元々保守派というのは革命勢力が現れてから成立するものですが(元々いるのですからそれを表す言葉は必要ない訳です)、無論それは革命勢力が主で保守勢力が従ということを意味しません。要は革命勢力が現れて、元々の勢力が保守を自覚するという形になります。結局、既存勢力が保守派ですが、何をもって既存勢力認定するかと言えば、日本においては敗戦で特に政治はそれまでの歴史が一度「断絶」していますから(皇室によって継承される流れがあるのも確かです)、戦後の既存勢力が戦後の歴史において保守勢力ということになります。すなわち普通に考えて自民党が保守政党そのものだと言えます。
それを踏まえて近年これまでの既存勢力(自民党)を否定する新勢力(革新勢力)が現れました。労働組合の支持を受け左派の影響が強い民主党です(民主党勢力は事実憲法改正に反対するなど日本の左派的な政策をとってきています)。民主党政権は三年の「実験」に終わりましたが、民主党自ら看板ロンダリングするなど定着しなかったようにも見え、結局自民党は保守を自覚しなかったようにも見えます。何時か強い革新勢力が現れた時、自民党は保守勢力を自覚するのかもしれませんが、そうはならなかったので(政権交代可能な勢力は定着しなかったと考えられ)、保守政党というほどのものは今はないと見ていいのかもしれません。まぁ共産党が保守的という意味が無い言説が流布する世の中ですし(共産党が何時日本の既存勢力になったというのでしょう?日本の何を保ち何を守るというのでしょう?)、あの政党が保守、この政党が保守じゃないというあまり意味が無い言説が流布するのもむべなるかなですね。元より保守とは何も変えないことを意味しないのですが。
勿論自民党より右派的な革新勢力が現れ、それを保守と呼ぶことも出来ます。保守革命という訳ですが、日本政治(国政)においてそれが成功した例は全くありません。社会党以来、日本の既存体制を実効的に脅かしてきたのは左派政党でした。
日本にリベラルが存在しないという言説が見受けられますが、確かに左派は存在してもリベラルというべき政党は存在しないのかもしれません。これは自民党が共産党と組むなど保守政党としての自覚が無い事実と符合します。
自民党がリベラルとか安倍総理がリベラルという言説も存在しますが、自由党と民主党の合同=保守合同は1955年の遠い昔であり、自民党はjiminというひとつのジャンルなのであって、自由党と民主党の寄せ集めでは全くありません。自由党じゃないんですから、リベラル政党でも全くありません(自由党が左派政党というのもそもそも議論の余地が多いにあって、日本の自由党は基本的にはそもそも右派政党であり、一般的にリベラルとは左派を意味します)。
一般的に戦後は左派系・革新的と呼ばれてきた朝日新聞は戦前は右派だったとされます。これが敗戦で入れ替わったようですが、戦後既に時が流れて久しく、これを再び元に戻すというのもすなわち革命的なんだろうと思います。まぁ本人達が自分の立場をどう名乗るのも自由ではありますが、元々革新勢力を自認しながら、都合よく保守に看板を書き換えるのは情けない限りだと思っていますし、無理なんじゃない?という気もするのですが。大体が民主党は安全保障(自衛隊)や治安(テロ等準備罪)に関して議論するのを否定してきた歴史があります。
保守派で時折反韓・滅韓的な見方をされる方もいらっしゃいますが、反韓は天邪鬼で韓国が主で日本が従になってしまってますし(~(個人や団体)に反対する立場というのは主体性・自分がなく、本体さえ見ていれば、(個別の議論に関するもの以外)反対派の言説をまともに取り合う必要はありません)、滅韓は過激に過ぎる右派的な見方と言えるでしょう。政治を考える上で大事なのは何をどう考えるかだと思いますが、無党派や支持政党なしが多い現状ですから、大事なことがおなざりになっているような気もしますが、反~的な立場が広がりやすいのもしょうがないのかもしれません(しつこいようですが、本体だけでいいじゃんみたいな)。
さてでは日本において保守派を自認される方は何もすることがないのかと言えば、そうではないと筆者は思います。55年体制(ウィキペディア)は、「自由民主党から日本社会党への政権交代が実現できない一方、保守政党は国会で憲法改正のための3分の2以上の議席を確保できなかったことから、政権交代と憲法改正のない体制とされる」ようですが、ようやくここに来て保守政党に憲法改正のチャンスが出てきたようです。保守系団体は憲法改正に賛成するのが通常ですし、これは普通の見方だと考えられます。55年体制は民主党による政権交代で一度崩れたと言えるのかもしれませんが、結局民主党が普通に社会党のポジションではないでしょうか?現に立憲民主党は憲法改正を阻止する勢力として一生懸命働いているようです。古今東西社会党が保守だと聞いたことがありません。共産党が保守と言われるのは共産主義国なのであって、日本は共産主義国家ではありません(やはり共産党が保守的という見方に大きな意味はないと考えます)(考えてみれば反共というのも共産党視点の見方のようで、普通に考えると共産党が既存勢力に反対しているんですよね)。
そういう訳で今の日本政治で保守派の大きな仕事があるとすれば憲法改正しかないような気はしています。あるいは国体護持で何もしなければ危ない皇室の存続のために働くか、あるいは日本防衛で何もしなければ危ない国防の政策を進めるか(近年アメリカに対抗しようというモンスターが近隣で台頭していますが、日本は少子高齢化で活力を失ったと言われる危機的な状況にあります)ですが、災害に関しては重要ですが青天井で投資できる状況にありませんし、治安は基本的に落ち着いている上、治安至上で経済を犠牲にする考え方は国防を危うくするという関係にあると考えています。経済はリベラルが得意という見方もありますが、経済力を背景にしない国防は成立せず、日本に神学論争で政策を進めない余裕があるとは思えません。
以上ですが、要は自民党がすなわち政治における保守勢力だし、新興の保守勢力が自民党を倒した歴史はないよねという確認です。異論はあるでしょうが、もうあまり相手にせず放置した方がいいのかもしれないと考え始めています(長年の持論ですし、長年の持論が失敗した覚えもありませんが、ここで自分の考え方を説明し、まとめておこうと思った次第です)。
それを踏まえて近年これまでの既存勢力(自民党)を否定する新勢力(革新勢力)が現れました。労働組合の支持を受け左派の影響が強い民主党です(民主党勢力は事実憲法改正に反対するなど日本の左派的な政策をとってきています)。民主党政権は三年の「実験」に終わりましたが、民主党自ら看板ロンダリングするなど定着しなかったようにも見え、結局自民党は保守を自覚しなかったようにも見えます。何時か強い革新勢力が現れた時、自民党は保守勢力を自覚するのかもしれませんが、そうはならなかったので(政権交代可能な勢力は定着しなかったと考えられ)、保守政党というほどのものは今はないと見ていいのかもしれません。まぁ共産党が保守的という意味が無い言説が流布する世の中ですし(共産党が何時日本の既存勢力になったというのでしょう?日本の何を保ち何を守るというのでしょう?)、あの政党が保守、この政党が保守じゃないというあまり意味が無い言説が流布するのもむべなるかなですね。元より保守とは何も変えないことを意味しないのですが。
勿論自民党より右派的な革新勢力が現れ、それを保守と呼ぶことも出来ます。保守革命という訳ですが、日本政治(国政)においてそれが成功した例は全くありません。社会党以来、日本の既存体制を実効的に脅かしてきたのは左派政党でした。
日本にリベラルが存在しないという言説が見受けられますが、確かに左派は存在してもリベラルというべき政党は存在しないのかもしれません。これは自民党が共産党と組むなど保守政党としての自覚が無い事実と符合します。
自民党がリベラルとか安倍総理がリベラルという言説も存在しますが、自由党と民主党の合同=保守合同は1955年の遠い昔であり、自民党はjiminというひとつのジャンルなのであって、自由党と民主党の寄せ集めでは全くありません。自由党じゃないんですから、リベラル政党でも全くありません(自由党が左派政党というのもそもそも議論の余地が多いにあって、日本の自由党は基本的にはそもそも右派政党であり、一般的にリベラルとは左派を意味します)。
一般的に戦後は左派系・革新的と呼ばれてきた朝日新聞は戦前は右派だったとされます。これが敗戦で入れ替わったようですが、戦後既に時が流れて久しく、これを再び元に戻すというのもすなわち革命的なんだろうと思います。まぁ本人達が自分の立場をどう名乗るのも自由ではありますが、元々革新勢力を自認しながら、都合よく保守に看板を書き換えるのは情けない限りだと思っていますし、無理なんじゃない?という気もするのですが。大体が民主党は安全保障(自衛隊)や治安(テロ等準備罪)に関して議論するのを否定してきた歴史があります。
保守派で時折反韓・滅韓的な見方をされる方もいらっしゃいますが、反韓は天邪鬼で韓国が主で日本が従になってしまってますし(~(個人や団体)に反対する立場というのは主体性・自分がなく、本体さえ見ていれば、(個別の議論に関するもの以外)反対派の言説をまともに取り合う必要はありません)、滅韓は過激に過ぎる右派的な見方と言えるでしょう。政治を考える上で大事なのは何をどう考えるかだと思いますが、無党派や支持政党なしが多い現状ですから、大事なことがおなざりになっているような気もしますが、反~的な立場が広がりやすいのもしょうがないのかもしれません(しつこいようですが、本体だけでいいじゃんみたいな)。
さてでは日本において保守派を自認される方は何もすることがないのかと言えば、そうではないと筆者は思います。55年体制(ウィキペディア)は、「自由民主党から日本社会党への政権交代が実現できない一方、保守政党は国会で憲法改正のための3分の2以上の議席を確保できなかったことから、政権交代と憲法改正のない体制とされる」ようですが、ようやくここに来て保守政党に憲法改正のチャンスが出てきたようです。保守系団体は憲法改正に賛成するのが通常ですし、これは普通の見方だと考えられます。55年体制は民主党による政権交代で一度崩れたと言えるのかもしれませんが、結局民主党が普通に社会党のポジションではないでしょうか?現に立憲民主党は憲法改正を阻止する勢力として一生懸命働いているようです。古今東西社会党が保守だと聞いたことがありません。共産党が保守と言われるのは共産主義国なのであって、日本は共産主義国家ではありません(やはり共産党が保守的という見方に大きな意味はないと考えます)(考えてみれば反共というのも共産党視点の見方のようで、普通に考えると共産党が既存勢力に反対しているんですよね)。
そういう訳で今の日本政治で保守派の大きな仕事があるとすれば憲法改正しかないような気はしています。あるいは国体護持で何もしなければ危ない皇室の存続のために働くか、あるいは日本防衛で何もしなければ危ない国防の政策を進めるか(近年アメリカに対抗しようというモンスターが近隣で台頭していますが、日本は少子高齢化で活力を失ったと言われる危機的な状況にあります)ですが、災害に関しては重要ですが青天井で投資できる状況にありませんし、治安は基本的に落ち着いている上、治安至上で経済を犠牲にする考え方は国防を危うくするという関係にあると考えています。経済はリベラルが得意という見方もありますが、経済力を背景にしない国防は成立せず、日本に神学論争で政策を進めない余裕があるとは思えません。
以上ですが、要は自民党がすなわち政治における保守勢力だし、新興の保守勢力が自民党を倒した歴史はないよねという確認です。異論はあるでしょうが、もうあまり相手にせず放置した方がいいのかもしれないと考え始めています(長年の持論ですし、長年の持論が失敗した覚えもありませんが、ここで自分の考え方を説明し、まとめておこうと思った次第です)。