面白すぎて先が読めない文章(その4)
前回の原文は、硬い。
《法的能力の非科学性と差別性》とタイトルもカチコチ。
…なので、やわらかくしてみる。
①《発達検査のうそ》
いまの発達検査、心理テストは、子どもの人生に必要な不可欠な「能力」を測っていない。
そもそも、子どもの人生のために、「能力」を測ってあげよう、と思っていない。
測る人は、子どもの人生には、よりそわない。
測る人は、測るだけの人。
◇
では測る人は、何を測っているのか。
同じ年齢の平均的な子の「できること」が、どれだけ「できていない」か。
それを測る専門家。
測っても、「できる」ようにすることは「できない」。
ただ、できないことが、わかるだけ。
たとえば、他の子が、2才でできることが、5才になってもできない、と分かる。
この子の発達は2歳程度ですね、とかいう。
つまり、5才の子どもに向かって、こういうことだ。
「3年前からできていないね~」
その後、同じことをくり返す。
10年後、「8年前からできていないね~」という。
20年後、「18年前からできていないね~」。
50年後、「48年前からできていないね~」。
発達検査の専門家がやっていることは、そういう「専門的な発達検査」。
◇
………「○年、できてないね~」と言い続けることに、何か意味はあるか?
わたしは、「できていない」こと以外の、その子の人生とつきあいたい。
◇
そもそも、
【…21世紀に至っても、人間が判断・決定を行う能力を科学的に客観化できる確固たる技術は完成していない。】
(つづく)
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