令和5年5月30日(火)
紫陽花 : あぢさい、七変化、四葩(よひら)
ユキノシタ科の落葉低木、高さ1.5m ~ 2m
日本原産で江戸時代に来日したシーボルトによって西洋に
紹介された。 平たく清楚な額紫陽花の改良種とされる。
葉は広卵形で対生する。
初夏に球状の集散花序に4枚の萼片だけが発達した装飾花
を多数つける。
咲き始めの頃は白色で、次第に色が変化していく。
色は青から赤紫色へ変化するところから「七変化」という。
また「四葩」(よひら)と呼ばれる。
四葩の名は、花びらのように見える四枚の萼の中心から細
かい粒のような花をつけることからといわれる。
花びらと思う部分が萼、蕊とと思っている部分が花である。
「あぢさい」の由来は、「あぢ」は集まるの意の動詞で、
「さい」は藍色のことで、藍色が集まるという意味からこ
の名前が在るとされる。
花の色は酸性土壌では青、アルカリ土壌では赤紫を呈する。
雨に濡れて一層鮮やかさを増し、たっぷり雨水を含んで重
たげに咲くのがこの花の風情である。
人家と言わず公園と言わず、いたるところで見かける花。
他に花の少ないこの季節にこの花がないと、日本の梅雨時
は憂鬱一色となり、季節の貴重な彩りであろう。
紫陽花は雨期の陰鬱なイメージがあったが鉢植えが出回る
ようになり、マイナスイメージが払拭された。
鶴舞公園のアジサイが早くも見頃を迎えている。
園内の「あじさいの散歩道」には、2300株の紫陽花が
咲いている。
昨日、早々と梅雨入りとなったこの地にもこの時期の主役、
紫陽花が雨に映え人目を誘う、、、、
青、赤紫のアジサイに加え、白と青のコントラストが美し
い額アジサイも色を添えている、、、、。
今日の1句
雨音に紫陽花の首傾げをり ヤギ爺