遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

ブロッコリ

2022-01-31 16:38:20 | 日記

令和4年1月31日(月)

ブロッコリ : 子持花椰菜(やさい)

花蕾、花茎を食べるキャベツの仲間の原型でカリフラワーは

これから発達したものとされる。

古くから南ヨーロッパで利用され、イタリアで品質改良され

た。二十世紀に入りアメリカで普及し、日本へな明治の初頭

に入ってきた。

1970年代に入り消費が増え、80年代に急増した。

それは、若い人達の洋風指向に依る所が多いとされている。

ビタミンC、カロチン、鉄分が豊富で栄養価の高い緑黄色野

である。

早春に種を蒔いて夏に収穫するものと、夏に種を蒔いて冬に

収穫する方法がある。 日本では6~9月頃に種を蒔いて苗

を育成し、冬季に収穫するものが多い。

冬季に収穫すると花蕾が紫色になる事が在るが、低温の影響

でアントシアニン色素が生じる為で、食用に問題はない。

亦、収穫をせずに栽培を続けると巨大になった花序に多数の

黄色やクリーム状の花をつける。

日本の主産地は北海道が多く23,000t、次いで愛知県

の16,000t埼玉県等と続き、市町村別では愛知県田原

市が全国で最も多い。

1980年代頃からブロッコリの生産量が増え、13万トン

と、カリフラワーを抜いて圧倒的に多くなった。

我家でも、以前はカリフラワーも食べていたが、最近では

殆どがブロッコリである。

茹でて置けば、何にでも手軽に使用でき便利な野菜だ、、、

 

サラダ、和え物、炒め物、、カレーやシチュー、オムレツ等

の添え物に、、、また、茹で上がったらそのままマヨネーズ

で、、私にも出来る」超簡単なビールのお伴だ、、、、

 

今日の1句

晩酌に只ブロッコリ茹でてをり   ヤギ爺


寒 肥

2022-01-30 17:11:49 | 日記

令和4年1月30日(日)

寒 肥 : 寒こやし

果樹や桑、茶その他の樹木へ寒中に肥料を施すことをいう。

樹木の周囲に何カ所かの穴を掘り、其処へ堆肥や化学肥料を埋め

込むと春の芽出しに効果があるといわれる。

樹木だけでなく田畑や花壇等にもよく施されるが、いずれの場合

も寒中を逃してはあまり効果がないといわれている。

寒肥は12月から翌年の2月頃の寒い時期に植物に与える肥料を

そう呼ばれる。

寒中は植物の生長は殆どないが、この時期の肥料は土の中で植物

が吸収され易い形に換り、春の成長期に効果が出るといわれる。

 

ご近所に庭弄りのお好きな方が見える。

この寒い時期は何もする事はないのではと、素人の私は思うのだ

が、「結構やる事は多いのですよ、」と言われた。

晩秋には、薔薇などの枯枝を除き、樹木には菰を被せ冬支度、、

この時期には菰を外し、樹木の周りには穴を掘り、寒肥を施し、

薔薇などは、掘り起こしてそこに寒肥をし、植え換える。

寒い時期にこれをして置くと、春先に新しい芽が吹いて、、、

これが楽しみの一つです、、と、仰った、、、。

 

今日の1句

皴の手に地を愛おしに寒肥す   ヤギ爺


焼き芋

2022-01-29 16:47:37 | 日記

令和4年1月29日(土)

焼 藷 : 焼き芋

さつまいもを斜めに切り、浅い鉄鍋で胡麻塩を振って蒸し焼

にした西京焼(ほっこり)や、小石を焼いた中に埋めて焼く

石焼き芋などがある。

石焼き芋

壺焼き芋

 

更には壺の中に吊るして丸ごと焼く壺焼き芋や油で揚げて蜜

を絡めた胡麻をまぶした大学芋、、、、、。

「栗(九里)より旨い十三里」と、焼き芋屋の看板にあるが、

ホカホカした芳しさは庶民の心を引き付ける。

日本では昭和やそれ以前から冬の時期に、路上や庭等に積もっ

た落葉集めて焚火をし、其処へサツマイモを入れて焼く光景が

在った。今では市街地で焚火や野焼きは禁止(2002年)と

なり、そんな光景を目にすることはなくなった。

町内餅つきの際、焼き芋を、、、

 

最近では、家庭用の「石焼き芋器」が市販され人気がある。

亦、スーパーやコンビニの店頭に壺形をした容器(瓶)を

置いて焼き芋を販売し、若い人たちにも人気がある様だ。

サツマイモの品種も焼き芋の適したものが次々生まれている。

安納芋、

 

「紅あずま」「鳴門金時」「紅おとめ」「紅はるか」「安納芋」

など、「甘くネットリしたスイーツの様な食感のものが好まれる

ようである」と聞く。

カミさんが時折、買い物の注いでに買って帰る。

 

焼き芋屋の声が遠ざかる。「イーシヤーキイモ、、、、、、」

軽トラックに専用の釜を積み、熱した小石中にサツマイモを埋

め、間接的な熱によって焼いた芋を売り歩く、、、、、、。

海外(中国、韓国、香港)でも焼き芋の人気は高い様である。

北京、

香港の焼き芋売り

 

今日の1句

駆けだせど声遠ざかる石焼芋   ヤギ爺


温 石

2022-01-28 16:31:00 | 日記

令和4年1月28日(金)

温 石 : おんじゃく、懐炉

蛇紋石や軽石などを火で焼いて熱くし、それを布で包んで

身体を温める。 懐炉の原始的な方法である。

懐(ふところ)に入れた石が次第に冷えていく様子を想像

すると、貧しさの中で生きた人間の姿が思い浮かんでくる。

石の替わりに蒟蒻を使った事もあるそうだ。

阪神淡路大震災の折りには、焼き石を櫓火燵に利用したり、

懐炉に使用したりしているニュースが載っていた。

阪神淡路大震災の折り、温石の使用法紹介、

 

時代とともに発達し、金属の容器に懐炉灰を入れ用いる物

揮発油を用いる物、使い捨ての物へと懐炉は進展する。

 

亦、温石は体を癒す(マッサージ、リラクゼーション)に

使用したり、温熱効果を利用して体のツボに石を置き凝り

を解す、足温器(温めた砂利の中へ足を入れる)等と、

その利用法も様々である。

料理にも色々と利用されて居り、鍋に焼いた石を入れ調理

するもの、焼き石の上で肉、魚などを焼くなどがある。

石焼き芋や甘栗などもこれを使用したものである。

 

俳人の夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季語辞典」:冬の

季語に「温石」の記述があったので紹介したい。

【温石、石を焼いて熱し、それを布で包んで暖を取る方法、

あるいはその石をいう。

温石を絶滅委で取り上げた時、人間の想像というのはなんと

千差万別であるよと、或る意味感動してしまった。

問題はこの石の大きさである。私は非常に原始的な懐炉だと

理解していたので、手のひらぐらいの懐に入れても邪魔にな

らない様な平たい石を河原で拾って来るんだろうなと思って

いたのだが、メンバー達が描いた「温石」はその大きさも、

形も実に様々であった。或る者は「痴漢撃退用の投石に使え

るかも」と言い。亦或る者は「温石として使わなかったら、

大きさといい、形といい漬物石に変身していたかも」と語り

亦ある者は「奥座敷で老人が手足を絡めて抱いている温石」

などと書いてくる有様。 火の中で石を熱くしなくてはいけ

ないんだから、火鉢みたいにデカい物である筈はないと思う

のだが、絶滅委メンバー達は一体、何を想像してこう脱線し

てしまうのだろうか。

 

俳人の名句

温石のかたちのよくて飾りけり   重松 隆

蔵の中から出て来たこの石、何の石分からないまま、中々

佳い形をしているので玄関に飾ってみたら、これが中々風流

かって、温石として使われていた石の、言わば第二の人生で

ある。この句のゆったりとしたリズムもまた、そんな季語の

持ち味にピッタリだ。】

(夏井いつき著:絶滅寸前季語辞典、冬より引用した。)


日向ぼこ

2022-01-27 16:40:08 | 日記

令和4年1月27日(木)

日向ぼこ : 日向ぼこり

日の短い冬は、日当たりの佳い縁側とか公園のベンチに出て

暖をとり、日光浴をして暇を潰し、仲間を誘っておしゃべり

をして楽しむ。

近年の高齢化社会、冬日向にはこんな光景を、しばしば目に

する。

駅のホームでも日当たりの佳い席を探し、その席は直ぐに

一杯になる。

「日向ぼっこ」「日向ぼこり」ともいう。

 

日照時間の少ない北欧などでは、裸になり日光浴をする姿

をよく見かけるが、殊に冬場の陽射しは極めて貴重である。

日本のように、四季がハッキリ判れることがなく日差しの

有難さを常に意識しているのであろう。

日向ぼこ族(私も)が、今後益々増えていく日本というの

も考えさせられる問題ではあるが、、、、、、

平和で長閑な光景は中々捨てがたいものである。

風のない日溜まりで浴びる陽射し、じっとしていると身体

が温まり、猫や小鳥を眺めていると何だか心の奥までもが

温もり、ホッコリとしてくる。

暫し、世の喧騒を忘れ居る、、、、、、、、、。

そうそう、先年、鶴舞公園に出掛けて見ると日溜まりの中で麻雀を

していたり、将棋を指す人の周りには大勢の野次馬が、、、、

何れも私の様に暇を持て余すお年寄り達である。

 

 

画像はいずれも、一昨年のコロナ過の以前のものです。)

 

今日の1句

公園の猫半眼となる冬日向   ヤギ爺