米食味コン受賞4組 過疎の町 活気呼ぶ 宮城県七ケ宿町 (2013/12/16)
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山あいに広がる100ヘクタールほどの稲作地帯、宮城県七ケ宿町で11月下旬に開かれた「米・食味分析鑑定コンクール」(米・食味鑑定士協会主催)で、同町の4組が受賞し、地域に活気が戻ってきた。中でも地元の子どもたちが栽培した「やまのしずく」は、小学校部門で金賞に輝き、過疎に悩む産地を奮い立たせている。
・児童が出品 「やまのしずく」 金賞に輝く
http://image.agrinews.co.jp/uploads/fckeditor/2013/12/16/uid000354_201312161332270b0694e5.jpg 同町は過疎高齢化が進む中山間地域で、公式で「850ヘクタール」という農地面積は牧草地を除き、実質100ヘクタールほどに減った。転作大豆はイノシシによる被害が著しく、麦栽培は寒過ぎて不向き。人里まで耕作放棄地が広がっている。戦後700人近い児童でにぎわった関小学校も、37人まで減ってしまった。
そうした中、宮城県の古川農業試験場が開発し、町の農家が命名した「やまのしずく」の栽培に町の子どもたちが挑み、コンクールで金賞を射止めたことで、地域が活気づいてきた。
「小学生も米作りに参加し、金賞をもらえて子どもたちは大喜び。受賞で地元は盛り上がっている」と同町の農家、三森敏文さん(54)は笑顔を見せる。三森さんは“激戦区”とされる同コンクール国際総合部門で金賞を受賞した。17年前に東京で脱サラし、縁がなかった同町に移住。40アールから出発し、今では6ヘクタールで水稲を経営する農家になった。
受賞への原動力になったのは、三森さんら8人の町内の意欲的な稲作農家でつくる源流米ネットワークの存在だ。関小学校の児童が作る炭で田んぼの水を浄化するなど、技術を磨いてきた。小学5年生は三森さんの指導の下、2アールの田んぼで種まきから田植え、稲刈り、はさ掛け、脱穀まで丁寧な手作業でやり遂げた。
コンクールを主催した、米・食味鑑定士協会の鈴木秀之会長は「こんな小さな地域から4組が入賞できたのには本当に驚いた」と地域の結束に舌を巻いている。 ****************************** これが地域力。自分たちの地域をどうしていくかというのを自分たちで考え解決していく力を養う取り組みではないでしょうか。これが自信に成って自給力を付けて行くのではないでしょうか。