仕事の関係で金曜日にいわきまで行かなければならなくなったので、いわきに一泊していわきの名所めぐりをすることにした。
俺の小学生の頃は「いわき七浜めぐり」と言って、いわきのきれいな海と観光施設を巡る遠足がよく行われていました。震災前はよくいわき方面に遊びに行ったのですが、震災後は距離的に遠くなったせいかなかなかいわき方面への足が遠のいてしまったので、今回は昔を懐かしんで遠足のコースを旅してみようと考えてみた。
磐越道から常磐自動車道へ、いつもは関東圏からの帰りに必ず通った道路でしたが今回は1年8ヶ月以上ぶり。懐かしい四倉SAを通り過ぎ四倉ICで高速を降りました。
あのトンネルを何回も通る国道6号線の雰囲気は懐かしく感じましたね。トンネルを過ぎた先は久ノ浜地区。津波の被害で大変なことになっているのを想像していきましたが、意外と町は以前と変わらぬ姿をしていました。
波立海岸付近に行くとやはり津波の被害で無くなってしまった建物跡が数軒ありましたが、以前の姿で営業を再開しているところも多くありましたね。なんか不思議な感じでした。
遠足では必ずこの橋を渡り弁天島に行っていましたが津波の被害で立入禁止になっていました。ここは初日の出の名所で有名なんですよね。
道路の反対側には朱塗りの波立薬師如来堂があります。
平安時代に徳一大師によって開基されたと云われています。本尊は薬師如来で、安産、厄除、無病 息災はもとより、特に海に所縁が深いところから、海上鎮めの守護として、海上安全、大漁満足等の御利益があるお寺とされているそうです。
ちょっと身体が弱くなってきたので無病息災を祈願してきました。
山門には津波の被害の状況を知らせる写真が貼られていました。今はきれいに修復されていますがやはり津波の被害は大変だったようですね。
そこから国道6号線を先へ進むと、震災前によく通った健康センターの蟹洗温泉がありましたが、津波により甚大な被害を受けたようで閉鎖されたままでした。再開は無理なのかもしれませんね。残念です。
さらに進むと、津波から新たに甦った「道の駅 よつくら港」がある。ちっと昼食には早い時間ですが、早めの昼食をとることにした。
「道の駅 よつくら港」は津波により壊滅的な被害を受けたのですが、1か月後には土日のみの仮営業を始めたようです。そして、今年の8月に新駅舎が完成しリニューアルオープンを果たしたようです。
きれいな建物で1階は物産品や地場産品の直売所になっています。野菜から魚介類まで幅広いものが揃っていますよ。俺も色々なおいしいつまみを仕入れました。
2階はフードコーナーになっていて、麺類、釜飯。海鮮丼、喫茶などいろいろなものが揃っています。俺は「びっくり海鮮丼」1000円を注文しました。写真を見るとすごいボリュームに見えて食べきれるか不安でしたが大丈夫でした。さすがにいわきの海鮮丼ですね。海鮮がこれでもかってくらい特盛状態でのっかってます。おいしかった~!!
外の柱には復興を願う思いがタイルに書かれ張り付けられていました。
港の一角は船の廃棄場になってました。津波被害の船が集められているようですが、漁師にとっては辛いことでしょうね。
そこから今度は新舞子方面経由で仕事の目的地小名浜方面に向かいました。新舞子の海岸線は低い松並木が続く道路ですが、以前と変わらぬ姿でした。南相馬市周辺は津波の被害で松の木も全て流された光景を見ているのでなんか不思議な感じがしました。津波の勢いが弱かったのかもしれませんね。
塩屋埼灯台へ向かう途中に「沼之内弁財天」があります。よく遠足の行程に入ってたので寄ってみました。ここの賢沼には天然記念物になっているうなぎが生息しているので久しぶりに遭遇してみることにした。
沼へ行こうとすると立入禁止になっている。地震の被害で陥没してしまったようです。よくここで縄にさんまを付けたエサが売られていて、ウナギに与えていたんですけどこれでは無理でしょう。復興の見通しが立っていないんでしょうかね。残念です。
そこから薄磯海岸を通り塩屋埼灯台へ向かいます。灯台が見えるところまで来ると状況が一変しました。
あの密集した薄磯地区の集落がなくなっています。いままで通ってきたところは津波の被害がそんなにひどくなかったのに、ここはひどい状況ですね。あまり変わらない高さなのにこの差はなんでしょうね。不思議です。
美空ひばりの「みだれ髪」の石碑がある塩屋埼灯台の駐車場に行くと売店が再開していました。観光バスも2台止まっていたので観光のコースとして復興したみたいですね。店舗内に津波の写真が掲示してありましたので見学させていただきました。ここの津波は床上浸水するくらいの高さだったみたいです。
ここでおばさんたちと話しているうち買わざる負えなかったものがこの「しじみ汁」。「おにいさん酒いっぱい飲むんだべ、こいつ飲んだ方がいいど!!」と勧められて買ってしまった。
しじみ汁を濃縮したもの。ちょっと入れただけでしじみの香りが凄い。脂肪のついた肝臓に効きそうな気がする?
久し振りに灯台へ登ってみようと思ったが、通路が地震で崩落して危険なため立入禁止になっていた。残念!!
ここの灯台は1957年に映画「喜びも悲しみも幾歳月」のモデルとなった「海を守る夫とともに20年」の手記を書いた灯台長夫妻が守っていた灯台として有名になったのですが、最近では忘れられているのでしょうかね。
そこから今度は仕事のために小名浜へ。
仕事は簡単な打ち合わせと製造依頼品の完成確認だけなので1時間くらいで終了。こんなおいしい出張はいつでもOKですよね。以前は小名浜まで1.5時間くらいだったので戻って仕事していたのですが、今はその倍の時間がかかるので1日がかりの出張になってしまいます。
今回は翌日休日だからのんびり一泊していわき探検予定だったので、まだまだ探検を続けることにした。
だいぶ長くなってしまったので続きはPart2で報告します。
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