今日、会社の帰りに友人の自宅のあった場所の周辺に昨年の10月に菜の花の種を蒔いたその後の様子を見に行ってみた。
南相馬ふるさと回帰支援センターとボランティアによる「菜の花物語」
2年前の3月11日南相馬市原町区雫(しどけ)地区も大津波が襲いたくさんの大切なものを奪い去ってしまいました。がれきが片づけられモミの木が4本だけが残ってなにもなくなってしまった地に菜の花を咲かせよう。そして、菜の花でみんなの笑顔みんなの元気を取り戻そうと頑張ってくれています。
昨年の10月には芽を出していた菜の花でしたが、今日行ってみると厳しい冬を乗り越えて順調に成長を進めていました。3月3日には全国から集まったボランティアの皆さんと、地元相馬農業高校の生徒やあぶくま信用金庫のみなさんたちが集まり追肥を行ったようです。
雫地区では大津波により住民25人がなくなりました。この小高い丘の上には2軒の住宅があり、俺の友人は父親を隣ではおばあさんと奥さんそしてお嫁さんを亡くしています。友人の父親と隣のお嫁さんはいまだに行方不明のままです。
その自宅のあったところに慰霊碑が立てられていました。
「東日本大震災による大津波、及び原発事故による失われし尊きすべての命に捧ぐ」と刻まれています。宗教を越えてすべての人が祈りを捧げられるようにと建設されたようです。
目の前には青い海が広がっています。
一向に進まない復興に疲れ果てているこの地の皆さんが、一面に咲くきれいな菜の花で笑顔と元気が戻ればいいですね。