昨日のニュースに、「診断5年後のがん生存率公表」という見出しがありました(>_<)
【診断5年後のがん生存率公表】
時事通信 10月23日
国立がん研究センター研究班は23日、胃、大腸、肺、乳、子宮頸の5種類のがんについて、診断から5年後の患者の生存率などを全国のがん専門病院ごとに集計し、ホームページ上で公表した。…………
研究班は、2001~03年の同協議会のデータ約10万件を分析。90%以上の患者の生死を追跡できているなど、条件を満たしたものを公表した。…これまでに集めた24万件のデータを基に、30種類以上のがんについて、年齢や性別、進行度を入力すると、5年後までの平均的な生存率が分かるシステムも新たに公開した。
病院ごとの生存率、新システムはともに同協議会のホームページから見ることができる。
…という訳で、見てみました。
◇
《はじめに》
《医療の進歩はさまざまな病気を克服してきましたが、がんは人の運命を左右する病気といわれます。確かに、現代では国民の2人に1人ががんにかかる時代、
男性では3人に1人、女性は4人に1人ががんでなくなっています。
しかし、その一方でがん患者さんの治療成績も着実に向上しています。
2/3の患者さんが5年以上生存しています。
がんは不治の病から、治る病へとなったのです。
患者さんはご自分の健康のことが気になります。
どんな病気か、どんな治療を受けるのがいいのか、治る見込みがどのくらいあるのか。
また、どの病院の何という先生にかかればいいのか、など気になることはたくさんありますが、患者さんがそのような情報を手に入れることは難しいのが現状です。
見渡せば、新聞や雑誌などのマスメディアには医療記事がいっぱいです。書店では山のように医療関係の本が積んであり、インターネットにはさらにたくさんの情報があふれています。
でも、その中から正確な情報を選び出すことは一般の患者さんにとってはとても難しい作業です。
私たちがこのページを立ち上げたのは、このような患者さんの声に応えるためです。》
丁寧なつくりだなと思います。次のページには…。
《私たちは、全国がん(成人病)センター協議会、全がん協という、がん治療を専門とする全国31病院の治療成績を集計する研究グループです。
全がん協では、1970年代から30年以上、院内がん登録というがんの統計を記録してきました。
そして、がんの治療成績、つまり患者さんの生存率を集計してきました。
今回、当サイトで公開するのは、この生存率の結果です。
生存率のデータを見ていただく時に、いくつかご理解いただきたいことがあります。
(1)生存率のデータは、たくさんのがん患者さんの平均的な数字です。いわば確率として推測するものであり、一人ひとりの患者さんの余命を決定づける数字ではありません。
(2)この生存率は、日本のデータとしては最も新しいものですが、それでも10年以上前にがんにかかった方のデータです。ある程度の年数を経ないと、がん統計は結果が出ないためです。
ですから、現在は医療の進歩により、この生存率の数字よりさらに治療成績は向上していると考えてください。
(3)生存率は、何万人というがん患者さんの生と死の結果わかった数字です。ご覧になる方の受けとめ方によっては、生きる力になることもあるでしょうが、逆にその意欲を失くしてしまわれることもあるかもしれません。おひとりおひとりが、そのことを心に刻んだうえでご覧ください。》
そして、次のページに「かんたんデータ画面」の説明があります。
「部位」と「臨床病期」と「性別」を入力すると自動的に計算してくれます。
確かに「かんたん」ですが、最初の丁寧な説明と、「かんたん」に「生存率」の数字が出てくるギャップがちょっと不思議な感じでした。
まあ、数字の計算だから、かんたんには違いないんだろうな(・・;)
そこで、「大腸がん」「3期」「男性」とかんたん入力すると、次の数字が出てきました。
1年生存率=95.0 %
2年生存率=90.3 %
3年生存率=84.9 %
4年生存率=80.1 %
5年生存率=76.8 %
※「外科治療が基本で、これに化学療法や放射線治療を組み合わせます。特に3期のがんではリンパ節への転移から再発が起こりやすく、補助的化学療法が併用されます。」
…ということで、結局は数字だけじゃなんだかよく分かりません。
問題は、自分の「リンパ節に転移した癌」が、「再発」するのかどうか、どこに再発するのかどうか。
それによって、数字の先行きは違う訳で、過去の統計をみても仕方ないのかなーと思ってみたりします。
でもまあ、ブラジルのワールドカップは90%の確率で見れるってことだな(>_<)
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