松阪市出身の探検家、松浦武四郎のドラマ
「永遠のニシパ 北海道と名付けた男 松浦武四郎」が放送されました。
武四郎を「嵐」の松本潤さんが演じ、雄大な北海道の景色と共に楽しませていただきました。
放送日の15日、脚本を担当した大石静さんの講演会が松阪市で開催され参加してきました。
大石さんの作品はよく見ていますので、その裏話など興味深く楽しい講演でした。
最近のドラマは小説や漫画からの作品が多く、オリジナル作品の少ないことを嘆く大石さん、
小説と比べると、2割のセリフで残りの8割を表現しなくてはいけない脚本の難しさ、
キャラクターを表す語尾の一文字の大切さ、こだわりなどのお話。
私も大好きだった「大恋愛~僕を忘れる君と」のキャスト選びの裏話、
ムロツヨシさんのアドリブの上手さをほめてみえましたね。
TVドラマの制作過程、
わずか2分の画面にかける演出などのお話に時間あっという間に過ぎました。
脚本家としての大石さんの思い、描くものは、
既成の価値観を疑ってみること、常識の向こう側にあるものを表現すること。
「アイヌの人たちと接した武四郎は、当時としては相当に変わったことをしていた。」
そこに共通点を感じたそうです。
大石さんのお父さんは三重県志摩のご出身、ご縁があったのだとすごく身近に感じました。
これからの作品も楽しみにしましょう。
「永遠のニシパ」親近感を持って見ているから、甘い評価になるかもしれないけれど良かったですね。
武四郎の北海道にかけた時間を表現するには、90分は短すぎた感じです。
彼の調査にかけた苦労話、描いた作品の数々、まだまだ時間をかけて見せられるものがいっぱいあるんだけど。
北海道から戻った武四郎は晩年「大台ケ原」に3回登っています、1885年の頃です。
私も20年ほど前、西大台を散策した時に苔むした武四郎の碑に出会いました。