令和4年5月15日(日)
羊蹄の花 : ぎしぎし
タデ科の多年草、草丈40~130cm
道端、野原、畔などの湿ったところに自生する。
茎の上方で枝分かれし、下葉は20cm前後の長楕円形の
花穂を出す。
花が終わると内側の三つの萼が発達し、多くの実を付ける。
実は熟すると緑色から褐色に変化する。
此の草花の名は、中国名(漢名)で、「羊蹄」と書くのは、
葉の形が羊の蹄に似ている事からと云われる。
和名の由来は、子供達の遊びで茎を擦り合わせ「ギシギシ」
という音を出していたことからという説がある。
亦、実が詰まっていて穂を振ると「ギシギシ」音を立てる
からとも云われる。
地方により呼び名が様々、「ウマスカンポ」「ウマスイベ」
「シノネ」など多くの呼び名が存在する。
羊蹄は、中国・朝鮮半島から日本全土に広く分布する。
羊蹄(ぎしぎし)の根は緩下剤や皮膚病(いんきん、たむし)
などに効能があるとされる。
葉が開く前の柔らかい若芽は食用とされる。
若芽を軽く茹でて水に晒し、お浸しや和え物にする。
家の近所に空き地が在る。
数年前にこの家の主が亡くなられ、翌年直ぐに更地となった。
建売りにとの噂があったが、、、そのまま放置されて見る間に
草ぼうぼうの荒れ地となった。 この中に存在感が在るのは
羊蹄(ぎしぎし)である。
私は、俳句を齧る前は「ぎしぎし」の名を知らなかった。
句会に入り数年後、「ぎしぎし」の句が披講された。
拙者(私)の質問、「ぎしぎしって何ですか?」
その後も句会が在る度に、新しい季語や花の名を、、、
今日の1句
ぎしぎしや餓鬼大将の晴れ舞台 ヤギ爺