ふつう学級の答え合わせ・2023 (1)
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《寄りかかり、られ》
この子の声をきいてほしい。
この子が「ここに居る」ことを知ってほしい。
私とこの子をふつうに相手にしてほしい。
保育園、小学校、中学校、高校で過ごす日々のつながりが寄る辺となりますように。
この子が頼りないうちに。
この子が弱いうちに。
この子が儚いうちに。
寄りかかり、られるつながりを、伝えたい。
いるだけで、目が合うだけで、声を聴き合うだけで、
安全なつながりが生まれる「居方」をこの子に贈りたい。
一人ひとりがちいさくよわいうちにこそともに。
儚いうちにこそ、人生の主人公への敬意を。
「大切に守られる」小さなころにだけ、みえるつながりもある。
それに、親だって。
親だってそんなにつよくはない。
親のいのちだって儚い。
だから、共に。