観測にまつわる問題

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日本は地震の活動期に入ったか?

2012-04-27 21:18:31 | 政策関連メモ
「日本が地震の活動期に入った」とは時々見かけるフレーズだ(特に反原発の脅し本などで)。本当だろうか?

7.3 地震の周期性と活動期・静穏期(防災科学技術研究所)

>広域かつ長期的に見ると,地震の発生には特別な周期性や, はっきりとした活動期・静穏期の区別を見出すことはできません. なお,この図で,M5級の地震が1926年(昭和元年)から急に増えているように見えるのは, この年から気象庁の業務的地震観測が開始されたためです.

つまり「日本が地震の活動期に入った」という言説はデタラメで何の根拠もないということになる。図を見れば分るが、統計的に有意な(ある程度数の揃った)データを見れば、地震の発生率は一定でしかない。これは日本に地震の活動期・静穏期をもたらす要因が無いということだろう。

>しかし,ここで特定のプレート境界に発生する大地震や,ある活断層の部分に発生する大地震に着目すると, 今度は地震の発生におおむねの周期性が見えてきます.

地震の要因がハッキリしている場合は、ある程度周期性が見えてくるようだ。特にプレート境界に発生する大地震はシッカリ警戒し、対策を錬っておかなければならないだろう。活断層についてもそれなりに研究は進んでいるようであり(地震研究本部/活断層の長期評価)、確率はやや低いものの、勿論警戒は必要だと思う。

なお、地元愛媛県(四国)活断層そばの伊方原発に関しては、強固な緑色片岩の岩盤上に建設されており、大型振動台を用いて想定を上回る地震動で実際に揺らす試験を行うなど、活断層の存在前提にシッカリ対策がとられているようだ(耐震安全性-四国電力-)。新しい知見にも逐一対応しているようであり、津波対策・電源対策をきちんとやれば、まず大丈夫だろう。