ワニなつノート

「JKファースト」



「ハウジングファースト」と「JKファースト」



「漂流老人ホームレス社会」を読んで、森川さんに会いたくなった。
ネットで探してみたら、「ハウジングファースト」のシンポジウムがあった。

「ハウジングファースト」。
はじめて見る言葉だった。

調べてみた。

森川さんの記事から~~~。

《アメリカのホームレス状態にあった、ある女性がいました。
苦しいことがあって、違法ドラックに手を出してしまい、依存症となって。家族は崩壊し、その女性は「ホームレス」になりました。

ドラックをやめなければ、支援は受けられない。住まいも得られない。そういった状況が長く続きました。

あまりにもつらいことがあって手を出してしまったドラック。それが原因でさらに苦しい思いをすることになった。しかも薬物の強い依存性。

この状況になったときに、だれが、どうやって、薬物をやめることができるのか。。。

こうした人たちと長く接してきたアメリカのある支援団体は、まずはドラックをやめて、施設に入って、訓練を受けて、許可が得られたら住まいを得るという流れに、疑問を持っていました。

彼女のような境遇のひとには、ドラッグをやめるための未来の希望も、こころの体力もない。
その状況で、さらに訓練をしなければならないとしたら、、、。

アメリカの団体は「ハウジングファースト」という考え方を実践することにしました。

それは、住まいを失ったひとに対して、周囲がその能力を評価して、周囲が決めたステップアップに本人が乗れるかどうかを評価して、訓練を受けて、周囲が許可した人が住まいをご褒美として得る形にNOと言う考え方です。

とてもシンプルに。住まいを失ったならば、まずは、住まいを得る支援をする。
最初っから住まいを得る支援をする。
途中のステップアップをなくす。周囲のジャッジメントをなくす。》


まったくその通りだと思った。

《住まいを失ったならば、まずは、住まいを得る支援をする》

それは、普通学級のなかで、誰にでもあたりまえに、必要な支援をすること、と同じだ。

《途中のステップアップをなくす。》
通級や特別支援学級で、「みんなについていけるようになったら、入れてあげる」をなくすということ。

《周囲のジャッジメントをなくす。》
就学時健康診断や就学支援委員会をなくす。
普通学級は無理というジャッジメントをなくすということだ。

どこをどう考えても同じ、だと思った。

そうして、いま、考え中の「子どもの貧困と高校入学」についても。

まなちゃんやなっちの顔が浮かんだ。
そう、「JKファースト」だ。

中学を卒業する子が目の前にいて、その子が「高校に行きたい」というなら、
「高校生になりたい」というなら、まず「JKファースト」だ。

とてもシンプルに。

99%の同級生(一人の子どもの目には100%の同級生)が、行く場所を、その子だけ失うような状況を作ってはいけない。

まずは、99~100%の仲間と同じ居場所を得る支援をする。
最初っから「高校生」を得る支援をする。
途中のステップアップをなくす。
周囲のジャッジメントをなくす。

子どもの貧困対策の基本は、「教育」だと書いてある。
安心して小学校、中学校に通い学べること。
高校に通えること。希望すれば大学に行けること。
そのための施策がいろいろ書いてはある。

だけど、国や県がやろうとしている、「学習支援」をして「高校入学」を目指すという考え方は、「途中のスッテップアップであり、周囲のジャッジメント」にしかならない。

ホームレス支援という、もっとも貧困な立場の人への有効な支援が、「ハウジングファースト」であるなら、「子どもの貧困対策」の一番は、やはり「JKファースト」だ。
(男子はDKファーストか。あ、性的少数者ファーストもある)
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