《手をかすように知恵をかすこと 2025》(その1)
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昔、「手をかすように知恵をかすこと」という文を書いた。NHKラジオで紹介してもらったことがある。県議会で朗読してくれた議員さんもいた。私が書いたもので一番反響があった。
あれから20数年。自分が六十を過ぎてはっきり分かる。
「かした」手よりも、子どもに「もらった」宝物の方が圧倒的に多かった。その時々には、「お互い様」くらいに思っていたけれど、顧みたら桁違いだった。
だから、子どもたちにもらったものに見合うように、「手をかすように」を書き直そうと思う。
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《最初のメモ》
「点字ユーザー」に、「点字翻訳者」を配置せず、「点字」を利用させずに「不合格」にしたら、その「校長判断」は有効か?
「手話ユーザー」や「補聴器ユーザー」に、手話や補聴器を利用させず、あるいは「手話通訳者」を配置せず「不合格」にしたら、その「校長判断」は有効か?
「車いすユーザー」に、車いすやエレベーターを使わせず、また介助者を配置せず「不合格」にしたら、その「校長判断」は有効か?
「医療的ケアユーザー」に、呼吸器を使わせず、看護師や介助者をつけずに「不合格」にしたら、その「校長判断」は有効か?
「意志疎通支援ユーザー」に、意思疎通支援者や介助者をつけずに「不合格」にしたら、その「校長判断」は有効か?
【写真:仲村伊織】