観測にまつわる問題

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参議院選挙について

2010-04-12 23:41:02 | 政局・政治情勢
参議院選挙について書く前にまず前提となる分析・事実から。

①日本の財政は危機的であり、国家財政が破綻すれば、いずれにせよ増税になるのは確実。

②少子高齢化による社会保障費の自然増が凄まじく、今後もその傾向は変わることは無い。

③現実的には消費税で対応するしかなく、諸外国と比べて日本の消費課税は現状低い。

④鳩山政権は消費税増税はしない。

⑤民主党のマニフェストは更なる巨額バラ撒きを約束しており、財源の目処はまるでない。

このままでいくと、日本の未来は明るいものとはならないはずです。しかしながら、日本の有権者は無力ではありません。参議院選では(その時まで生きていれば)鳩山政権に天誅を下し、民主党政権にNOをつきつければいいわけです。今はその流れにあるように見えます。ただし、それでも問題は解決するとは限りません。前回の参議院選・衆議院選で何か問題は解決したでしょうか。

今こそ政策を軸にした選挙が求められていると私は思います。小沢流「勝つことしか考えていない」「プライオリティの分からない」政党とはオサラバしなければなりません。私に言わせれば、「みんなの党」も人気取り政策のみ並べており、同じ穴のムジナだと思っています(だから評価しません)。

日本の課題で特に重要なのは、経済財政・少子高齢化だと私は思います。これは密接にリンクしており、やるべきことは消費税上げです。どうせ日本はデフレで物価は下がっていますし、エコを考えても、消費に税をかけることはそう悪い選択肢ではないと考えられます。増収分を社会保障維持に使って再分配政策の綻びを繕います。再分配ですから=経済の縮小ではありません。また、財政悪化の大きな原因を断つことで、財政再建を可能にします。財政が良くなれば経済も良くなります。私が「たちあがれ日本」の方針を決められるのであれば、「財政再建」と「消費税上げで社会保障費の自然増に対処」の旗をまず第一にガンガン振って、議席大幅増=国民の声を盾に鳩山政権・民主党政権の方針を変えさせる行動を約束します(外国人参政権の阻止も当然言うべきですが、与党国民新党とかぶることを忘れてはなりません。保守の旗はじっくり育てるべきです)。「増税」を旗印に戦って勝てれば、これこそ真のチェンジ・快挙だと私は思います。

また、これは寧ろ大政党自民党に言いたいのですが、参議院選で政策的に大事なのは⑤で、くだらないマニフェストを直させるキッカケにすることです。マニフェストの失敗部分を堂々指摘し、対案を出します。民主党の敗北・自民党の勝利をもって、国民の声とし、民主党政権のマニフェストの修正を要求するわけです。的を絞ることが大切で、貫かれるべきメッセージは日本の財政再建・現在の日本経済水準の維持(走らなければ無理)です。子供手当て・高速道路無料化・暫定税率など民主党のバラ撒き目玉政策を止め、日本のビジョンを描き、選挙結果という明白な国民の声をもって、民主党政権の誤りを正すということです。各政策に対する私なりの考えは改めて書くつもりです。

あえて書きますが、みんなの党(党益と国益の一致も考えた方がいいのでは)が参議院選で躍進しても日本は良くならないと思います。官僚叩き+社会保障自然増に目をつぶる論理(消費税に逃げ腰)は少なくとも、民主党とさして変わらないですから。現政権にはっきりNOかつ具体策で民主党政権の袋小路を突破しなければなりません。また、今の日本に「小さな政府」のメッセージは必要ありません。当然必要な合理化はどの政党もやるべきですが、増税が必要なのに「小さな政府」もへったくれもあったものではないでしょう。今日本にとって優先順位が高いのは社会保障費の自然増を逃げずに直視することです。

最後に付け加えると、鳩山政権が無くなっているパターン・マニフェストを既に破棄しているパターンなども考えられますが、その時はその時でまた書きます(どうとでもなります)。ただし、予算との絡みで後者の可能性は低いと考えていいでしょう。政治には政治の基本的ルールがあります。