1月2日はホテルウェルネル大和路で朝食を取る。
ここは元はかんぽの宿と言うことで、
古いが当時としては斬新な建物だったのだろう。
バスが1時間に1本もないので、タクシーで桜井駅に。
この辺りでももっぱら車が足になっているようでバスの本数は減っている。
桜井駅のロッカーに荷物を預けて聖林寺に。
聖林寺は桜井駅から2キロ程度。
ここもバスは1時間に1本程度だが、運よくつかまえることができた。
聖林寺は国宝の十一面観音で有名。
明治時代に来日した美術研究家のフェノロサがこの像を激賞し、
和辻哲郎も『古寺巡礼』も天平彫刻の最高傑作とほめたたえているとのこと。
本尊の子安延命地蔵菩薩(元禄時代)は子授けと安産の仏様。
可愛い秘仏も公開されていた。
聖林寺は数人の参拝者しかおらず、閑散としていたが、帰る間際に、数十人が観光バスで押し寄せてきて、にぎやかになった。
安倍文殊院に参ろうとしたが又もや足がないのでタクシーを呼んでもらう。
安倍文殊院は車の正月参拝客が多いようで、交通規制のため近くまでいけず、近くでタクシーを降りて10分ほど歩いた。
ここは奈良時代に唐にわたって李白・王維らと親交を深めた阿倍仲麻呂や平安時代の陰陽師の安倍晴明を出した安倍氏の氏寺で日本三文殊の1つとので正月の参拝客が多い。
本堂内にある巨大な獅子にまたがる文殊菩薩像(重文)が印象的。
獅子から降りた文殊菩薩像もあった。
阿部氏一族の墓と言われる文殊院西古墳や安倍仲麻呂像、安倍晴明像などを祀る金閣浮御堂もあった。
桜井駅まで参拝客用臨時バスで帰り、荷網をロッカーから受け取って法隆寺を目指す。
JR法隆寺駅まではJRで王子周りが距離的には近いが、列車の本数が少ないのでJR奈良駅乗換えで行くことにした。こちらは正月は20分毎に増発されている。但し単線なので行き違いに5分ほど待たされるところもある。
JR奈良駅でJR大和路線(関西本線)に乗り変え法隆寺駅に。
法隆寺近くの旅館に荷物を置かしてもらってから寺前で昼食を取って法隆寺に。
法隆寺は世界最古の木造建築物群とのことで国宝、重文の宝庫。
境内は広大。
中門の仁王像は日本最古とのこと。
五重塔は木造塔として世界最古。
金堂、五重塔
大宝蔵院には百済観音像をはじめとする寺宝を公開されていた。
百済観音像
東に離れた夢殿には聖徳太子の等身像とされる救世観音像が安置されている。
旅館に帰る前に近くを散歩。
奈良街道には古い町並みが残る。
龍田神社は昔は法隆寺の鎮守とされていた神社。
旅館は日本式。部屋はエアコンで暖かいがトイレは寒かった。もちろん日本式。
オストメイトなので万一のことがあればと不安になった。