《就学相談会と安全》③
【あ】《安全の主体は二つある》
親は子どもの安全を願う、そのためには大人自身の安全が必要。
子どもを守るための、親自身の安全とは。
一人じゃないこと。一緒に子どもを守る仲間がいること。
子どもは自分の安全のためには、親と先生の安全が必要。
だから、子どもたちは親にも先生にも限りなくやさしい。
親に苦労をかけていると知っている子どもほどやさしい。
親の涙を見ている子どもほど、やさしい。
私が出会ってきたのはそういう子どもたちだった。
昨日の就学相談会には親子での参加が多かった。初めて出会う年中さんから一年生の子どもたちがいた。いつも思う。どの子も、自分の親が「なんの話をしているのか」を知っている。8歳の自分に会っている気がする。
□
昨日の相談会のはじめの「相談事」。
いま一年生で親の付き添いをさせられている。しかも一時間目で帰らされている、という。
え? どういうこと?
しばらく意味が分からなかった。
よく聞いてみると、今年4月に支援級に入学したが、親の付き添いを求められ、しかも一時間で下校させられていた。その後、少しずつ学校にいられる時間は増えてきたが、今も他の子どもたちと同じように参加させてもらえていないという。
親に付き添いをさせて、なおその扱い。
一瞬言葉が出てこなかった。ふつう学級とか支援学級の問題ではない。
一年生になった子どもが、毎日、1時間で帰らされる。
他の一年生はみんなまだ学校にいる、そのことを子どもは毎日見ている。
「あんまりですよね。絶対におかしいですよ。一緒に話に行きますよ。一緒に教育委員会に話しにいきましょう。」
その後、両親と話していくと、親の付き添いなしで、一年生の一人としてみんなと同じように学校に通わせてあげることができるなら、支援級を希望しているわけでもないと分かった。
なので、2学期からふつう学級で、みんなと一緒に通えるようにしなくちゃ。๛ก(ー̀ωー́ก)
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