村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

南相馬の警戒区域解除

2012年04月17日 19時03分32秒 | 震災・放射能

16日から南相馬市の「警戒区域」と「計画的避難区域」が解除されました。

自由に立ち入りを許されるこの日を待っていたように多くの方が自宅や事業所に立ち入り片づけや掃除をしていたようです。いつも閑散としていた国道6号線も多くの車が走っていました。あんなに多くの車が走っていたのは1年以上ぶりですね。

自由に立ち入ることはできますが、生活をすることはできないようです。宿泊は禁止になっています。インフラの整備ができていないので、生活するのに最低限必要な上下水道の整備がだいぶ遅れているようです。水が出ませんので水を持参しなければならないようですし、トイレは簡易トイレが準備されるようです。インフラが整備されて生活ができるまでにはかなりの時間が必要となりますね。

防犯のため出入りできるところは、国道6号線、旧国道・県道鹿島浪江線、馬事公苑のところの山麓線・県道相馬浪江線の3か所のみです。そのほかのところはバリケードがそのままの状態で置かれています。

区域内では防犯対策のため多くの警察官や地域見守り隊が警戒をしているようです。地域以外の方や県外ナンバーの車は職務質問を受けるかもしれませんね。でも、防犯のためですから協力するしかないですよね。

南相馬市は「警戒区域」の見直しがされましたが、それより南側の地域はまだ見直しがされていませんので、浪江町へは立ち入ることができずに境界にバリケードが設置されているそうです。

小高区のインフラが進んで元のように生活ができるようになってもはたしてどうなるんでしょうね。大規模事業所のほとんどが県外に移転してしまったし、放射能の除染が進んでいない状況では事業所が再開しても経営が順調にいくのか疑問です。南相馬市では人口が激減していますが、その原因が原発事故による避難と事業所の移転によるものです。100名以上の事業所がかなり移転してしまいましたので、移転による人口減は元に戻る可能性は少ないですよね。

「警戒区域」が解除されて復興が急速に進むように思われますが、現実はかなり厳しいものでしょう。震災・津波・原発事故に苦しめられているこの地域に以前のにぎわいが戻るのは何年先になるのでしょうかね? この地域で生活することを決めてしまったいじょうは地域の復興がかなうまでは頑張らなくてはなりませんよね。

これからが本当の「がんばろう!! みなみそうま!!」ですよ。