yuyuの日々

yuyuの日々の出来事です

しぶいけど通も登る鳴虫山・二宮尾根から合峰まで

2020-01-06 10:17:41 | yoyoの日々
素麺滝から合峰に向かって尾根道を登りました。


左手に帰り道の尾根(一般者向けの登山道)が見えてきました。


表記された二宮尾根というのが現在も使われているのか、具体的にはどの部分なのか分かりませんが、俗に言うイノシシ尾根なのでしょうか?

そしてあちらに見えているのが山王二宮らしいのですが・・・

鳴虫山の良いところは、「一般者向けの登山道」と「通の登山道」を明確に区別している点です。
「一般者向けの登山道」には、「通の登山道」に迷い込まないように、「こっち来ちゃダメロープ」が張ってあります。
したがって「こっち来ちゃダメよロープ」をくぐれば「通の登山道」に入ることができるのです。
「通の登山道」は、どの地図にも記載がありません。
そして尾根の形が複雑なので、何度か訪れている人でも簡単に迷うみたいです。
しかし地形図とコンパスを持って登るようなレベルの山ではありません。
多くの登山者はGPSを使っていますが、そんなものに頼らず、自分の位置がわからない方が感が鋭くなります。
山岳やってる人や本格的な沢登りの人からすれば笑っちゃうような山ですが、適度に迷って、山中をうろつくほうが私は好きです。
ここでは修行僧の気分に浸りましょう。

基本的に、迷いはするかもしれないが、遭難することはない山です。
どのルートをとっても尾根まで上がれば登山道に出られるし、どの沢を下っても川まで降りることができます。
滑ればどの山でも事故にはなりますが。

まあ、この場合は転落になるね。


命綱がないから


山王二宮を探して目指す方向とは逆になりますが、その岩山を登ります。


こんなの拾いながら。


背面を振り向くと、合峰が見えました。

進む方向を確認しておけば、あとは太陽の位置からだいたいの想像がつきます。

尾根は道を間違えても元に戻れば良いだけです。
怖いのは、背丈よりも高い鬱蒼とした藪に迷い込み、平坦地でありながら起伏があり、何本もの小川がうねっているような地形です。


まっすぐに進んでいるつもりが、180度逆だった場合、本当にタヌキに化かされたという気持ちになれます。


あと、複雑な形の鍾乳洞に懐中電灯で入る時ですね、あの安家洞のように。


そういえば、アメリカで1.25kmの一切明かりのない洞窟を入ったよね。


そして


去年のことなのに懐かしいね。


さて、山頂には祠がありましたが、これが山王二宮なのでしょうか。


もう一つは、屋根が飛んでいました。

風では飛ばないだろうから、地震かなあ。

それにしても感心したのは、ほとんど崖なのに植林してあることです。

さすが日光!

こちらの崖にも植られています。

植林してあるということは、人が行き来できるということです。

私は登山道を離れて歩くのが好きですが、帰り道を見つけるには植林を探します。

女峰山が見えました。




外山も見えました。




田母澤の御用邸です。


進行方向では、はるか遠くに鳴虫山が見えます。


銭澤不動の分岐点を過ぎます。


銭澤不動は、この尾根の主要道です。


合峰に向かいます。


女峰山が見えています。

この位置まで来ると、前女峰山から分かれてちゃんと山頂が見えています。

ここでクマさん、お弁当にしました。


貴重な情報を頂いた「通の登山者」にお会いしました。

このあたりの詳細は、別のブログで書きました。

合峰が近ずいてきました。


祠がありました。


そして化荘の宿


尾根を登ります。


鳴虫山が見えてきました。




合峰の手前の急斜面ではロープがありました。


特に登りではロープを必要としませんが、荷物を背負っての下りや、積雪の時期には重宝すると思います。

このような親切なロープが女峰山の内ノ外山にあったら良かったのに・・・

あそこは本当に怖かった。

ほんとの怖いところでは写真を撮る余裕もないくらいに。

そして合峰に到着です。


銭澤不動への標識は、こっちダメよロープの外側にありました。


鳴虫山に登るつもりはなかったので、そのまま一般登山道を下りました。


今回の目的は、大晦日に来た時に到達できなかた素麺滝を見に行き、合峰が一般登山道と通の登山道が交わっているということを確かめることでした。
副次的に、通の登山者とお会いし、クマさんちの家庭訪問をしたことです。

次の目標は、愛宕神社、イノシシ、銭澤不動、岩屋観音などですが、私が地図上で予測した3ルートに存在します。

予測した3ルートが全て「通の登山道」であったことに驚きました。

そして「究極の通」になるのは「幻のトーチカ」を発見した時ですね。


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しぶいけど通も登る鳴虫山・素麺滝を訪ねて

2020-01-06 05:12:46 | yoyoの日々
ここは憾満ヶ淵


素麺滝に行った方のブログを参考に、ヤキバ沢の右岸を進みます。


最初の堰がありました。


大晦日には、沢を一本間違えて偽素麺滝に行ってしまったのですが、その沢が右手に見えます。


幾つかの沢が合流するのですが、かつては修行の場であったために、この地一帯に祠や地蔵が設置されています。

このお地蔵さん、首はないですが緑の法衣をめされています。

水量の少ない時期ですが、沢ではなく林の踏み跡を歩きます。


このあたり、石の模様がかわいいです。


素麺滝に着きました。


沢登りする人には物足りない滝でしょうが、私は向かって右側を越えました。


その上に、素麺らしい滝があります。

伝承では、素麺を食べさせたとか言うらしいですが、素直に素麺ぽいという方が白糸の滝という命名よりもよりも存在感があります。

*どうせなら・・・
昔話として、古くからこの滝では年に一度、日光中の修験者が集まって、この滝で流し素麺を食べる風習がありました。
高僧にもなると、ちょうど滝の中ほどに鎮座して、滝の流れで勢い良く流れる素麺を見事箸ですくいとり食べることができたそうです。
修験者の減少とともに素麺祭りはなくなりましたが、そのな残りで毎年11月には大谷川公園で「日光そば祭り」が行われています、とか。

この滝も右側を越えます。


4つで構成される滝の3番目です。

ちょっとカッコつけてF3とか言っちゃったりして・・・

ルートとしては左側を越えるのですが、遠回りが面倒です。


滝のしぶきが凍っているので、取っ付きが怖いですが、上に生えている木をつかんでしまえば単なる懸垂です。

沢登りする人だったら、わざわざ水の中を登るのでしょうか。

最後の滝には登り棒が設置されていました。


滝は階段状です。


沢の分岐で、向かって右側が蛇沢、左側がカニ沢というらしいです。


カニ沢に進みます。

昔はカニばかりでなく、サンショウ魚もいたと聞きました。

餅洗滝に来ました。

子供はカニやサンショウ魚を捕り、大人は鳥を鳥もちで捕獲していたのでしょうか。
この付近で、オオルリや鷽が見られると聞きました。

*一説によると
モツ洗滝の音が変化したというのがあるそうです。
モツを洗う必要性があるのは、イノシシの腸です。
レバーやハツは、ちょっと刃を入れて水にさらすだけですが、イノシシの腸は(おいしいので)丹念に洗って持ち帰ります(鹿の腸は捨てて帰ります)。
洗い方としては、木の棒で腸を反転させて少なくても2回以上は丁寧に洗わないと臭みが取れません。
実際に、この沢の反対側にある「偽素麺滝」にはイノシシがいました。
志渡淵川では圧倒的にクマさんが優位で、猪はひっそりと焼場沢で暮らしている印象です。
しかしながら、個人の狩猟経験が一般名になるとは考えにくいですね。

さて、滝の両側は崖なので、沢を進むには左側を高巻きする必要がありそうです。

この滝を訪れた人のブログを見ると、このまま沢を登って合峰に登る方が多いようです。

どのルートで登ろうかなぁと見回していたら、こんな標識を見つけました。


この尾根を登れば合峰に出るらしいです。


下の標識とセットで書かれているので、かつてはよく利用されていたルートのようです。


そして、この尾根から合峰までの領域がクマさんたちの住処となります。
そのお話は、別途「日光鳴虫山・クマさんちの家庭訪問」でまとめました。

このお話は、「しぶいけど通も登る鳴虫山・二宮尾根から合峰まで」につづく

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