6月25日(日)に中野区社会福祉会館(スマイルなかの)にて「イレオストミー講習会(東京都社会適応訓練事業)」が開催されました。
今回の講師は間遠医院の間遠一成Dr.と東京逓信病院の宮本乃ぞみWOCNです。
販売店のウエル・カム サポートセンターの方も参加して下さいました。
最初に、間遠一成先生のお話がありました。
先生は日本オストミー協会が2年前に行った第9回オストメイト生活実態報告書や各種の論文などを引用して、イレオストミー(小腸による人工肛門保有者)やその手術の傾向などについて話して下さいました。
印象に残った内容は次の通りです。
・オストメイトの中のイレオストミーの比率は約15%で20年前の3倍以上になっている。
一方コロストミー(大腸による人工肛門の保有者)の比率は約60%で、20年前の70%に比較して減っている。これは器械の進歩などにより直腸癌に対する肛門温存術が増加していることによると思われる。
・イレオストミーは一時的のつもりが永久ストーマになった方の比率が20%近くで多い。現在一時的(予定)ストーマの方も10%近くで多い。(オストメイト全体では一時ストーマの方は4%弱)
・一時的ストーマは大腸で造るより小腸(イレオストミー)で造る方が多い。(低位直腸癌に肛門温存を行うために一時的ストーマを造成する場合)
・肛門を温存する手術を行った場合と、肛門を切除して永久ストーマを造る手術を行った場合のQOL(生活の質の尺度)を比較すると余り変わらない。
また、2月に行われた日本ストーマ・排泄リハビリテ―ション学会ではカラフルなストーマパウチが話題になっていたとのことです。自分でデザインに工夫している方もデコレーションを施した「デコパウチ」も注目されており、パウチを不透明タイプにすれば排泄物が目に入りにくくなるので情動スコアを改善できたとの報告もあったとのことです。
間遠先生のお話の後、活発な質疑応答があり、間遠先生と宮本先生は丁寧に答えて下さいました。
次に装具販売店のウェル・カムサポートセンターから装具の給付金の使用方法などについてのお話がありました。
休憩の後、共同開催の三多摩支部の方の挨拶が有った後、東京逓信病院の宮本乃ぞみ先生のお話がありました。
宮本先生はイレオストミーのストーマケアについて分かりやすく話して下さいました。
宮本先生に関しても色々な質問があり、先生は詳細に答えて下さいました。
今回も有意義な講習会になったかと思います。
今回の講師は間遠医院の間遠一成Dr.と東京逓信病院の宮本乃ぞみWOCNです。
販売店のウエル・カム サポートセンターの方も参加して下さいました。
最初に、間遠一成先生のお話がありました。
先生は日本オストミー協会が2年前に行った第9回オストメイト生活実態報告書や各種の論文などを引用して、イレオストミー(小腸による人工肛門保有者)やその手術の傾向などについて話して下さいました。
印象に残った内容は次の通りです。
・オストメイトの中のイレオストミーの比率は約15%で20年前の3倍以上になっている。
一方コロストミー(大腸による人工肛門の保有者)の比率は約60%で、20年前の70%に比較して減っている。これは器械の進歩などにより直腸癌に対する肛門温存術が増加していることによると思われる。
・イレオストミーは一時的のつもりが永久ストーマになった方の比率が20%近くで多い。現在一時的(予定)ストーマの方も10%近くで多い。(オストメイト全体では一時ストーマの方は4%弱)
・一時的ストーマは大腸で造るより小腸(イレオストミー)で造る方が多い。(低位直腸癌に肛門温存を行うために一時的ストーマを造成する場合)
・肛門を温存する手術を行った場合と、肛門を切除して永久ストーマを造る手術を行った場合のQOL(生活の質の尺度)を比較すると余り変わらない。
また、2月に行われた日本ストーマ・排泄リハビリテ―ション学会ではカラフルなストーマパウチが話題になっていたとのことです。自分でデザインに工夫している方もデコレーションを施した「デコパウチ」も注目されており、パウチを不透明タイプにすれば排泄物が目に入りにくくなるので情動スコアを改善できたとの報告もあったとのことです。
間遠先生のお話の後、活発な質疑応答があり、間遠先生と宮本先生は丁寧に答えて下さいました。
次に装具販売店のウェル・カムサポートセンターから装具の給付金の使用方法などについてのお話がありました。
休憩の後、共同開催の三多摩支部の方の挨拶が有った後、東京逓信病院の宮本乃ぞみ先生のお話がありました。
宮本先生はイレオストミーのストーマケアについて分かりやすく話して下さいました。
宮本先生に関しても色々な質問があり、先生は詳細に答えて下さいました。
今回も有意義な講習会になったかと思います。