原発事故により避難を余儀なくされ人が住まなくなってから以降、
野生の動物にとっては行動範囲が限定されないので自由に生活できるようになってしまったようです。
環境省の調査でも広範囲でイノシシが確認されています。
俺の生活する地域でも原発事故以前はイノシシを見ることはありませんでした。
しかし、現在ではイノシシが出没しせっかく作った野菜を食い荒らすようになりました。
これまで山間部では動物による食害を防ぐために「アニマルキラー」という電気柵を取り付けているところを見かけましたが、
我々の地域でも「アニマルキラー」を設置する農家が増えてきました。
南相馬市でのイノシシの行動範囲は陸前浜街道付近までと言われていましたが、
現在では海岸線までの全エリアで確認されています。
海に面している俺の会社でも夜間構内にイノシシが出没するようになり、
社員に事故があると困るので会社の周囲に「アニマルキラー」を設置しました。
イノシシも人間を恐れなくなってきたのか日中でも出没することがあります。
間違いなく原発事故によりこの地域の生態系も壊されてしまったんですね。
これから「旧警戒区域」の復旧が進みますが、果たして増えすぎた動物との関係はどうなるのでしょうかね?