ワニなつノート

「就学相談会の答え合わせ」メモ⑦

《身体のなかを流れるつながりの声》

                           □

木の幹に聴診器を当てると、地中から吸い上げられ、流れる水の音が聞こえるという。

幹のなかを水が流れる音は、雪解けの季節にもっともよく聞こえる。

 

           □

子どもたちのあいだを、水のように流れるつながりの声も、6歳の雪解けの春にもっともよく聞こえる。

聴診器がなくても、子どもたちのつながりの根と幹と枝と葉に流れる、よろこびの声が聞こえる。

 

           □

私たちは、子ども時代に聞いた声を忘れない。名前も顔も思い出さえ忘れても、忘れない声や歌がある。

見えないなら、聞こえないなら、それなら隣の席の子が手をつないで授業を受ければいい。

そう考えた6歳の子どもたちのつながりの根は、いつまでも尽きない水を吸い上げ続けているだろう。

そのつながりの水の音をききたい。

 

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ようこそ就園・就学相談会へ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事