三電計装株式会社の社長日記

無線通信分野での事業を通して四国を元気にしたいと思っております。

過当競争が将来配給制?

2010-08-27 13:11:37 | Weblog
今朝の新聞では、太陽電池や風力設備大手が過当競争で赤字に陥っています。
このような要因は、主要市場である欧州の経済危機とユーロ安の進行と過当競争です。
太陽電池は、それぞれ売上は伸びていますが赤字になっていますし、風力発電はプロジェクトの計画延期が相次ぎシステム出荷量が大幅に落ち込んでいます。

残念ながら対象となった大手の中に日本の企業が1社も居ません。
6年ほど前まで太陽電池は、日本の製造メーカーが世界の約50%でしたから急激に伸びている市場に対しどの国内メーカーもついて行けてない状況は残念でなりません。
今や上位10社に1社入るかどうかまで落ち込んでいます。

そんな国内メーカーの仮設ですが、海外の過当競争や円高で輸出よりも国内を如何に伸ばすかが最大の課題ではないでしょうか?
党内抗争よりも、日本が自然エネルギー大国であり製造大国になれるような成長戦略を早く描いていただきたいですね。

今回世界の大手が様々な要因が重なり赤字に陥っていますが、世界市場はまだまだこれから伸びていくと予想されています。
世界の風力発電は、14年までに09年度比2.6倍になると見込まれていますし、太陽電池も14年には09年の4倍まで増えると見込まれています。

しかし何もかもが過当競争で、何もかもがデフレに陥っており最終的に全てが無料や共産圏的な世の中になるのではないかと思ってしまいます。
それは、売価が安くなると競争に負けて倒産し勝った一部の会社だけ残り、皆がみんな同じものを着たり食べたりする事になります。
また、この競争の過程で、売価が下がり続けるということは給料も下がり続けることになり、たとえば100円の飲物が将来1円になった時に、20万円だった給料が2千円になってしまっていた。
と言う事も大げさですがあり得る話です。
これが極限まで続くと、将来全て無料になり、給料もなくなり、全てが配給制になるのではないでしょうか?
実際に国内競争から世界競争になっており、その競争が終わった後は、地球上全ての人が同じものを買い同じものを食べ、同じ車に乗って、同じ服を着ている。
競争に勝ち残り、世界で1社だけになった製造メーカーなどは、競争のない中、いったい何を考えるのでしょうか?

こうなってくると芸術の価値や個性はどうなってくるのか?

今日の記事で不意にそのような事を思ってしまいました。


コメント
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