住友化学の農薬蚊帳は、問題です!!
住友化学、防虫剤入蚊帳の受注でカンボジア政府高官に賄賂
knak2013年11月30日などより
住友化学は、同社のシンガポール法人の現地社員2人が、カンボジア国立マラリアセンター(National Centre for Parasitology,Entomology and Malaria Control) の幹部らに、マラリア感染防止用の防虫剤入り蚊帳Olyset Netの納入をめぐり、入札情報提供の見返りとして、2006年から2010年にかけて、約26万ドル(約2600万円)を供与していたことを、25日に発表しました。
途上国の感染症対策を支援する「世界エイズ・結核・マラリヤ対策基金」(Global Fund to Fight AIDS,Tuberculosis and Malaria)が14日に発表した報告書によると、住友化学のシンガポール法人(SCS)の営業マネージャーと部下の二人が、カンボジア政府から蚊帳を受注するごとに、契約額の2.8~6.5%を架空のコンサルタント会社を経由して手数料名目で個人口座に振り込んだといいます。
同社はマラリアセンターから少なくとも、総額約460万ドル(約4.7億円)分の契約を受け、マラリアセンターは、「世界基金」の援助で防虫剤入り蚊帳を調達しています。
住友化学は、世界基金の報告書を受けて、内部調査をしたところ、この社員2人が不正な資金供与を認めたため、懲戒解雇しました。カンボジア政府の汚職防止部も捜査に乗り出しました。
「世界エイズ・結核・マラリヤ対策基金」(Global Fund to Fight AIDS,Tuberculosis and Malaria)
世界で毎年600万人以上の命を奪っているエイズ・結核・マラリアに立ち向かうために、2002年に設置されたもので、本部はジュネーブ。この3つの病気に関する治療・ケア&支援、予防のプログラムに資金配分している。
2000年の九州・沖縄サミットで日本が感染症対策を主要課題に取り上げ、それがきっかけで設立された。
これまで151か国の1000件を超える事業に資金供与を承認し、2012年には約33億ドルを供与。日本は世界基金に、これまで17.4億ドルを拠出し、これは金額では米国、フランス、英国、ドイツに次ぐ。
週刊実話12月19日号
住友化学ワイロ事件でダメを押した米倉経団連会長の“悪評”(一部抜粋)
いかにも古典的な贈賄手法だが、これで顰蹙を買ったのが経団連会長でもある同社の米倉弘昌会長の釈明。いわく「カンボジアでは入札の際に『お金を出せ』という極めて不可解なことを言われていた。我々の理解に苦しむところがあった」と言い放ったのだ。平たく言えば「当社は現地の商習慣にならって賄賂を贈った。当社こそ被害者なのだ」と開き直ったのである。
「あの会長発言で中国ウオッチャーがにわかに色めき立った。というのも住友化学の中国のめり込みはハンパじゃありません。その陣頭指揮を執ったのが米倉会長ですし、中国は誰もが認める汚職天国。役人はバックリベートを取るのが当たり前と思い込んでいる。そんな国のビジネスにドップリ漬かってきた以上、大半は『カンボジアだけが例外であろうはずはない』と思っています」(前出・関係者)
来年5月で任期が切れる米倉氏には“史上最低の経団連会長”の異名がある。カンボジアでの醜態は、その評価を決定付けそうだ。
http://blog.goo.ne.jp/datsuchemi/e/75d8863bb023adb05f3c7e317cb06efb
こんな人が経団連会長ですから、原発もイケイケなんですよ!
アベノミクスで景気がよくなった???
騙されちゃいけませんよ!
こんなインチキ経団連会長の言うこと、やること信じるな!
住友化学は、途上国の子どもたちにとって最悪の企業です。
参考資料↓
蚊帳の問題http://blogs.yahoo.co.jp/kankitiao/6816666.html
◆化学物質問題市民研究会
ピコ通信128号(2009年4月)
マラリア予防対策援助 農薬蚊帳から普通蚊帳の援助へ切り替えるべきだ
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/tsuushin/tsuushin_09/pico_128.html#128-1
◆アフタヌーンティークラブ
住友化学のオリセットネットに賄賂が必要だった理由は?
http://afternoon-tea-club.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/11/post_7aae.html
蚊帳に触れたら、即死オリセットの破壊力
「あなたの子どもにも使えますか?あなたの作った農薬蚊帳」と聞きたい!
住友化学 生産企画部部長 石毛郁治 いしげ・ふみはる●1962年生まれ、石川県金沢市出身。91年4月入社。2007年7月農業化学業務室オリセット生産企画チームリーダー兼RC/PLチーム担当。08年ベクターコントロール 生産企画部部長。
選択 2013年7月31日
住友化学「人道ビジネス」の正体 アフリカを汚染する危険な「農薬蚊帳」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130731-00010000-sentaku-bus_all&p
六月初めに横浜市で開かれた第五回アフリカ開発会議は、住友化学が独自に開発したマラリア予防用の農薬蚊帳(オリセットネット)を宣伝する格好の機会になった。同社はオリセットを、関連イベントの「アフリカン・フェア」や「ラン・フォー・アフリカ」というリレーマラソンの会場に展示し、社会貢献活動の柱にしているアフリカ支援をPRした。
同社がオリセットネットの宣伝に力を入れるのには理由がある。この蚊帳は練り込んである殺虫剤でマラリアを媒介する蚊を殺す仕組みだが、販売が思惑ほど伸びていない。そのうえ効果と安全性に疑惑の目が向けられているのだ。アフリカに危険な農薬をばらまく似非人道ビジネスに、非難の声が高まるのは必至だ。
世界保健機関(WHO)から農薬蚊帳として世界初の推奨を受け、いま世界第二のシェアをもつオリセットネットは、消費者に販売されるのはごくわずかだ。大部分はWHOやユニセフに買い上げてもらい、アフリカなどの住民に無償で配布されている。
住化は危険性を十分に承知
ところが、リーマン・ショック後の世界不況の影響で、先進国から国際機関への資金拠出は減少傾向にある。主要国は財政削減を迫られ、マラリア対策どころではなくなっている。
たとえば世界のマラリア対策費の三分の二をまかなう「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」(世界基金)の場合、最大拠出国アメリカが二〇一〇年をピークに拠出額を減らしている。有力な拠出国である日本の予算でも、拠出額は一一年度の百五十九億円から一三年度は百億円に減らしている。
このため世界基金に十分な資金が集まらない。一一~一三年度は本来なら百二十億ドル分の事業展開をする予定だったのに百億ドル分にとどめる計画。国連の潘基文事務総長は今年の世界マラリアデー(四月二十五日)に「農薬蚊帳の配布が滞り始めている。世界基金の補充を最優先してほしい」と異例の呼びかけをしたほどだ。
WHOなどは農薬蚊帳の配布と殺虫剤の室内噴霧という予防策を柱とするマラリア撲滅の国際戦略を進めており、〇八年には「サハラ砂漠以南のアフリカ諸国で住民二人に一張りを配布する」方針を決めた。これを受けて住友化学はオリセットネットの年産能力を六千万張りに拡大していた。
ところが、世界の農薬蚊帳の配布総数は一〇年に一億四千五百万張りに達したあと減少に転じ、昨年は六千六百万張りに減ってしまった。住友化学としてはとんだ誤算である。
農薬蚊帳はまた、効果と安全性への疑問の高まりという難題も抱えている。
まず殺虫剤(ピレスロイド系のペルメトリン)に抵抗性(耐性)をもつ蚊が多くの国で発生している。耐性蚊の増加は数年前から指摘され、WHOも頭を悩ましていたが今年三月に公表されたザンジバルでの調査結果は決定的なものだった。
ザンジバルでは〇六年からオリセットネットの配布と殺虫剤の室内噴霧を大々的に実施した。当初はマラリアの患者・死亡者が大幅に減少し、マラリア対策の優等生と評価されていた。
ところが一〇~一一年にザンジバル当局が調査したところ、蚊帳や噴霧に使われる殺虫剤に蚊が耐性を強め、効かなくなった。しかも、五年は使えるとされたオリセットネットの三分の二が破損しており、三年ももたないことが判明した。資金面などで恵まれているザンジバルでさえも「現行の殺虫剤依存の対策では、マラリア撲滅は困難」というのが結論である。
「ピレスロイド系殺虫剤は人体に最も害が少ない農薬」という住友化学の説明が強く疑問視されていることは、本誌昨年八月号の「企業研究・住友化学」で紹介した。たとえば、妊娠したマウスにペルメトリンを投与したところ、子マウスの脳血管の発達が異常になり、生後の知的能力と運動能力に障害が出ることがあるとの研究結果が発表されている。
子どもたちをマラリアから守るための農薬蚊帳が、実はその健康を脅かしている可能性が極めて高いという恐ろしい話だ。
こうした批判を住友化学は「安全性は確保されている」(水野達男・前ベクターコントロール事業部長)とかわしているが、WHOも住友化学も農薬蚊帳の危険性を十分に承知していることを示す内部文書が昨秋、明らかになった。
農薬蚊帳の袋や梱包材の廃棄に関するこのWHO文書は「袋などには農薬が付着していて人体や環境を汚染する可能性があるので、厳重に処分する必要がある」とし、袋の再利用の禁止や高温焼却炉での処理などを求め、廃棄する作業員は防護用具を装着するよう指示している。
袋でさえ危険であるなら、農薬蚊帳自体はどうなのか。農薬蚊帳を妊婦や子どもが身近で毎晩使って本当に安全性に問題はないのか。そうした疑問にWHOも住友化学も、一切答えない。
(後略。続きはリンクからどうぞ。)