さて、もしもあなたがこの光景を目にしたら何と思うでしょうか?
滝の段差は人の身長程度ですが、見かけよりも滝壺は深くなります。
1月の沢に腰まで(または全身覚悟で)水に浸かって、この段差を乗り越えますか。
それとも、諦めてここで引き返しますか。
(後から思えば、濡れる覚悟で左側の岩に取り付くのでしたが・・・)
沢登りの人にはなんでもないことですが、冷たいのが嫌いな私は丸太橋を渡って引き返してきました。
でも、この崖の上に出ない限り、あの段差を越えることはできません。
崖はツルツルで登ることは不可能です。
しかし崖に登れるルートを見つけました!
????
あなたは判りますか?
????
あるんですね〜〜
インディジョーンズをやっちゃいましょう!
まずは丸太で4mの距離を稼げます。
ちゃちゃちゃちゃ〜ん、と歌いながら濡れて滑る丸太に両腕で取り付きます。
次は藤蔓をつかめば、2つの岩を越えることができます。
丸太から藤蔓に移ったところです。
ここまでは余裕がありました。
上の岩を越えるまでは、まだ良かったのです。
(先ほどの暗かった画像を処理して見やすくしてみました)
ところが、ところが!!!!!
藤蔓の先は、落ち葉の崖でした。
ここは鹿さんでも無理ですね。
が〜〜〜ん。
ここで引き返す?
引き返すということは、今回の計画を諦めることです。
この崖を高巻きするルートは存在しないからです。
そうすると、沢まで降りて濡れても行くのか、沢を下り別の尾根から修験者の道まで登り直す・・・
そう思うと岩にしがみついて根性で登る!
滑ると沢まで落ちるけど。
失敗したらyuyuさんゴメンなさい。
発見されるのは遅いでしょうね・・・・
足つきがほとんどないので、10本の指だけで、3m程度の岩を回り込みました。
必死で岩を超えたら、この景色!
再び、が〜ん。
うん!
岩〜んかなあ。
だって、ここまで来ちゃったら、もうさっきのルートを逆行して沢に降りれないんですよ。
山で最も怖いのは、登れなくなって降りれなくなることです。
安全なところでブログ見ているあなた!
もう、戻れない人生を歩み、再び困難な場面に出会う。
そんな人生を繰り返してくると、なんかこの場面に納得しちゃうんだよね。
そういえば、こんなことありました。
小学校の頃・・・
家の近所に貯水池があるのですが、そこから横浜水道とよばれるルートで横浜まで水を送っていました。
その水道道の起点には不思議な建造物がありました。
そここには梯子がありました。
「いつか登ってやる!」
と思っていたのです。
直径10m程度の円柱のコンクリートです。
多分、草地の土台が5mで、円柱のコンクリートが10mとすると、高さは15mかなあ。
ある日、囲いの鉄条網のすきまを掻い潜って、錆びてボロボロになった梯子を上ってみました。
さて、上まで登って、ちょっと振り返ってみると・・・
「が〜ん」
ビルの3〜4階かなあ?
はっきり言って「怖かった」です。
上まで登り切って、屋上に手をかけたら・・・
『ずご〜〜〜ん」という水の音がしていました。
怖くなって、屋上に上がり切ろうとしたところ・・・
そこには、直径10mの水流が渦を巻いていました!
それを身を乗り出して見てしまいました。
小学生にとって、この衝撃的な体験は、今になっても忘れません。
多分、この圧力を利用して相模原の水を横浜まで送っていたのだと思います。
もしも、もう少し余分に身を乗り出していたら、今の私は横浜の沈殿池の泥でしょう。
ま、行くしかない。
落ち葉で滑る斜面(かなり崖に近い)をトラバース。
でも崖は続く。
コワイ。
けど、気をぬくと沢に落ちる。
だから怖いとは絶対に思わない・・・
でも、
さらに怖いのは、クマさんち。
崖の向こうはクマさんち。
人が来ない(来られない)クマさんの安全地帯。
下は崖、上はクマさんち。
だけど、避けては通れない。
見つからないようにしたい・・・
そして敵中突破に成功!
やっと次の滝(?)まで到達しました。
ここは、向かって左側を巻くことができそうです。
相変わらず崖が続きます。
やっと沢のY字路まで来ました。
何故ゆえに、この困難なルートを選んだのかというと、ちゃんとその理由があるのです。
この尾根の先には、馬頭岩があるはずなのです。
修験者の道と岩屋観音の場所、馬頭岩を推定した場所をまとめます。
修験者の道は一般登山道の内側にありますが、さらにその内側は崖が続くのでインディジョーンズの道となります。
特に、このコースはクマさん団地を突っ切るので、それなりの覚悟が必要です。
クマさんちは、尾根に挟まれた唐沢にありますので、水の流れている沢と尾根を歩けば出会わない(はず)です。
これは、東照温泉のそばの小百という所で見つけた「馬頭尊」です。
修験者の道(瑠璃堂に続く二宮尾根)には、馬頭岩に向かう指標は存在しません。
馬頭岩までは、あまり人が入ってこないようです。
しかし下り側の尾根は明確なので、山王二宮に向かわずに直進すればすぐに見つかります。
それを逆に沢から登って見つけるというのが、今回の私の目的でした。
誰もやらないこと。
ま、ちょっとしたインディジョーンズ。
ここから登ることにしました。
が、この右側の沢はクマさんち。
左側の沢もクマさんち。
あのあたり怪しいなあ〜
古いマーキングの跡を選んで進みます。
向かい側の尾根から、鹿さんが呼びかけてきました。
私も「ピュー、ピュー」といって、鹿さんに答えます。
<鹿語>
「こっちの尾根ならクマさんいないよ〜」
「こっちの尾根も大丈夫だよ〜」
そして、
やっと尾根の上部まで登った所で祠を見つけました。
そして、その先に馬頭岩を見つけました。
と言うことは。
馬頭岩の正式なお参りコースというのは、安易に尾根を下って来るのではなく、苦労して尾根を登ってくるのが正解だと思います。
会いたかったよ〜、馬頭岩。
岩の真ん中が馬の顔かなあ。
尾根の上から見下ろすと亀だけど。
そして、そのまま尾根を登れば修験者の道に出ることができました。
「修験者の道 行きはヨイヨイ帰りは怖い」の最終回につづく
次は、強迫症のくまさんのお話です。
滝の段差は人の身長程度ですが、見かけよりも滝壺は深くなります。
1月の沢に腰まで(または全身覚悟で)水に浸かって、この段差を乗り越えますか。
それとも、諦めてここで引き返しますか。
(後から思えば、濡れる覚悟で左側の岩に取り付くのでしたが・・・)
沢登りの人にはなんでもないことですが、冷たいのが嫌いな私は丸太橋を渡って引き返してきました。
でも、この崖の上に出ない限り、あの段差を越えることはできません。
崖はツルツルで登ることは不可能です。
しかし崖に登れるルートを見つけました!
????
あなたは判りますか?
????
あるんですね〜〜
インディジョーンズをやっちゃいましょう!
まずは丸太で4mの距離を稼げます。
ちゃちゃちゃちゃ〜ん、と歌いながら濡れて滑る丸太に両腕で取り付きます。
次は藤蔓をつかめば、2つの岩を越えることができます。
丸太から藤蔓に移ったところです。
ここまでは余裕がありました。
上の岩を越えるまでは、まだ良かったのです。
(先ほどの暗かった画像を処理して見やすくしてみました)
ところが、ところが!!!!!
藤蔓の先は、落ち葉の崖でした。
ここは鹿さんでも無理ですね。
が〜〜〜ん。
ここで引き返す?
引き返すということは、今回の計画を諦めることです。
この崖を高巻きするルートは存在しないからです。
そうすると、沢まで降りて濡れても行くのか、沢を下り別の尾根から修験者の道まで登り直す・・・
そう思うと岩にしがみついて根性で登る!
滑ると沢まで落ちるけど。
失敗したらyuyuさんゴメンなさい。
発見されるのは遅いでしょうね・・・・
足つきがほとんどないので、10本の指だけで、3m程度の岩を回り込みました。
必死で岩を超えたら、この景色!
再び、が〜ん。
うん!
岩〜んかなあ。
だって、ここまで来ちゃったら、もうさっきのルートを逆行して沢に降りれないんですよ。
山で最も怖いのは、登れなくなって降りれなくなることです。
安全なところでブログ見ているあなた!
もう、戻れない人生を歩み、再び困難な場面に出会う。
そんな人生を繰り返してくると、なんかこの場面に納得しちゃうんだよね。
そういえば、こんなことありました。
小学校の頃・・・
家の近所に貯水池があるのですが、そこから横浜水道とよばれるルートで横浜まで水を送っていました。
その水道道の起点には不思議な建造物がありました。
そここには梯子がありました。
「いつか登ってやる!」
と思っていたのです。
直径10m程度の円柱のコンクリートです。
多分、草地の土台が5mで、円柱のコンクリートが10mとすると、高さは15mかなあ。
ある日、囲いの鉄条網のすきまを掻い潜って、錆びてボロボロになった梯子を上ってみました。
さて、上まで登って、ちょっと振り返ってみると・・・
「が〜ん」
ビルの3〜4階かなあ?
はっきり言って「怖かった」です。
上まで登り切って、屋上に手をかけたら・・・
『ずご〜〜〜ん」という水の音がしていました。
怖くなって、屋上に上がり切ろうとしたところ・・・
そこには、直径10mの水流が渦を巻いていました!
それを身を乗り出して見てしまいました。
小学生にとって、この衝撃的な体験は、今になっても忘れません。
多分、この圧力を利用して相模原の水を横浜まで送っていたのだと思います。
もしも、もう少し余分に身を乗り出していたら、今の私は横浜の沈殿池の泥でしょう。
ま、行くしかない。
落ち葉で滑る斜面(かなり崖に近い)をトラバース。
でも崖は続く。
コワイ。
けど、気をぬくと沢に落ちる。
だから怖いとは絶対に思わない・・・
でも、
さらに怖いのは、クマさんち。
崖の向こうはクマさんち。
人が来ない(来られない)クマさんの安全地帯。
下は崖、上はクマさんち。
だけど、避けては通れない。
見つからないようにしたい・・・
そして敵中突破に成功!
やっと次の滝(?)まで到達しました。
ここは、向かって左側を巻くことができそうです。
相変わらず崖が続きます。
やっと沢のY字路まで来ました。
何故ゆえに、この困難なルートを選んだのかというと、ちゃんとその理由があるのです。
この尾根の先には、馬頭岩があるはずなのです。
修験者の道と岩屋観音の場所、馬頭岩を推定した場所をまとめます。
修験者の道は一般登山道の内側にありますが、さらにその内側は崖が続くのでインディジョーンズの道となります。
特に、このコースはクマさん団地を突っ切るので、それなりの覚悟が必要です。
クマさんちは、尾根に挟まれた唐沢にありますので、水の流れている沢と尾根を歩けば出会わない(はず)です。
これは、東照温泉のそばの小百という所で見つけた「馬頭尊」です。
修験者の道(瑠璃堂に続く二宮尾根)には、馬頭岩に向かう指標は存在しません。
馬頭岩までは、あまり人が入ってこないようです。
しかし下り側の尾根は明確なので、山王二宮に向かわずに直進すればすぐに見つかります。
それを逆に沢から登って見つけるというのが、今回の私の目的でした。
誰もやらないこと。
ま、ちょっとしたインディジョーンズ。
ここから登ることにしました。
が、この右側の沢はクマさんち。
左側の沢もクマさんち。
あのあたり怪しいなあ〜
古いマーキングの跡を選んで進みます。
向かい側の尾根から、鹿さんが呼びかけてきました。
私も「ピュー、ピュー」といって、鹿さんに答えます。
<鹿語>
「こっちの尾根ならクマさんいないよ〜」
「こっちの尾根も大丈夫だよ〜」
そして、
やっと尾根の上部まで登った所で祠を見つけました。
そして、その先に馬頭岩を見つけました。
と言うことは。
馬頭岩の正式なお参りコースというのは、安易に尾根を下って来るのではなく、苦労して尾根を登ってくるのが正解だと思います。
会いたかったよ〜、馬頭岩。
岩の真ん中が馬の顔かなあ。
尾根の上から見下ろすと亀だけど。
そして、そのまま尾根を登れば修験者の道に出ることができました。
「修験者の道 行きはヨイヨイ帰りは怖い」の最終回につづく
次は、強迫症のくまさんのお話です。