

夫としてのドストエフスキーは、はっきり言って糞だ。
そして、世の中の男というもの、夫というものは、ほとんどの人が、こういう要素を持っている。

それを今回学んだよ…。

松井るり子「七歳までは夢の中」

2008年08月26日 | 
七歳までは夢の中―親だからできる幼児期のシュタイナー教育 (学陽文庫)
松井 るり子
学陽書房

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1994年

誰かのおすすめレビューを見て、借りてこようって思った本。
シュタイナー教育に興味があるんだけど、本を読んだことがなかったなぁ、と思ってたのもあり。

期待したほどじゃなかったし、途中は退屈だった部分もあったわ。
でも、少しは勉強になったので書いておく。

最初、タイトルを見て、
子供は夢の中にいるようなもんだから、しっかりさせないで、そっとしておいてあげよう
っていうようなことかな?って思ってたら、ちょっとニュアンスが違って、
親が、子供を目覚めさせないように、夢の中にいるように、環境を整えてあげよう
っていうことだった。

テレビを見せない
文字を教えない
習い事をさせない
などなど。

そして、やっぱり「抱っこ」が大事っていう。

テレビは、良くないのはわかってるんだよねー
夢中になって見てるときは動きが止まるし
大人みたいに「ながら」見はできないし
これはちょっと難しい。

文字も教えちゃってるしなー。
けっこう目覚めさせちゃってるのよね。

余談;時代的に書いてなかったけど、パソコン・携帯も深刻な問題なのかもねーなんて思ったりした。

紹介されていた、アメリカのシュタイナー学校の先生は、すごい、素敵な人だなぁと思った。

石田衣良「5年3組リョウタ組」

2008年08月17日 | 
5年3組リョウタ組
石田 衣良
角川書店

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著者の初めての新聞連載小説である。
新聞小説といえば夏目漱石、夏目漱石といえば「坊ちゃん」(新聞小説ではないが)ってわけで、これは現代版「坊ちゃん」だって。

初めての試みでも、ちゃんと、彼らしさが出てるなぁって思った。
細かな取材、巧みな構成力。
「そうそう!」って共感できる部分も多いし。

んで、これは、途中まで読み進んで気づいたけど
「池袋ウエストゲートパーク」系だね!
次々とトラブルが起こって、それを解決していく、という。

ちょっと意外なラストまで、おもしろく読んだよ。
やっぱり彼の作品は好きだなぁ。

アンネ・フランク「アンネの童話」

2008年08月17日 | 
アンネの童話 (文春文庫)
アンネ フランク
文藝春秋

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原題は「アンネ・フランクの隠れ家からの物語集」

童話;
カーチェ
管理人の一家
エファの見た夢
パウラの飛行機旅行
カトリーン
花売り娘
守護の天使
恐怖
かしこい小人
小熊のブラーリーの冒険
妖精
リーク
ヨーケー
キャディー

エッセイ;
おぼえている?-学校生活の思い出
のみ
じゃがいも騒動
悪者
中学校最初の日
生物の授業
幾何の時間
下宿人
映画スターの夢
日曜日
わたしの初めての記事
悪の巣
幸福
与えよ
おもしろいのは、どの人?
どうして?

**

食わず嫌いしてた、アンネの童話も読んでみた。
豊かな想像力、少女のかわいらしさ、どっちもあるね。
もちろん、退屈なところもあるけれども。
空想的なお話は、私も中学生くらいのときにちょっと書いてたっけ、と懐かしくなる。

ただ、びっくりしたのは、宗教的な、人としての行き方の指針、道徳的な教えが、複数の作品に見られること。
こういうところが人々の心を捉えるんだろう。

村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」

2008年08月10日 | 
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
村上 春樹
新潮社

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1985年

久しぶりに読んだ!
息子に、「やみくろ」のことを教えて(暗闇には「やみくろ」がいるんだよ、とw)、ふと読んでみたくなったのさ。

本当に、すごく久しぶりに読んだけど、やっぱり好きだなぁ。
ずいぶん時代を感じるけどね。
(余談だけど、ビール飲んで車で出かける、車で出かけてワインを飲む、とかいう場面は、今はもう書けないよね)
それでも、不思議な世界は健在。
スッキリわかりそうで、わからないところだらけなのが、「また読もう」って気にさせるよね。

ふたつのお話が、同時進行しているのか、「現実」が終わってから、もうひとつの世界が始まるのか、ってずっと考えてたけど、今回は、やっぱり、同時進行してるんだなってことに落ち着いた。それで正しいのかな、と。

ゼミの先生が、春樹氏をものすごく評価していて、友達がこれで卒論を書いたり、思い出がいっぱい。
いつ読んでも、大学時代に戻れる気がする作品だ。

日野原重明「子どもを輝かせる10のお話」

2008年08月10日 | 
子どもを輝かせる10のお話
日野原 重明
実業之日本社

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お友達に教えてもらって読んでみた。
教えてくれてありがとう♪

著者は、1911年生まれ!
それで現役なんだからすばらしいね。

子どもたちに、アートを。
というのが著者の理念。
確かに、勉強、勉強ばっかりじゃ、子どもは伸びていけないような気がする。

子どもには子どもの完成っていうか、があって、大人の尺度では計れない、すばらしいものを持っているんだから、それをつまらない大人の型にはめてしまうのはもったいないね。

自由に絵を描いたり、お砂場遊びをすることは軽視されがちだけど、いちばん大切な人生の基礎になる体験なんだって。
最近、子どもの絵なのに親が手を加えてキレイにまとめようとするってのをよく見る機会があって…なんだかなーって思ってたんだよね。そのままでじゅうぶんいいのにさ。

昔、戦前のほうが、道徳的にも、文化的にもいい時代だった。
ってのは、前に美輪さんの本でも読んだっけ。

コンサートも、乳幼児同伴可にしれくれればいいのになーって思ったりした。
一緒にCDを聴いてるのに、ライブには子どもは行けないなんてさ。

ジャズフェスのような、街中いたるところでコンサート!っていうイベントには、なるべくいっぱい行きたいな♪と思った。

全部は紹介できないけど、思ったことをポツリポツリと書いてみた。

モンゴメリ「エミリーの求めるもの」

2008年08月03日 | 
エミリーの求めるもの (新潮文庫)
モンゴメリ,村岡 花子,Lucy Maud Montgomery
新潮社

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レビューもアフィリエイトにできるようになった!
やってみるー

家の本が古くて(古いのを買ってしまった)ここ数年はパラパラとページが取れてきて、内容に集中できなかったから、これも図書館で!

うーん、シリーズを一気に読まないで間をおいて読むのってなかなかいいね♪
間あけても、すぐに入り込むことができるし、ひとつひとつの作品として見ることもできる。

タイミング的に、今回は、
多くの人に好かれ、また多くの人に嫌われた物書き
ってところに着目したなぁ。
それでも、いちばん身近な人たち・家族さえ味方なら何も怖いものはない。

この時代の小説家って、誰かを書けば、読者は自分のことを書かれたと思い込んで怒鳴り込んできたり、なんか大変そう。
でも他人事じゃなくて今でもそういうことがあって、あ、これ、そうじゃん(笑)と思ったことも。

やっぱり最後のほうは一気に読んでしまったわ。書き方もそうなってるなーと今更気付いたさ。

ハッピーエンドの後を想像するのはとても楽しい。