過日、ハイポイドベベルギヤのことを記して、多くの感心を戴いたこともあり追記してみる。FRや縦置きFF、RR、MIDなど、ファイナルギヤ(最終減速機:一般的にはデフギヤと呼称)は、動力伝達角を90°変更し、しかもギヤレシオとしては一般的な乗用車では4前後となる、例えば 4.111 とか 3.909 とかの割り切れない歯車比が設定される。これは、トルク変動を持つエンジンの宿命上、同一歯に絶えず高い角 . . . 本文を読む
昨年末にM14とかなり太いボルトを弛めようとして、破断を生じてしまった経験のことを記す。ボルトの破断面を観察すると、ざらついた脆性破壊の一部に、わずかに起点となったと思われる疲労破壊様の部分があることに気づいたのだ。疲労破壊とは材料の許容応力以下でも、繰り返しの応力により破壊が進行し破断に至るというものだ。
ものの本の記述によれば、マクロ的には材料の弾性範囲内の小さな応力であっても、原子論レ . . . 本文を読む