遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

ぎしぎし

2022-05-15 16:45:53 | 俳句

令和4年5月15日(日)

羊蹄の花 : ぎしぎし

タデ科の多年草、草丈40~130cm

道端、野原、畔などの湿ったところに自生する。

茎の上方で枝分かれし、下葉は20cm前後の長楕円形の

花穂を出す。

花が終わると内側の三つの萼が発達し、多くの実を付ける。

実は熟すると緑色から褐色に変化する。

此の草花の名は、中国名(漢名)で、「羊蹄」と書くのは、

葉の形が羊の蹄に似ている事からと云われる。

和名の由来は、子供達の遊びで茎を擦り合わせ「ギシギシ」

という音を出していたことからという説がある。

亦、実が詰まっていて穂を振ると「ギシギシ」音を立てる

からとも云われる。

地方により呼び名が様々、「ウマスカンポ」「ウマスイベ」

シノネ」など多くの呼び名が存在する。

羊蹄は、中国・朝鮮半島から日本全土に広く分布する。

 

羊蹄(ぎしぎし)の根は緩下剤や皮膚病(いんきん、たむし)

などに効能があるとされる。

葉が開く前の柔らかい若芽は食用とされる。 

若芽を軽く茹でて水に晒し、お浸しや和え物にする。

 

家の近所に空き地が在る。

数年前にこの家の主が亡くなられ、翌年直ぐに更地となった。

建売りにとの噂があったが、、、そのまま放置されて見る間に

草ぼうぼうの荒れ地となった。 この中に存在感が在るのは

羊蹄(ぎしぎし)である。

私は、俳句を齧る前は「ぎしぎし」の名を知らなかった。

句会に入り数年後、「ぎしぎし」の句が披講された。

拙者(私)の質問、「ぎしぎしって何ですか?」

その後も句会が在る度に、新しい季語や花の名を、、、

 

今日の1句

ぎしぎしや餓鬼大将の晴れ舞台   ヤギ爺


節分と恵方巻

2019-02-03 16:44:09 | 俳句
平成31年2月3日(日)

節 分 : 節替わり

節分、大須観音


節分は本来、二十四節気の気候の移り変わる立春
立夏、立秋、立冬の前日の総称。
それが次第に立春の前日の年越の夜を指す様に
なったものである。
二十四節気は立春から始まり、大寒をもって一巡
するが、その大寒の最終日が節分である。
翌日が立春なので待ちに待った春を迎える喜びに
浮きたつ気分である。
この夜、邪気を退散させるために家々では戸口に
焼いた鰯の頭と柊の枝を挿し、豆撒きを行う。
自分の年の数だけ豆を食べる風習がある。
最近では神社仏閣が競って、芸能人や力士等を
呼び豆撒きをさせ、参拝者客に豆撒きをさせる。



今年のこの地方の恵方は、東北東の「竜泉寺」
(名古屋市守山区)となる。

一方で、年々節分に「恵方巻」を食べる習慣が、
ヒートアップし、昨年その売れ残ったものの廃棄
処分が大問題となった。
大学の先生が問題の指摘をなされ、「恵方巻」の
廃棄に依る試算は約10億3千万円」となる。
実際にはその処理費用等が加算されると莫大な
費用が掛かる。
毎年、日本では「おにぎり、弁当、クリスマスケーキ
等」の膨大な食品ロスがなされ、大量処分される。
これについて「厚労省」も重い腰を上げ「通達」を
された様だが、今年も相変わらず」の商戦が、、
何の反省もなく、、、





世界には難民や生活困窮者が溢れてをり、その日の
食料もなく、大量に餓死者が出ている、、、。
日本人は何時までこんなバカげた(贅沢)事を
続けているのか、、、、。
既に「安倍のミクス」は失敗とも言われ、日本を
取り巻く政情(経済)不安が迫って居ます。
もう直ぐ其処に日本人の貧困層が増えつつ在る
様で、、、、。


今日の1句

節分夜街の狂騒恵方巻        ヤギ爺




潮路句会例会

2018-11-11 16:30:18 | 俳句
平成30年11月11日(日)

潮路句会11月例会

日 時 : 平成30年11月10日(土)13:00~
場 所 : 大手コミュニテイ・センター
兼 題 : 1)立冬、2)花八つ手、3)当季雑詠

久しぶりに全員揃う句会です。
隣室からは学区子供連の太鼓の練習の音、、、、
他の部屋では女性会の会合がある様です。


今月の兼題の「立冬」は、未だ連日暖かな日和が続き、
枯葉は舞うものの冬の気配がなく、作句に戸惑いも、、
もう一つの「花八つ手」は、最近街中では余り目に
しませんが、吟行の折りに神社や寺を訪れ、手水場で
亦、小料理屋等の御手洗い等の脇でお目に掛る様で、
その辺りを詠む句が多い様でした。


潮路抄

太るだけ太り芋虫まろびけり      玲 子


雪吊の影を揺らして池の鯉       志げお


ふわりきて背に隠るる雪ばんば     美智子


坪庭の暗きに仄と花八つ手       勝



枯蓮の落ち武者のごと茎の折れ     輝 子


茶屋の裏日差し乏しき杜鵑草      魚 青


一人鍋出して心の冬支度        政 子


降る雨に色鮮らけし実万両       美智子


冬に入る暦の薄くなりにけり      セツ子


をかしうて亦哀しげな案山子かな    ヤギ爺




※雪ばんば : 雪蛍、綿虫

 次回句会は12月8日(土)13:00 ~
 兼題 : 1)冬紅葉、2)障子、3)当季雑詠
 10句提出下さい。

潮路句会例会

2018-09-10 15:35:25 | 俳句
平成30年9月10日(月

潮路句会9月例会

日 時 : 平成30年9月8日(土)
場 所 : 大手コミュニテイ・センター
兼 題 : 1)露草、 2)蓑虫、3)当季雑詠

先月(8月)例会は会場(コミセン)の盆休みが重
なり、8月25日(土)開催となり、今回(9月8日
)との期間が短く、皆さん作句(10句提出)に苦労
された様です。

句会場の大手コミュニテイ・センターでは、午前中
学区の子供達が「敬老の日」に披露する太鼓の練習中
午後は、我々の俳句の為に取止め静かに読書を、、、
心遣いに感謝です。

今月の兼題 1)露草はその色(青、瑠璃色)を表現
した句が多く、2)の蓑虫ではその姿から風に揺れる
様子を詠まれた句が多く在りました。


潮路抄


蓑虫の蓑の継ぎ接ぎ仕立てかな      玲 子


蜻蛉の尾の弓形に水面打つ        玲 子


新松子燈台への道神の道         志げお


風を呼び風を追ひやり乱れ萩       美保子


通り雨カンナの炎残しけり         勝


機嫌よく蓑虫風に揺れにけり       美智子


盂蘭盆会母に告げたきこと数多      魚 青


蓑虫の風なき今も揺れてをり       輝 子


鬼の子の息の詰まりて貌を出し      政 子


指染めて花弁を摘み蛍草         セツ子


クレーン車夕焼雲を眺めをり       ヤギ爺

潮路句会

2017-10-16 10:08:51 | 俳句
平成29年10月16日(月)

潮路句会10月例会

日 時 :平成29年10月14日土)13時 ~

場 所 : 大手コミュニテイ・センター

兼 題 : 1)登高、2)南瓜、3)当季雑詠

時折り小雨降る中、何時もの様にコミセンの在る
公園への磴を下りると、所々にどんぐりが落ちて
居ます。
コミニテイ・センターへ向う小路にも至る所に
どんぐりが、、、。
私の少年期には、団栗を一杯ポケットにつめて、
服を汚し帰り、母に怒られた記憶が蘇りますが
今の子供達は見向きもせぬ様に、一心不乱ゲーム
に集中しています。
何だか、、、、少し寂しくあの頃の想いに浸って
居りました。

12時過ぎ、コミセンに到着し中へ入るととても
良い匂いがしていました。
今日は「男の料理教室」と重なり、これに参加
される方が多く、我々が使う大会議室を使用
されて、我々はは隣室での句会となりました。

最近、所要や病気等で句会参加者が少なくなって
居り、句会に丁度良いくらいの部屋です。


潮路抄

初鴨を待つ川波のきらめける      玲 子



縷縷となきるると応えへて残る虫    玲 子

邯鄲(かんたん)コウロギよりやや小さい)
リルルルと鳴きます。



けふ限りかも知れぬ虫の声       勝

蟋蟀(コウロギ)


雨粒の垂みに怺へみだれ萩       美保子

萩の花


枝豆の跳ねて笑ひの夕べかな      魚 青




含め煮の匂ふ厨の南瓜かな       美智子



登高や遠き連山たたなはる       セツ子



たうなすや故郷便の重さかな      ヤギ爺

たうなす:かぼちゃの事


登高や雲海更に広ごれり        ヤギ爺





※次回の潮路句会は11月11日(土)です。
 兼題:1)マスク、2)初時雨、3)当季雑詠