4月から障害者差別解消法の改正により、これまで努力義務だった民間事業者においても「合理的配慮」の提供が義務化される。という訳で、また言葉が増える。
法律の理解や、外国の実践を知ることも大切なんだけど、自分には残り時間が足りない。せめて自分が出会った子どもたちとの、「つながりの時間」を言葉にしておきたい。
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40年前から、目の前の子どもたちに教えられてきたこと。
それは「フルインクル」と「合理的調整」の積み重ねそのものだった。差別解消法も障害者権利条約もない時代から、子どもたちはその中身を見せてくれていたし、教えてくれた。
小学校の入学前は「いじめられますよ」「かわいそう」などと言われた子どもたちから、「安全なつながりに咲く花」を見せてもらった。「つながりに咲く花」の季節は、だいたい秋が多い。
桃栗三年、「つながりに咲く花」はだいたい4,5年かかって見えやすくなる。
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「より多くのケア」を必要とする子どもの「ふつう学級」で教えられたこの法則は、「社会的養護」を必要とする十代後半の若者たちに必要な「待つ時間」と同じであることも、最近になって分かってきた。
★《子どもの「やり遂げる意思」を貯める時間+大人の「待つ」時間=「協働調整」の時間》
★《子どもの「勇者の本能」+大人の「信頼」=自分を好きでいるための「安全なつながり」》
これは直観のメモ。
これを自分にも分かるように言葉にしたいのだけれど・・・。さてと。
【写真:仲村伊織】